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雨と金木犀
日記を書くのをすっかり忘れておりました。今日は天気が悪かったですね。滅多に外に出ないのに外出する日に天気が悪いとなんだか損した気持ちになります。
村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
冷たい雨が降る中でどこからか金木犀の匂いがしてきて、ああ秋なんだなと思っていました。このあたり、金木犀の香りが一体どこからするのかわからないんですよね。住宅街だからどこかの家に植わっているんだろうけど。
金木犀の木はどこにあるのかわからないのにあの甘い匂いだけを感じると、自分の秋の記憶が勝手にあの香りを呼び起こしているんじゃないのかなと思ってしまいます。
この空気、この空の色ならば、あの香りがするはずだって思ってる。自分の記憶の中から金木犀の香りを引きずり出しているんじゃないのか。
そう考えると、今とか過去とかの認識も世界の見え方も、全部わたしというフィルターが好き勝手に見せているんだなと思ってしまいますね。
まあ、どこかに植わっているんだろうけどね、金木犀。
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