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ソリューションフォーカストアプローチ研修会紹介note

対人支援職向け研修会を主催する、臨床心理士の徳田と申します。
いつも研修会企画にご興味をいただき、本当にありがとうございます!

今回は、うちでソリューションフォーカストアプローチ(SFA)の研修会をすることになりました。
ポピュラーなのでご存じの方も多いかもしれませんが、対人支援職に広く拡散されてほしい、とてもいい技法です。

開発はおよそ30年前のアメリカ。
今回の講師白木孝二先生により日本に持ち込まれ、以来、臨床心理学の専門家の間で、広まっていきました。

友人心理職に勧められ調べ始めたSFA。ぜひたくさんの方に受けてほしいと、学ぶ中で思いが強くなりました。
その理由は、SFA専門書に記されていた以下の要素があったことです。

①シンプルで学習しやすい
②臨床心理学の専門家のみならず、対人支援職全般に有効である
③効果が期待でき、副作用が少ない

<森・黒沢のワークショップで学ぶ>解決志向ブリーフセラピー 森俊夫 黒沢幸子著

シンプル、汎用性が高い、そして効果が高く副作用が少ない。
万能薬のように感じちゃいますが、完全で万能!ということではなく、あくまでも、対人支援職が、SFAの技法を、支援の手段の一つとして手札に持っておく
そのことは、支援職自身はもちろん、何より、クライエントさんにとって有益であると感じました。

私自身ケース内で活用し、新卒時代に学べていればよかった…と感じています。
その理由の一つは、クライエントさんのリソースを、強く尊重できるようになったこと。
当然、尊重していなかったわけではないんです。
ただ、対話や議論の矢印が、問題や課題に向けられることが多いと、どうしても、「できていないクライエント」の印象が強まってしまうところがあり、クライエントさんの自信を奪う構造となっていた側面は否定できません。
新たな指針を得られたというか、「こういうやり方もあるのか!」と、膝を打ったところです。
まだまだ手探りです。一生手探りです。

※余談ですが、SFAの限界についても、白木孝二先生にお話しいただきます。本研修会の注目トピックの一つです。

改めて、ソリューションフォーカストアプローチとは

話が抽象的な世界に傾いてしまいました🙇
SFAについて、簡単にですが説明します。

ソリューションフォーカストアプローチ(以下SFA)とは
問題ではなく解決に焦点を合わせ、過去よりも未来を志向し、クライアントの強さや力、リソースに基づいて、直接的に解決/解決後の状態の実現を目指す「解決構築 (Solution Building)」のアプローチ

「自分が悪いので…」とか、逆に、「自分は悪くない。相手(や環境)がよくない結果を招いた」など、極端な自責/他責的な考えが発生し、対話の方針が定まらない。支援の中でこういった場面はないでしょうか。

原因探求は支援において大切な方針の一つですが、悪者探しに陥ることもままあります。
SFAが着目するのは、強みやリソース(資源)
例えば、気分の憂鬱さを訴えるクライエントさんに、気分の良い時を聞きます。「趣味の絵を描いている時、友人と会っている時」とおっしゃられたら、そこがリソース。
継続やバリエーションの増加をお願いし、変化を強化していきます。
クライエントさんの自信を補強する側面は、この辺りからきているんですね。
短期療法とも言われるこの手法は、三回の面接でも効果が期待できるとされています。

以上、概観、つまみ食いな感じで、特徴をいくつか並べてみました。
もしかしたら気付かれたかもしれませんが、汎用性が高いように感じますよね。
カバーの範囲は、かなり広いのではないかなと思います。

講師紹介:白木孝二先生

お迎えするのは、Nagoya Connect & Share代表 臨床心理士の白木孝二先生
ご経歴の通り、SFA開発元のBFTC(Brief Family Therapy Center)で学び、以来日本でSFAのメソッドを広めた先生です。

白木孝二先生ご経歴

柔軟にご対応くださったり、うちのような小さな団体にも足を運んでくださるなど、フランクです。
1時間弱のお打ち合わせは、ずっと興味深いお話しばかりでした。
開発当初から約30年、SFAが注目を浴びた時期、そして「ソリューションフォースト(強要)」と揶揄され衰退した時期など、種々見守ってこられた立場ならではのお話がたっぷり聞けることと思います。

ぜひフランクにご参加いただき、そしていっぱい質問したり、コメントしたりしちゃいましょう。

◎概要◎
#1 基礎編 1/27(金) 19:00-22:00 (録画視聴期間 2/6~3/6迄)
#2 実践編 2/17(金) 19:00-22:00 (録画視聴期間 2/27~3/27迄)
料金:8000円
対象:対人支援職(福祉/教育/心理等)や当該領域を学ぶ学生で守秘義務が守れる方
場所:zoom 申込締切:1/20(金)
◯ご友人紹介者に、次回使える500円オフチケットを配布

余談というかおまけというか

研修会の参加を検討される方&SFAに興味を持たれた方には、こちらの本がおすすめです。

課題図書、という感じではないですが、基礎を踏まえておけると、先生のお話がより入ってきやすいかなと思います。ご興味のある方はお手に取ってみたください。
ワークショップの逐語録のような文体で、とっても読みやすいです。

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