浩志の闘志に恋焦がれ。稲葉浩志ソロライブ『Koshi Inaba LIVE 2023 〜en3.5〜』
『Koshi Inaba LIVE 2023 〜en3.5〜』in 横浜アリーナ(2月1日公演)に行った感想と、稲葉ソロを聴くべき理由について書き綴りたい。
ソロツアー自体は2016年の『Koshi Inaba LIVE 2016 〜enIII〜』ぶり。みごと7年。
まずはこんなに月日が経ってしまったことに驚き。私はこの2016年の「enⅢ」と2014年の「enⅡ」どちらも参戦していて、どちらも思い出深いLIVEだったことをいまでも覚えている。
特に2014年のLIVE。
当時私は精神的に参っていたこともあり、ちょうどこの時期にリリースされたアルバム「Singing Bird」には何度も救われ、兎に角これがないと生きていけないほど聴き込んでいた。
こんなことだからLIVEではもちろん涙が止まらず。。品川ステラボールで輝くGolden Roadは、まるでこの先の未来を明るく照らしてくれるような希望のようにさえ思えた。
そして今回のLIVEen3.5でも本アルバムの曲や、往年の稲葉ソロ曲が数多く披露された。
「Golden Road」が流れたイントロで瞬間には、当時のことを思い出してじわりと涙が溢れた。
自分の不甲斐なさも含めて、いままで頑張ってきたことがすべて報われるような、これからの未来への不安をかき消してくれるような、絶対的安心感を与えてくれる名曲。
2014年に放っていた稲葉さんの輝きは、2023年になってもちっとも変わらず。むしろその輝きが増しているようにも思えた(ほんとうに稲葉さんの衣装が光ってた)
シングル「Okey」の「Salvation」も披露された。これも前向きになる曲で私が大好きな曲のひとつ。
Salvation ──救い──
辛い現状を受け止めるような、ちょっとしんみりするような雰囲気。それとは裏腹に明るいメロディーが気持ちを前向きにさせてくれる。
傷ついた心をじんわりと癒してくれるような、凝り固まった自分の殻を少しずつ溶かしてくれるような曲。まさに救いなわけだ。
ガツンと勇気をもらえる名曲「念書」のステージは、かっこ良すぎるとしか言いようがなかった。
真っ暗な会場で、レーザービームで作られた囲いの中で稲葉さんが歌い、ギターと共鳴する。稲葉さんの強さが感じられる、闘志に溢れた曲だ。そしてその闘志を受け、私自身も「世の中がガラリと変わってもあの人への感謝 それだけはずっと忘れません ずっと持って行きます」と心に誓ってならない。
とにかくどの曲も胸が熱くなる。
稲葉さんの生きる姿勢、生き様が沸々と熱を帯び、曲となって飛び出したような、そんな感じがするのだ。
「YELLOW」も爽快だったなぁ。
季節はまだ冬だと言うのに、夏が急に横浜アリーナに現れたよう。むせかえるような心地よい夏の暑さを感じた。
今回のライブで感じたのは、とにかくステージにいる全員が音楽を心から楽しんでいて、それが横浜アリーナ全体に満ちていた。
過去のライブでもサポメンとして登場したメンバーもいれば、驚きのメンバーもいてもうそれは最高だった。
Drums:鈴木英哉(JEN)/Mr.Children
Bass:徳永暁人
Guitar:DURAN
Keyboard:Sam Pomanti
メンバー全員が共鳴し、楽器同士が会話しているようだった。これこそが音楽!と証明するばかりに響き渡るシンフォニーに何度も心を動かされた。
そしてその音楽を牽引するのは稲葉さん。
まさにマエストロ稲葉。ゆえに「稲葉楽団ここにあり!」といった感じだった。
締めの一曲「oh my love」。
たしか稲葉さんが稲葉さんのお子さんに向けて歌った曲だったかな。
イントロのピアノを聴いただけでもう胸が震えて仕方なかった。
耳にするだけで風景が見える。
耳にすればするほど、誰かを愛したくなる。
ライブ会場一体が愛で溢れていたようだった。
稲葉さんはライブ中に胸に手を置き、愛で撃ち抜かれたような仕草をしていたが「こちらこそが何度も何度も撃ち抜かれたよ〜!」と思ったファンはきっと私意外にもたくさんいたはず。
稲葉ソロを聴くとこの世界にもっとやさしくしたくなる。何気ない日常が愛おしくなる。自分の可能性を信じたくなる。
そんな気持ちになるのだ。
人生で何かあっても、わたしには立ち戻れるものがある。そう思わせてくれる。稲葉ソロにはそんな不思議な力がある。
とにかく最高のLIVEだった。
私は終始涙が止まらなかった。。
今回はen3.5ということで、近いうちにまたen4が行われるのかな。
その日までずっと、あの景色を忘れない。
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