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◆ニンジャスレイヤーTRPGシナリオ◆事務所襲撃

ドーモ、yttiです。この記事はニンジャスレイヤーTRPGの自作シナリオ記事となっております。
タイトルの通り事務所への襲撃の為、サンプルシナリオ1「ヤクザの事務所」 のMAPを使い回します。既にこの事務所をアジトにしているPCがいるならば、そのアジトを利用するとよいでしょう。(既に改築等をしているのならば適宜読み替えてください)
また、シナリオの性質上、PCはヤクザ組織の一員である必要があります(ソウカイヤ系列か対立するクランかは自由)。
この記事では、ソウカイヤ所属のニンジャがサンプルシナリオの事務所をアジトとして改変せずにそのまま用いたものとして書いています。
無論サンプルシナリオのマップをそのまま流用するといっても、ヤクザは配置されません。

・プロローグ

 ネオサイタマ某所、とある刑務所内のプレス加工工場に、場違いな覆面の男が現れ、作業中の囚人達に言い放った。
「これから、貴方方を解放します」
 囚人達はそれを聞いて様々に反応する。聞こえなかったフリをして作業に戻る者、そちらを向いたまま呆れた顔をする者、そして、笑いながら近付く者…
「へェ、アンタ、タダで俺ら解放してくれんのかい?」
「勿論、条件はあります。私の命令に従ってもらいましょう。」
「ハッハッハ!そいつはいいや!」
囚人の男はそう言い、振り返って他の囚人たちに告げる。
「お前ら!解放してくれるってよ!条件は勿論……」
言いながら囚人は拳を固めて向きを戻しながら覆面男へフックを繰り出す!
「タダだってな!イヤーッ!」
 囚人は元ヤクザ・バウンサーであり、そのカラテはおよそ15段ほどである。当然、他の囚人達からも恐れられる存在だ。
しかし、その拳は覆面男の手に止められ、そのまま手首を拘束される。
「なッ!?テメ」「やはり従順とはいきませんか。仕方ありませんね。」
 覆面男は男の手首を強く握り、手を開かせて小指をプレス機に挟み込む。
「ヤメ……アバーッ!」ガコーン。無機質な音が囚人の小指を無情に潰す。
 そのまま薬指をプレス機にかけ……潰す。
「アバーッ!わ、わかった。だからやめて」「一度反抗した人物を使う気はないのであなたはこのまま全ての骨を潰した後、皮を剥ぎ、肉を削ぎ、目の前で内蔵を一つずつニギリ潰してあげましょう。精々長生きして楽しませてくださいね?」「アイエエェェェェ!?」
囚人の悲鳴によって他の囚人たちの視線が釘付けになる。覆面男は覆面を取り、素顔を現す。メンポの付いた素顔を……。「ドーモ。プレーべです。」

プロローグをどこまでやるかはNMに任せます。この後は囚人たちの悲鳴、刑務所の惨状などが続きます。

・導入

事務所でくつろいでいる君達の下に、ソウカイヤから連絡が回ってくる。

最近、ネオサイタマでヤクザの事務所が爆破される事件が連続して発生している。所属は無差別であり、ソウカイヤ系列のヤクザクランも被害を受けている為、注意されたし。現在ソウカイ・シックスゲイツが捜査中。

(PC達の評価によってはソニックブーム等から直接この件を伝えてもらってもいいだろう)

勿論、ヤクザの事務所が襲撃され爆破されるのはよくあることである。
対立するクランのテッポダマによるカチコミなどだ。
しかし、ここ最近の爆破件数の多さは明らかに多い。抗争等の噂も君達が聞いている限りでは無かったはずだ。

・ここでPC達がこの爆破事件に興味を持ち、ソウカイ・ネットで調べてみたい等という場合は、ニューロン判定(HARD)を行わせる。
判定に成功した場合、次の情報を公開する。

事件の連続性に興味を持った君(達)はソウカイ・ネットを探り、この一連の連続爆破事件に先立ち、ネオサイタマ某所の刑務所が破壊された事件があったことに気付く。その刑務所は、主に元ヤクザ等が収監されていた所だ。

・もし、ニューロン判定で6が二つ以上あった場合、さらに次の情報を公開する。

勘の鋭い君(達)は、この事件の裏にニンジャが居ることを察した!

・シナリオ本編

PC達に適当に考察させた後、誰かが訪ねて来る。

「ドーモ、スシの配達に来ました。」

PC達は全員応接間にいるものとして扱い、この配達に応じても応じなくてもよい。応じる場合は応じた人数を玄関に移動させる。

「ハイ、ドーゾ。代金は……」

応じた時点で「オーガニック・スシ」を人数分入手する。代金は領収書を貰えるので自腹を切る必要はない。なおこの配達人はモータルである。

・ここで玄関まで来たPC達ニューロン判定(HARD)を行う。
成功した場合、事務所と応接室の窓から何者かが侵入したことに気付く。
また、UHで成功している場合、この配達人も侵入者であることに気付く。

・応接間にPCが残っている場合、そのPCはニューロン判定(NORMAL)を行う。成功した場合、応接間の窓から何者かが入ろうと探っていることに気付く。この判定でHARDで成功している場合は、事務所の方に何者かが入ってきたことを察する。

侵入者は、事務所、応接室の窓からそれぞれ一人づつ入ってくる。応接間のPCが応接間で反応できなかった場合、応接間からの侵入はなく、事務所から二人侵入する。また、配達人も侵入者であり、誰も応じなければ玄関から侵入する。他二人の対応に全員が向かった場合もそのまま侵入する。

侵入者に反応できた場合、その侵入者と戦闘が開始される。(その窓から入った形で戦闘する。配達人の場合は玄関から一歩入る)

◆侵入者(名前は任意) (種別:モータル)	
カラテ		1	体力		1
ニューロン    	1	精神力		1
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ		ー	万札		1
							
◇装備や特記事項
 設置爆弾:遠隔武器、近接してても使用可能。設置位置を中心としたカトンLv3を発生させる。
      回避難易度はNORMAL。

設置爆弾は基本的にこのモータルの任意で爆破される。起爆装置を取り上げられた場合、爆破させることはできないが、このモータルが何もせずに外に放り出された場合、起爆させられる。(持っているニンジャがダメージを受けることになるだろう)この場合の回避難易度はUltraHardである。

何れかの侵入者に気付くことができなかった場合はその侵入者が入った部屋が爆破される(侵入した部屋に隣接する部屋との壁が破壊される)。

万が一誰も何も疑わず反応もできなかった場合、事務所が爆破される(アジトロスト+3D6ダメージ)。

侵入者を捕えたり、尋問したり、つまみ出したり、事務所が爆破されたら、PC達の前にニンジャが現れる。

「テメェ等何をしてやがる……ニンジャ?ヤクザのニンジャか……。」ニンジャが君達に気付くと、アイサツをする。
「ドーモ。プレーべです。ヤクザの上にニンジャか、どうしようもないクズだな。殺す……!」

尚、PC達が拷問などをしていた場合、アンブッシュによる攻撃(回避難易度HARDのボム・スリケン(回避後の爆発はUH))が行われる。
この攻撃にはニューロン判定(HARD)で回避難易度をそれぞれー1できる。

◆プレーベ (種別:ニンジャ)	
カラテ		7	体力		7
ニューロン    	6	精神力		8
ワザマエ		6	脚力		4
ジツ		5	万札	    40
							
◇装備や特記事項
 連続攻撃2
 設置爆弾:遠隔武器、近接してても使用可能。設置位置を中心としたカトンLv3を発生させる。
      回避難易度はNORMAL。
 家族の写真
 ブードゥー
 ◉古代ローマカラテ・獅子の構え:タツジン・アイキドーと同様の効果。
 ◉不屈の精神
 ◉スリケン乱射
 ☆カトン・ジツLv3
 ★チャッカ・ジツ:精神力1消費。判定無し。周囲の爆発物を知覚し、任意で起爆、着火することができる。
 ★★火炎耐性
 ボム・スリケン:このニンジャが扱うスリケンは爆発機構を備えており、ジツの効果で爆破させられる。
         このスリケンを受けた場合、そのニンジャを中心としたカトンLv2の効果が発生する。
         この場合は★チャッカ・ジツによる精神力消費は発生しない。
         回避した場合、その後のプレーベの手番開始時に回避した場所を中心として起爆する。
         この場合は、回避難易度はHARDとなる。(起爆タイミングは直後の手番とは限らない)
         このスリケンによる爆発は味方(侵入者)を巻き込む。

基本はスリケンによる爆破攻撃がメイン。モータルへの被害は考えていない。スリケンが回避された場合、中心に隣接して獅子の構えによる投げで爆心地に放り込むことを狙う。
スリケン乱射は追い詰められた時に使おう。
基本的に素のカトンを使う事は無いと考えてよい。

スリケン爆破のシステムについて
命中したらそこを中心にカトンLv2が発生する。回避判定は周囲を含めてNORMAL(スリケン回避とは別で追加で振ることになる)。
この場合精神力は消費しない。

スリケンが回避されたらスリケンはそこに残り、以降の手番開始時に精神力を1消費して爆破(カトンLv2)できる。描写上の問題や、配置上の問題等何やかんやある場合は射線上の壁とかに刺さったりしてそこに配置してもいいだろう。
回避難易度は基本周囲含めてHARDとしているが、ニューロンがプレーベより高い者はNORMALでも構わない。また、周囲の難易度はNORMALとかでも問題ない(むしろ推奨)。
スリケン一枚につき精神力1とするか、一度の爆破に付き1とするかは自由。一枚につき1消費とするならば、連続爆破の場合は時間差をつけた方がスリリングかもしれない。

侵入者、プレーべの持つ設置爆弾が爆発した際、アジトの壁を破壊できるようにしてもいい。(NM判断)

オプションルールとして、プレーべが現れた時点でPC達の中で一番DKKの高い者のDKK値だけ、カラテ、ニューロン、ワザマエに加算するなどするとよい。(マルチ、時間差、連射を与えると脅威度が跳ね上がる。)
このルールを採用した場合は、所持万札もDKK×10だけ加算するといいだろう。

プレーベは基本的に撤退はしない。だが何らかの理由で撤退した場合、どこかで忍殺或いは六門によって殺されているだろう。(彼はやりすぎたし古代ローマカラテ使いなのだ)

・シナリオ終了

結果が何であれ、プレーべがいなくなった時点でシナリオは終了である。

・このシナリオは任務ではないので基本報酬は存在しない。
侵入してきたモータルは刑務所にていくつかの技能を持っている為、イタマエやケミカルハッカーとして扱う事ができる。
また、元ヤクザでもある為、クローンヤクザと同等の扱いをしてもいいし、ヤクザミッションによる稼ぎとしてオイランと同様な扱いをしてもいいだろう。
余暇はアジトへの襲撃だったとしたら無しかもしれないがアジトへの何らかの被害なり何なりがあったりしてソウカイヤからの補償として休暇が与えられるのかもしれない。
派遣されての事務所の防衛なら当然余暇がもらえます。
4日を基本として自由に与えてください。

・自分のアジトを持っておらず、ソウカイヤから防衛任務として事務所に派遣されていた場合は、報酬は一人当たり【万札:10】であり、この事務所をアジトとしてもよい。

・シナリオ中に破壊された壁はソウカイヤ側に修理を依頼できる(無料)
依頼しなければ(無料では)直せないが、部屋と部屋の間の壁が破壊されている場合それぞれの部屋としての役割が消去され、新たに指定し直す必要がある。

このシナリオの後、ソウカイヤは今後も同じようなことが起きないように警戒の為各事務所にクローンヤクザを三体配布する(傘下のクランの場合は当然購入する形で資金が支払われたが、直属のニンジャである君達は払う必要はない)。
この三体はアジトにおける戦闘のみに使用可能なクローンヤクザとしてPCのアジトに配置される。

尚、設置爆弾を奪って所持している場合、それをアジトのリフォームに使用したりしてもいい(壁(物理)が破壊できる)。扉破壊用のシナリオアイテムに使用してもいいかもしれない。ドアノブメタアイテムかな?

以上でシナリオの説明は終わりである。

襲撃シナリオの為、余暇中にこのシナリオのような事態を挟んでもいいかもしれない。(その場合、導入部分をどこかのシナリオでさらっと触れておいたりするといいだろう)

プレーべの過去に何があったかは筆者として詰めてはいない。ヤクザに恨みがあることは間違いないが具体的に何があったかはNMに任せます。


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