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仕事の受任基準を決めて第二領域の仕事を目指したきっかけ

行政書士になって3年。

有難いことに色んなお仕事を頂く機会が増えてきました。勿論初めは望まないお仕事の依頼も多かったです。

経験値を得るために望まないお仕事も受任していました。

例えば相続。
一生懸命調べてアドバイスをしても最終的に相続人同士でまとまらなければ先には進みません。弁護士であれば相続人の代理として遺産分割協議に入ることができますが、行政書士はその相続人同士でまとまった話をまとめる遺産分割協議書の作成が仕事となるので、相続人次第ではすぐに終わるケース、1年以上かかるケースもあったりします。終了するまでは完了義務があるので、特に開業してすぐの時は完了するまでは次の仕事を受任するのに気が進まなかったことを思い出します(あくまで僕の場合の話です)

このように望まない仕事を受任していると「自分が本当にやりたい仕事ってなんだろう❓」と考える余裕が生まれづらかったですね

第一領域と言われる「緊急性の高い仕事」ばかり受任して、第二領域と言われる「緊急ではないけど重要な仕事」がどうしても後回しになってしまっていました。初めは見栄を張って融資を受けずに事務所も借りていたので、基本的に1、2年目は忙殺される毎日でした。

2年目の後半から少しずつ自分に余裕を作ることを意識し始めました。
余裕を作る上で重要視したのが「受任の判断基準」です。

受任の判断基準ってなぜ大切か❓

皆さんは仕事を受任する基準って決めていますか❓

「単価が高い」「早く終わりそう」「自分でもできそう」「個人的にやってみたい」etc

初めのうちはこんな判断基準であることが多いでしょう。ただし、こういう判断基準では第一領域の仕事は受任できても本当にやりたい仕事の受任には経験上なかなか結び付かないだろうと思います

ちなみに僕の個人的にやってみたかった仕事が冒頭で挙げた相続でしたが、その理由は高齢化が進んでいるマーケットの特性上稼げそうと思ってしまったことがきっかけです。実際に受任したことで冒頭で挙げたような状況に陥ってしまいました。

判断基準がお金だと第一領域の仕事ばかりになりやすいですね。それでも構わないのであれば良いです。ただそうなってしまうと忙殺されやすい事実があることも知っておいた方が良いでしょう。

以下の2つの基準は僕が受任する上で大切にしているものです。

判断基準①「受任する仕事が本当にやりたい仕事か❓」

「やりたい」よりも「お金」が先導すると稼げるようにはなるでしょう。ですが、第一領域の緊急性の高い仕事ばかりを受任するようになりがちです。

あなたにとって本当にやりたい仕事って答えられますか❓

すぐに見つけることは難しいでしょう。本当にやりたい仕事を見つけることがまさに第二領域の仕事になっていきます

・やりたい仕事はどんな仕事か❓
・やりたい仕事のクライアントはどんな人物像か❓
・クライアントは誰から紹介が来るか❓ etc

これらをはっきりさせておくとクライアント像は勿論、どんな仕事上のパートナーを作ると良い結果を生み出せるのかわかってきます

僕自身は上の3つを意識するようになってから、クライアントからの依頼だけでなく、クライアントを紹介して頂くことが増えました。

この判断基準を作ったことで「障害福祉業界を明るくしたい交流勉強会」も開催しようと決められましたし、まさかの研修講師の依頼まで来るにまで至りました。

判断基準②「クライアントの人柄、パートナーの人柄」

さてもう1つ大切にしている判断基準があります。

それは「相手の人柄」です。
いくら実績を積み上げた相手であってもお願いする相手を見下すような人でしたら、仕事を受けたいと思うでしょうか❓

僕が以前あるパートナーと一緒に仕事をした時の話です。優秀な方でしたが、僕に対する態度がとても横柄な方でした。仕事を回して頂けることには感謝していました。しかし、僕にとって難しい条件の仕事が回ってきた時に「今受任するのは難しいです」と返答したら、態度を豹変されたことがあります。

判断基準①にも繋がりますが、相手の人柄次第で第一領域の仕事ばかりの受任に繋がることが十分に有り得ると知りました。これはパートナーであってもクライアントであっても同じことが言えると思います。

紹介を受ける仕事をしていきたいのであれば、この相手の人柄を判断基準にしていくことをお勧めします。優秀な相手であっても人柄が悪ければ、紹介の質も当然悪くなると思っておいた方がいいでしょう。

今仕事上で付き合っているパートナーは人柄の良い方を選んでいるので、これからも長くお付き合いしていきたいと思っております。人柄を選ぶことはこれから長くお付き合いしていきたい相手を選ぶことにも繋がります。客観的な判断に加えて自分で「この人は良い❗️」と判断できた方であれば間違いないです。

仕事を受任するのは最終的には自分

ここまで受任の判断基準についてまとめていましたが、最終的に受任するかしないかを判断するのは「自分」です

現在の状況が資金不足であるのであれば、望まない仕事を選択することも有り得ますし、経験不足から多くの仕事を受任したいという気持ちもわかります。

ただし、できるならスポット契約で受任することをお勧めします。スポット契約で受任することで相手の人柄を仕事中に判断することができます

いきなりの顧問契約は信頼するパートナーからの紹介、スポット契約で信頼を獲得したクライアント以外では受任に繋げない方が良いでしょう。お互いに「こんなんじゃなかった」と発覚した後ですとまた新たな専門家を探さなければなりません。特に顧問契約のような長期間関わる仕事でしたら、長く信頼を続いていくためにも相手の人柄を重視することは大切なポイントです。

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