選んでいるのか、選ばされているのか。
私の住む広島県では、4月13日に県独自の「感染拡大警戒宣言」というものが出された。「全ての県民に平日か休日かにかかわらず、5月6日まで外出を自粛するよう要請」するというものだ。
昨今の新型コロナの影響で、職場の人との飲み会や、大学の友人との花見の予定もすべてキャンセルに。
そのこともあって、今月は家から出る用事が何もなくなってしまった。
とは、言っても休日の過ごし方が大きく変わったわけではない。
なぜかというと、外出自粛になるよりも前からずっと、私は「休みの日は家に引きこもる生活」を送っているからだ。
なので「休みの日の過ごし方」だけを切り取って見ると、何も変わっていないのだ。
でも何か閉塞感がある。なんだか気持ちが晴れやかではない。
いったい、なぜなのだろうか?
そう考えているうちに、昔読んだ「選択の科学」という本のことを思い出した。
その本に、おそらく書かれていたことなのだが、「自分で選んでいること」なのか「誰かに選ばされていること」なのかでは、心理的に与える影響が異なるらしい。
つまりこれまでは、「自分は家で過ごすことを自分の意志で選んでいた」が、今は「家にいることを強いられている」と思い込んでしまっている。
このことが、休みの日に感じている閉塞感の正体なのかもしれない。
選んでいるのではなく、選ばされていると感じることが、自分自身に悪影響を与えているのだ。
同じことをして、同じ場所で過ごしているのに、外からの情報がこうも心理に影響を与えてくるのは、とても面白いことだと思う。
では、この閉塞感を解消して、家で楽しく過ごすにはどうすればいいのだろうか?
答えは、「家でできることの選択肢を増やし、その中から自分の意思で選択すること」だと思う。
ということで、この外出自粛期間中に家でやってみたいことを書き出してみることにする。
家でやってみたいこと
・シーズン5くらいまである海外ドラマをいっき見する。
・手の込んだ料理を作ってみる。
・積読している本を読む。
・オンライン飲み会をする。
・クイズアプリをひたすらやる。
・家にあるいらないものをまとめて全部捨てる。
・漫画を大人買いしていっき見する。
・社会人生活の3年間を振り返ってみる。
・ムダ知識を詰め込む(例:クリンゴン語の勉強)。
・Googleストリートビューで海外旅行気分を味わう。
考えてみると、意外と家でやりたいことがたくさんでてきた。
今週末は、この中から何かひとつ自分の意思で選択して過ごしてみようと思う。
皆さんも、自宅でやってみたいことをまずは、書き出してみてはどうでしょうか?
それでは、また!