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「企業とビジネスライター商談会」に参加したら、やりたいことが見つかったかもしれない話

「やりたいことが見つからない」
これが、わたしの最近の悩みだった。

ライターとして活動するのは、もちろん楽しい。
文章を書くことが楽しいというよりも、取材が楽しい。
クライアントさんから取材の依頼がきて「知らない分野だな」と思いつつも、下調べをする。
そして、実際に取材をして「こんなに興味深い世界があったのか」と驚く。
その道での活動に人生を賭けている人たちの話を聞くと、熱量に心が動かされる。
取材に行く前よりも帰るときは少しだけ博識になれる。
知的好奇心が満たされる。
同時に、「こんな大切なことを私は知らなかったのか」と毎回少し自分を恥じる。
自分の関心の外の世界に連れて行って学ばせてくれる、取材という仕事が大好きだ。


取材の楽しさに魅了され、去年は依頼という依頼をほとんど引き受けさせていただいた。(クライアントのみなさん、いつもありがとうございます)
1ヶ月の間に20回取材に行ったこともあった。

楽しくて幸せな日々。
なのだけど、同時に「わたしのやりたいことってなんなんだろう」と思うようになった。
取材に行くたびに、自分のやるべきこと・自分の存在意義が明確な経営者の方たちの話に刺激を受ける。
と同時に「わたしのやるべきこととは…?わたしにしかできないこととは…?」という気持ちになっていったのである。

「やりたいこと、見つけたいなー」と思いつつ、見つけ方がわからない。
どこにあるんだ、どう探すんだ。
30代がすっかり板についてきた今日この頃、まだまだモラトリアム気分な自分、いつになったら大人になるのか。
モヤモヤモヤモヤ。


先日、ライターのトイアンナさん主催の「企業とビジネスライター商談会」に参加した。
「ライター仲間を増やせたらいいな、あわよくばお仕事につながれば嬉しいな」程度の軽い気持ちで。
ところが、この商談会の参加こそが、自分のやりたいこと発見のきっかけになったのである。

「企業とビジネスライター商談会」での時間は、ディズニーランドに行くより、推しのライブに行くよりも刺激的で魅力的なものだった。
「理系文章を書いて欲しい」という方が私のブースにはたくさん来てくださったのだが、その相談内容の一つひとつの興味深いこと。
(理系分野の文章ってこんなに需要があったのかーと驚いた)
ブースに来て商談をしてくださる方たちがみなさん、キラキラした宝箱を持ってきて見せてくださったような感覚だった。
案件について話を聞く間、未知との出会いに興奮しっぱなしで、明らかに脳内麻薬が出ていた。
やっぱり、取材が好きだし、知らないことを知るのが好きだ。
とくに理系分野だと、興味が湧いて仕方がない。

自分のやるべきことはまだわからないけど、何にワクワクするのかだけはよくわかった。

ブースに来てくださった方たちには心から感謝申し上げます。
ご縁があったらいいなあ。
開催してくださったトイアンナさん・大橋博之さん、ステキな機会を、本当にありがとうございました。


商談をしているうち、やるべきことも見えてきた。
ブースに来てくださった方に「理系文章とエッセイを掛け合わせたものに興味がある」というお話をしたら、「すでに書いたものがあれば見せてくださいよ」と言ってくださった。
私の内面を綴った文章を「読みたい」と言ってくださる人がこの世にいるのだ、ということに驚いた。

エッセイはポツポツ書いてきたが、公開する勇気がなかった。
自分の思考や、書き方のクセなどが世の中に公開され、評価されるのが怖かったから。

でも、書かないとうまくならないし、実績として人にお見せすることもできないのだと悟った。
第一歩として、この記事を公開してみることにする。
これからは、ちゃんと書いて、ちゃんと公開する。


他のライターさんとの会話も刺激的だった。
まだまだだな、私。
もっと頑張らなきゃ。

そんなこんなで、やりたいこととやるべきことを感じられた、刺激的な商談会でした。







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