「1週間で30万円の値動き!?」アルファード30系SCパッケージの買い方
以前、アルファード30系のSCパッケージについて年式毎の残価率、それぞれの年式残価率の時系列動向を記事にしました。
その記事中、30系は1wkで30−50万円の値下げがあると書きました。この記事では継続ウォッチしてれば、安く買えるのか?に焦点を当てて書きます。
1. 市場動向サマリー
下はpythonで作成したダッシュボード。
2018年式以降のアルファード 2.5S Cパッケージでフィルタリングしたものです。それぞれ
台数推移(左上) ---- 今年の7月以降取得台数を増やしてます。
価格vs日時推移(左中)
残価率時系列推移(左下)--- 同一URLの価格変動を可視化
価格vs difference(右上)
年式別残価率の頻度ボックスプロット(右下)
右上グラフ(価格vs difference)について。
differenceとは、回帰分析+機械学習 から算出した予測適正値からの差分。
x軸は予測価格よりこれだけ安いですよ。ということで、左に行けばお得車両になります。年式、価格、色、走行距離などを説明変数とし、中古車の価格を予測した結果です。
2. 価格 vs 走行距離
一年間の収集データで、各年式毎の平均価格は30−50万ほど下がってますが、このように分布を時系列で眺めても、個別の値動きは読み取りづらいです。
数台程度の確認であれば、カーセンサーサイトに限りますが、Chrome拡張機能で過去の価格履歴が確認できます。
ちなみに、このChrome拡張機能の開発背景にも”不明瞭な中古車市場”と。
3. 割安車両
繰り返しになりますが、アルファードは1週間で30万円以上の価格変動をしており、上記では50万円もの上下動があります。なぜ、これほど不安定な価格変動が起こるのか、、、グループ企業で市場価値を維持・操作するための戦略でしょうか。
しかし価格変動、下がった時にうまく購入したとしても、その価格が本当に割安かどうかの判断は難しいです。前週に大幅な値上げがあった可能性もあります。やはり市場全体のデータを基に統計的手法を用いて価格の適正性を評価する必要があるでしょう。
4. 割安車両のピックアップ
統計解析の結果を視覚化したグラフは、割安車両を特定する上で非常に有効で、特に注目すべきは、機械学習からの予測価格と実際の販売価格の差(difference)です。今回の分析では、(適正)予測価格-30万円以下の差がある車両を「割安」と判断し、グラフ上で囲んでピックアップしました。
低走行・高年式車の選定
グラフ上でプロットが小さいものは、低走行距離を示しています。さらに、高年式であれば1、2年の所有後でも残存価値を維持しやすくなり、財務的なメリットが得られる見込みが高まります。
次のグラフは囲んだ領域の価格変動推移です。
価格変動の注意点
中古車市場は常に変動しています。分析中でも価格変更され、「お得」な車両リストから外れてしまうケースもあります。ちなみにこのような価格変動が起こるのは大手販売店が絡むものがほとんどです。(特にアルファードはひどいです。)
LEXUS RXだとこんな感じです。(他の車両もそうですが、値上げ値下げを週単位ではあまりやってません。)
5.余談
戻ってアルファード。ここまでSCパッケージで書いてきましたが、Exective Loungeや3.5Lモデルなどは結構な勢いで値下がりしてます。30系の人気モデルだからと購入、SCパッケージとは言っても下落しだすかもしれません。
一年間の値動きです。参考ください。
2018-2019年モデルでは新車300万の価格差がほぼ無くなってきてますね。
6.データの抽出と保存
提供データについてです。
以下の条件でフィルタリングしたGoogleスプレッドシートを保存しました
車種: アルファード30系
年式:
2018年以降グレード:
S Cパッケージ(30系全て対象)走行距離: 50,000km以下
価格差(difference): 30万円以上
データ取得日: 2024年9月9日
”ファイル” → ”コピーを作成” よりご自身のPCでご確認してください。
実際にこの車両を購入希望されてる方であれば、大凡他の方より数十万円は節約できるかと思います。
価格交渉の強化: 走行距離に応じた適正価格を把握できるため、購入時に有利な価格交渉が可能です。
購入判断の迅速化: データに基づいた判断が可能になり、購入までの時間を短縮できます。
リセールバリューの最大化: 将来的な売却時にも有利な価格で購入でき、リセールバリューを最大限に引き出せます。
市場動向の理解: 中古車市場の動向を把握し、賢い購入戦略を立てることができます。
リスクの軽減: 過度に高い価格を避け、適正価格での購入を実現することで、購入後のリスクを軽減します。
ご自身で掘り出し物を見つけるのも中古車選びの醍醐味ですが、検索時間を短縮したい方であれば、データドリブンな意思決定に役立つと思います。
有料部分はスプレッドシートのリンク案内のみです。
安値抽出車両は2,3週間もすると結構な台数がURLリンクから消えてしまいますので、不定期ですが最新化はやっていきます。
更新は停止します。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/11ZPWkSZVW4N_quKqoayCzTR_yyT5y6Mbc3gi1cK2ghc/edit?usp=sharing
最後までお付き合いいただきありがとうございました。