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M&Aとデューデリジェンス

こんにちは。
今日もお読み頂き、有難うございます。

先程付き合いのある福祉事業所の経営者から電話があり、農地転用手続きをお願いできないかと連絡が来ました。

駐車場にしたいとのことでしたので、久々に農地手続きやら開発許可申請の手引きやら開きました笑

障害福祉業界に特化したことでほとんど来なくなった農地手続きでしたが、いつ来るかわからない手続きの依頼に備えて広く浅く行政書士が取り扱える申請手続きをマスターしておこうと思いました。

今日のテーマは「M&Aとデューデリジェンス」

こちらのニュースからM&Aとデューデリジェンスについて紐解いてみましょう。

こちらのニュースでは行政処分を受けた施設は旧経営陣らの不正請求による原因で不正行為を隠されたまま、法人を受け取ったと出ていましたので、M&Aによる法人譲渡で経営者が変わったことが読み取れます。
譲渡の時期が昨年の11月末のようでしたので、処分対象になっている期間は譲渡前の経営陣の時のようです。

M&Aによる法人や事業譲渡には譲渡前の情報をしっかり精査した上で進めていかないとこのように譲渡後に大きな問題に発生することがあり得ます。

真実はわかりませんが、監査で指摘されることを予測してその前に譲渡してしまおうという魂胆で事業譲渡を計画していたのかもしれませんし、譲渡前は問題ない経営をしていたと思っていたのかもしれません。

M&Aの決断をする前にはデューデリジェンスで譲渡前の企業状況・事業状況を精査することが大切です。

問題のない結果であれば、そのまま事業譲渡を進めていくと良いと思いますが、懸念点が見つかった場合には決断する前に一度立ち止まって先方から情報を聴き取ったり、交渉していく必要性も出てきます。

この時の相手が誠意を持って対応しているかどうかは1つの判断材料になり得るので、懸念があるからといってすぐに決裂する決断を下す必要はないと思っています。デューデリジェンスの結果とM&Aの目的を今一度見直して受けるか受けないかを決断するのが良いと思います。

どうしてもスピードを重視した譲渡だとリスクの見落としは発生しやすく、譲渡後にこんなはずじゃなかったと後悔するのは遅いので、

M&Aで事業を買いたいと思っているようでしたら、少し時間を掛けてもデューデリジェンスをした上でどうするか判断することがオススメです。

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