#28 わたしはHSPのふどうさんやさん 〜HSS型HSP 生きづらさを軽くするための格闘記〜
■自己肯定感と自己顕示欲、自信
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定する、好意的に受け止めることができる感覚」のこと。他人と比較するのではなく、そのままの自分を認め、尊重し、自己価値を感じることができる心の状態を指すそうです。そして、自己肯定感の類語として「自信」が挙げられます。
そして、自己肯定感は「根拠がなくとも自分を肯定できる感覚」であるのに対し、自信は「自分の自信やステータスなどを根拠にした感覚」ということです。
●自己顕示欲とは?
では、「自己顕示欲」って?
「自己顕示欲」は、「承認欲求」の中のひとつだそうです。
「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。人間の基本的欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5種類があるとされました。前者の4つを「欠乏欲求」、最後の1つを「存在欲求」とまとめており、自己実現を達成できた人は数少ないとされているようです。
その承認欲求における尊重には「低いレベルの尊重欲求」と「高いレベルの尊重欲求」があります。
●高い承認欲求って?
低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、名声、注目などを得ることによって満たされ、高いレベルの尊重欲求は、自己尊重の意識付け、技術や能力の習得、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価より自分自身の評価を重視する傾向あるようです。
●自己顕示欲という承認欲求は?
では、自己顕示欲という承認欲求は、低いレベルの尊重欲求ということのようですね。
●「自己顕示欲」が強い人を「自己肯定感」が強い人と勘違いしているかも?
とにかく「自己顕示欲」が強い人はいわゆるオラオラ系が多いような・・・
分析すると、ただ何をするにも“強く聞こえる” でも中身は?
強い行動と強い言葉が「目くらまし」になってしまうのかも?
いわゆるハラスメント系や度を過ぎるとDV(ドメスティックバイオレンス)や犯罪に近かったり、犯罪になってしまったり・・・
●不動産業界には「自己顕示欲」が強い人が多いかも?
わたし自身、不動産業界にしか携わっていないのでほかの業界ではわかりませんが、
「法令を重視する」より「マイルール」を重視しているような人たちを散見しますね。
怒ることや大きな声を張り上げることで優位に立ちたがる人
自分が正義だと思い込んでいる人
なにか不利なことが起こると全力で相手を落とし込む・陥れる人
自分の利益のためなら相手をだましても平気な人・・・
「数字が人間の尊厳」と平気でいう人がいます。そういう人に限って「最後に泣くのはお客様」に結果的になっているような気がします。ただ、瞬間的にはそれがわからない・・・巧妙なんですね。
●不動産購入を検討する際に見極めなくてはいけないこと
居(城)を構える・構えたいという「自己実現」の承認欲求、夢を実現することは良いことだと思います。
「自己実現という承認欲求」をくすぐるところが過度なほど、この「お花畑」にする巧妙さ。
例えば、
・住宅ローンを組む際にご主人の年収からの融資可能額が足りなくてパートをしている奥様の収入を加算して住宅ローンを組ませる
・あとから冷静に考えると使いこなせなかったり、不要に感じたり、余計なモノと感じたりする「オプション」を異常に勧める
不動産業界に限らず、ある意味テクニックです。担当はその分売上が上がる、評価が上がるというだけで勧めてくる場合があります。顧客目線ではない場合が多いのです。
まず「お花畑」にすることで、冷静な判断を鈍らせてしまうのです。
わたしは気持ちよくさせる「心地よい・気持ちの良い」状況にすることを「お花畑」と呼んでいます。
「任意売却」の仕事でヒアリングすると本人は気づいていないケースが多いのですが、いかにもこのテクニックに“やられた”んだな!というのも垣間見える方もいらっしゃいます。
●根拠のないフレーズに注意!突っ込みたくなるフレーズが「心地よい・気持ちの良い」フレーズに!
・「大丈夫です!安心してください!」
・「いい職人を入れています!」(ハウスメーカーに多い)
・「いい材料を使っています!」(ハウスメーカーに多い)
・「保証します!」
・「第三者に見せています!」
・「構造的に問題ありません!」
・「この程度の狂いは許容範囲です!」
・「この情報は今あなただけに紹介しています!」
・「ここで決めないとほかのお客様が買ってしまいますよ!」
これらは冷静に考えるとすべて「何を根拠に?」と突っ込みたくなるフレーズです。頭の中が「お花畑」になってしまうとこれらの突っ込みたくなるフレーズが、「心地よい・気持ちの良い」フレーズに化けてしまいます。あくどい不動産業者やあくどい営業マンほどこの状態に持っていくのがうまいのです。
見極め方は、気持ち悪いくらいこのフレーズを「多用」していること。
多少はどの営業マンでも出ることはあります(根拠付きですが)。8番目の「あなただけ」になる場合は、既顧客(以前別の物件で問い合わせされたお客様でその物件は断念したが継続的に探していて、営業と密に連絡を取り合っているお客様のこと)以外ではまずありえないことです。
●実質被害者なのに被害者になれない
実質上記のような仕事をしている会社はまず持ちません。数年のうちに倒産または解散して会社はなくなってしまいます。しかし、残念ながら毎年毎年雨後の筍のように同じような不動産会社が出てきてしまいます。