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"社会的養護の模擬事例検討会"の事例提供のお願いについて

こんにちは、対人支援職向けに研修会を企画している、臨床心理士の徳田です。
いつも研修会にご参加いただいたり、活動に興味を持っていただき、本当にありがとうございます🙇

今回は、以前の研修会を土台にした連続企画、社会的養護領域の模擬事例検討会を行います。
そこで、企画全体のコンセプト、実際の事例を絡める企画にした理由などを書いてみようと、筆をとっています。ご関心いただけると幸いです。
後半、事例提供のお願いについても触れますので、ご協力いただけそうな方もぜひ読んでみてください。よろしくお願いいたします。

企画のコンセプト

本企画講師、樋口亜瑞佐先生ご登壇にて、「社会的養護における心理支援-架空事例から学ぶ要保護児童の理解と援助-」を、今年5月に開催。(現在録画配信申込期間中)
そこでは、心理職コンピテンシーモデル「心理的アセスメント」「介入」「コンサルテーション」に沿った3回の継続研修会を実施し、基礎的知識や、知識の活用法について、架空事例を用い学ぶ時間を持ちました。
約70名にご参加いただき、当日参加者さんからコメント/質問を沢山いただくなど、インタラクティブかつ有意義な会となりました。

うちでは毎回事後アンケートを実施しています。
次に生かせるヒントがたくさん見つかりますし、「現場で○○に困っている」といった生の声をキャッチアップすることもできるためです。
今回の事例検討会では、福祉領域の支援職が抱える困難さ/ニーズを、前回の事後アンケート回答を参考に、以下のように整理しました。

①緩やかな拠り所のニーズ
②福祉領域の心理職向け研修会の少なさ、およびそのニーズ
③具体的で実践的なコンテンツへのニーズ

ここから、簡単にはなりますが、一つずつ解説していこうと思います。

①緩やかな拠り所のニーズ

"知らず知らずのうちに傷ついていた心理士としてのアイデンティティが、先生のコメントにより回復していきました"
"全体に溢れる優しさと明るさに救われた。エネルギーをもらえた。私もそういう心理になってケースはもちろん、職場の人の力にもなりたいと思った"

社会的養護における心理支援-架空事例から学ぶ要保護児童の理解と援助-
事後アンケートより抜粋

会では、痛みを分かち合うようなお話を繰り返しされていた樋口先生。
"回復した""エネルギーをもらえた"などのご感想が事後アンケートに多数寄せられ、そういった樋口先生の、講演もとい臨床の姿勢の大切さを再認識するとともに、兼ねてから見聞きしていた、福祉界隈における現場の疲弊感や、それに伴う離職率の高さの一端に触れるような思いも、アンケート回答を見て抱いたところであります。
模擬事例検討会でも、"エンパワメント"をコンセプトの一つに据える予定です。

②福祉領域の心理職向け研修会の少なさ、およびそのニーズ

対人支援職対象の研修会は、定期的、かつ多領域にわたり開催され、とりわけオンライン研修会が盛んに開催される近年ですが、福祉領域の研修会を受ける機会は、依然少ないと聞きます。
開催件数などファクトを把握していないところではありますが、以下のようなアンケート回答をいただいたところも、認識と矛盾しません。

"福祉領域での心理士の実践例や勉強会が、とても少ない"

社会的養護における心理支援-架空事例から学ぶ要保護児童の理解と援助-
事後アンケートより抜粋

対人支援職にとって研修会参加は、支援の質の向上とともに、エンパワメントや自信の取り戻しといった、健康の維持につながる営みでもあります。
福祉領域研修会の主催を通じて、この点にもコミットできればと考えています。

③具体的で実践的なコンテンツへのニーズ

"具体的な見立て方や支援方法がよく分かりました。また参加者のコメントもとても参考になりました。"
"非常にリアルな内容を、整理しつつも生々しさも残してお話しいただいたので、自分の見ている子どもと結びつけながら聞くことができました。"

社会的養護における心理支援-架空事例から学ぶ要保護児童の理解と援助-
事後アンケートより抜粋

専門職向け研修会には、仕事に生かしたい、と思い参加される方が多いはずです。
そのため、自分が話したい内容を熱弁し満足する講師とポカンとする受講者…という図式は、常々避けたいと思っています。
現場の活用を目指す研修会は、扱いのイメージがつく状態まで咀嚼できていることが理想です。
様々な観点での実践的な学びが得られる点が事例検討会にあることは、参加経験のある方ならお分かりいただけるところだと思います。
今回は、事例を参考にした模擬事例を取り扱い、具体性に富んだコンテンツを取り扱う予定です。

事例提供のお願い

本企画では、「感情の振り返りや表出が苦手な子ども」をテーマに募集を行い、丁寧に検討していく時間を持つ予定です。
そこで今回、取り扱う事例を皆さん(対人支援職)から募集することができればと思っています。
テーマは、社会的養護領域で出会った「感情の振り返りや表出が苦手な子ども」
社会的養護支援での関わりで頻出するエッセンスをもとに、みなさんで学びを深めていきましょう。
募集フォームに、募集対象や詳細を記載しています。
個人情報なども気になるところだと思いますので、そちらも下記にまとめています。

◎募集について◎
対象:対人支援職全般
内容:社会的養護領域で出会った「感情の振り返りや表出が苦手な子ども」に関連した事例
お願いしたいこと:フォーム回答及びインタビュー参加(講師&運営同席予定)
回答締切:12/31(土)
謝金:Amazonギフト3000円分及び研修会参加料無料

「社会的養護支援」に関連した事例提供募集フォームより

連続企画第一弾"社会的養護における心理支援録画配信"の宣伝

ここで少し宣伝をさせてください。
弊団体では、今回ご紹介した模擬事例検討会の前日譚研修会"社会的養護における心理支援"の録画配信を予定しており、現在お申込期間中(12/15迄)です。

社会的養護支援の基礎的な学びが中心になっていて、模擬事例検討会に興味を持っていただいた方にお受けいただくと、より学びが深まるはずです。
研修会の雰囲気、どんな感じかなぁ?というところも見てもらえると思います。
ご興味のある方は、こちらも是非よろしくお願いいたします。

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