ハピの風いしめき鉄道について語る。
皆さん、ハピの風いしめき鉄道ってご存知ですか?
知らない方のために解説すると、Twitter上で話題となった言葉です。
今年3月、北陸新幹線が延伸開業したのはご存知でしょうか?
石川県・金沢までだったのが、福井県・敦賀まで延伸されました。
これまで、北陸新幹線が延伸開業するたびに、JR北陸本線はJR西日本から経営分離され、第三セクターに移管されてきました。
2015年3月13日まで
2024年3月15日まで
そして、
これが、現在の旧・北陸本線区間の運営会社です。
この多種多様な鉄道会社によって分割運営されることになってしまった、北陸本線を縮めて、「ハピの風いしめき鉄道」と呼ばれるようになっているというわけです。
分割三セク化はいい?
ところで、この分割三セク化は便利になったのでしょうか?
一部の鉄道ファンからは、「乗り換えがめんどくさい」「青春18きっぷが使えなくなった」「長距離きっぷが買えない」など、不満の声が聞こえてくることがあります。
しかし、一番大切なのは、地域内の日常利用者の声。
運賃が上がったことに対する若干の不満はありましたが、「本数が増えて便利になった」「輸送サービスが向上して使いやすくなった」など、地元の人からは好印象なケースが多いように感じます。
特に、今回のハピライン開業では、新たに「快速」が新設され、移動時間が短縮されたことにより、運賃値上げ相当のサービス向上になっていると、好印象が目立ったそうです。
誰のための公共交通?
単純に、鉄道ファン・旅行ファンのための地域交通ではない。ということを認識する必要があります。
第三セクターは「県民鉄道」と呼ばれることもあります。「県民の県民による県民のための鉄道」ってことですね。
県民のニーズに柔軟に答えることができる公共交通っていいですよね。
この記事書きながら、「三セクいいな」って感じてきました。
「ダイヤ改正」で沿線住民の生活は大きく変わります。テレワークが普及してきている今、不便になったらその地域から出ていく人がいるかもしれません。公共交通を含む、インフラ業界はその地域の価値を決めていると言っても過言ではないのかもしれません。
わたしは、今大学3年で、色んな会社の説明を聞いており、インフラ業界も聞いているのですが、「社会の基盤を作っていく」うえで、地域に住む人に寄り添いながら、よりよい社会を築いていくことがこれからは求められて欲しいし、そうなっていって欲しい。
みんなが過ごしやすい社会をつくれたらいいですよね。
仕組みを変えることは難しいかもしれないけど、地域のニーズに寄り添う形で柔軟に対応することで将来的に仕組みをより良いものにできたらいいですね。
以上、「ハピの風いしめき鉄道」の話から、インフラについて考えた回でした。
終わり。