5年前のこと
KAC(KONAMI Arcade Championship)のポップンミュージック部門の配信を見ていました。ゲーセンに出入りしなくなってから久しいんだけどKACは毎年楽しみにしているなあ。現地に行ったのは2015年だけなんだけど、丸5年経つんだと思うとびっくりしますね。5年前も今日もTATSUさんが優勝している。すごい話だ。
村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
地元のショッピングセンターで働いていたころ、昼休みと仕事終わりに館内のゲーセンに行って遊んでました。仕事が休みの日もやることなかったらとりあえずゲーセンに行ってた。福岡に来てからもフリーランスじゃなくなるまではそれなりにゲーセンに通っていたんですよね。
ポップンとかIIDXは全然できなかったから人がやるのを見ている方が好きだった。好きな曲はポップンに多かったからできるようになれたらいいなと思っていたけど結局リフレクばっかりやってた。
人生の中でも一番宙ぶらりんな時期だったんですよね。わたしは何者にもなれず、ただ毎日同じことを繰り返して生きてた。でもやったらやった分だけスコアが上がっていく音ゲーは楽しかった。それ以外何にも数値で測れるものがなかったから一層ありがたかったのかもしれない。
今思えば、あのころが一番楽しかった。音楽はいつも新しい刺激をくれて、書きたいものもたくさんあった。やっとそれなりに満足できるものが書けるようになったころだった。
誰もわたしの小説なんて待っていなくて、誰一人評価してくれなくて、それが絶望だったし希望だった。
人生のうちのどこかに戻れるなら、あのころに戻りたいかもしれない。当時は5年後の自分がこんなふうに考えるだなんて1ミリも思わなかったよね。戻れなくなってからいつも「あのころ良かったな」って言ってる。
もしかしたら5年後も、今を思い出して同じことを言っているかもしれないね。