平和を実現する最高の環境を共創する、NPO法人”The Peace Front”大阪代表、上鶴喜貴さん
国際協力や社会貢献活動に関心がある若者が、本気で集える場所をつくりたいとNPO法人「The Peace Front」を立ち上げた背景と人が集まれる”場”の大切さを伺いました。
上鶴喜貴(かみつるよしき)さんのプロフィール
1995年 1月1日生まれ
2014年 立命館大学理工学部 入学
2015年 社会人よさこいサークルにて200人に振り付け指導と、
組織マネージメント運営
2016年 i-story株式会社 学生事業部副代表に就任
2017年 Global Leader Tours (GLT) 設立
HIS共催 カンボジア国際協力ツアー
2018年 NPO法人The Peace Front 設立
The Peace Front osakaを設立
HIS共催デンマーク教育ツアー
「世界を舞台に活躍できる人を輩出する」
Global Leader Toursを設立し、H.I.S.と共にスタディツアーを構築し、3ヶ国に展開中。累計100名以上が海外渡航。現在は、様々な分野の社会課題を解決できるグローバルリーダーを輩出するプラットフォームとして、NPO法人「The Peace Front」を運営中。
記者 NPO法人を立ち上げて活動されていますが、一番やりたいことは何ですか? また、それを通してどんな問題を解決したいと思いますか?
上鶴喜貴さん(以下、上鶴、敬称略)一番やりたいことは、地球環境問題を改善したいと思っています。すごく漠然としている感じがしますが、水や食べ物をはじめ、衣食住に切り離せないのが、自然環境だと思います。持続的な循環のために、途上国のゴミ問題や食料問題に対して行動したくて、海外に興味を持つようになりました。現在、世界人口が75億人と言われる中で、中国やインドでは人口が増加し続けていて、食料の消費量も増えています。
人生100年時代と言われていますが、100年後、地球があるのでしょうか?僕らが日常で未来のために行動していることがあるのか、疑問に感じてました。ずっと何かできないかという思いが心の奥にふつふつとありました。
記者 それを具現化するために、立ち上げたのがNPO「The Peace Front」ですか?
上鶴 そうなんです。環境問題に興味関心を育てる場所も、本気で夢を追える場所もなかったので、スタディツアーをつくって、そういうプラットフォームを創ろうと思ってNPO法人「The Peace Front」を立ち上げました。メンバーの入会も審査制にしているので、本気の人しかいないんです。このメンバーと10年、20年先に描く未来は、すごくワクワクします。今は東京と大阪合わせて40人くらいですが、これが100人、200人になったら、できることはもっと増えていくと思っています。
記者 すごいですね。東京、大阪と地域を越えて日本全体に広がっていったらいいですね。NPOの活動指針などがありましたら教えてください。
上鶴 貧困問題、ストリートチルドレン、福祉、教育など、SDGs(持続可能な開発目標)の17項目がありますが、僕らは1項目追加して、18項目めとして、”国際貢献できる人たちを増やす”というのをスローガンの中に入れて、僕らのNPOがそれができる場所にしていきたいと思っています。こういう場が増えたら世界がよくなっていくと思うので、まずこれをフェーズワンとして活動をしています。
記者 ご自身が環境問題に興味を持ったきっかけは何ですか?
上鶴 よく聞かれるのですが、小学校の時のテレビのニュースかなと思います。十数年前、地球温暖化で酸性雨とかホッキョクグマが亡くなるとか、海面上昇などニュースで流れてた映像があって、その中でも一番、砂漠化の映像が印象的でオアシスが砂漠化して、砂嵐でそこに住む人が亡くなっていくのを知って、人間は自然に勝てないんだと思いました。
あとは、祖父の田舎の家に行ったときに田植えをしたり、自然に囲まれた中でよく外で遊んでいたので、自然とのつながりもあると思います。一種の天命みたいなものを感じます。
記者 実際に環境問題に取り組む上での迷いなどはありましたか?
上鶴 迷いというか、模索していたことはあります。僕自身、環境問題に興味はあるけど、世界の人がそれを求めているのかに疑問があったので、実際に調査しようと思ってバックパッカーに行きました。現地の人に環境問題をよくしたい、と100人くらいに言ったら、99人は相手にしてくれませんでした。何でだろうと思いました。聞いてみると「関心があっても、僕たちは一日一日生きていくのに必死で、そんなことを考える余地がない」と言われました。いくら環境問題をやりたいと思っても、教育基盤、経済基盤、政治基盤が整っていないと難しいという現実を知った一か月の旅でした。
それでも現地で発信し続けていくなかで、ポエマー兼シンガーをしている人に出会いました。彼が僕の想いにすごく共感してくれたんです。結局色々話してみて、今の世界のフェーズでは無理だという話になりましたが、でも環境問題などの活動はすごく大事だという話をしてくれました。現地でもそう思っている人はいるんだと思って、将来的に環境問題の啓発活動もやっていこうと思いました。でも日本に戻って活動を始めましたが、本気でやろうとする人がなかなか見つからなかったんです。「大事だよね」とか「すごいね」とは言ってくれるけど、僕が欲しい答えはそうではなくて、本気で変えたいと思う人と繋がりたいと思っていました。
記者 「本気で」とよくお話されますが、そこに特化してるのは何か”こだわり”などがあるんですか?
上鶴 抽象度が高い表現ですが、どうせやるなら一生、一緒に走れる人と仕事がしたいと思ってるんです。本気で世界を良くしたい、環境問題を良くしたい意志があっても、それだけじゃ足りないと思っています。この想いと実行力や成果も残していこうとしたときに、この想いについて来れる人、耐えられる人というのが僕の思っている本気かなと思います。色んなことをガンガンやっていきたいと思うし、もっとよくしていきたいという僕のスピード感と一緒じゃなかったら、お互いにwin-winじゃなくlose-loseになってしまうし、自分も相手も嫌だと思うので、本気でやれる人の集まりにしたいと思ってるんです。
記者 昔から人のために何かしたいというのが強かったんですか?
上鶴 もともと強かったですね。自分より人のためにしてしまう気質はあったと思います。祖母が人のためにするけど、自分は何でもいいという人で、そこに憧れてました。でも、小6の時に人のためにしたことが、全く違った形で相手に受け取られたことがあって、翌日から無視された経験があって、それから人の目が気になるようになりました。今でこそ、ポジティブだと言われますが、元はネガティブだった気がします。でも、人が喜ぶ姿を見ると、自分も嬉しくなります。だから自分が嬉しいと思ったことは、人にもやるようにしています。自分が嫌だと思ったことは、人にやらない。
大学で”よさこい”をやったのも、やっている人が輝いていたのがきっかけでした。よさこいの振付をやっていたので、メンバーの中に社会人がいても教えなきゃいけない。しかも全国大会は賞もあって、目標達成しないといけない。いろんなことを考えながら、ディスカッションしながらやっていました。それができたのは、仲間と一緒にやるというのが楽しかったからです。そこで得たもので大きかったのは、自分が何かを決めたら最後までやりきることができたことです。出会う人には恵まれていました。それは胸を張って言えます。本当に有難いし感謝しています。
記者 これからどんな美しい時代をつくっていきたいですか?
上鶴 人のために生きれる人が増えるのは、美しい時代なのかなと思ってます。
地球環境は、たった1人の思いや力では解決できない。みんなで取り組めるシステムと環境が必要です。そのために心から共創できる志高い仲間の結集が必要です。是非、そういう方がいたらご紹介下さい。
記者 本日は、色んなお話をありがとうございました。是非、上鶴さんと共に本気で世界を変えていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
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上鶴喜貴さんの詳細はコチラ↓↓
・facebookページ
https://www.facebook.com/thepeacefront.org/
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<編集後記>
本日インタビューを担当した泊です。絶対実現したいという熱い思いがあるからこそ、本気の人と未来をつくりたいという想いが心に響きました。上鶴さんの想いに多くの人が集まって具現化していきそうですね!
これからも益々のご活躍を祈念しております。
この記事は、インタビュー記事掲載サイト「リライズ・ニュース」にも掲載されています。