LuluLemon(LULU)気になったので調べた内容
アパレル系の会社の株価が下がってたので調べてみました。※ここの服は持っていないです。まず一番気になってた「ルルレモン」という会社の社名の由来は、"L"を正しく発音できない日本人のバイヤーに対して西洋的な印象を与えるために、わざと"L"の多い名前を考案したと発言している。らしいです。柑橘のレモンは関係なさそう。
Lululemon:
https://www.lululemon.co.jp/ja-jp/home
https://corporate.lululemon.com/investors
下記、売上とか成長性とか、ちょっと調べてみた内容記します。
1. ビジネス
Lululemonは、カナダ発の高品質なアスレジャーウェアブランドで、ヨガウェアから始まり、現在では多彩なスポーツやライフスタイル製品を展開。
ビジネスモデルは、ダイレクト・トゥ・コンシューマーとコミュニティ重視のアプローチを中心に展開されています。
プレミアム価格設定と高い粗利益率
製品の革新とプレミアム価格戦略
Lululemonは、もともとはヨガに特化したブランドだったらしく、現在ではランニングやトレーニング、オフィスカジュアルに適した「On the Move」スタイルなど、幅広いアクティブウェアとライフスタイル製品を展開。
品質とパフォーマンス重視で、独自の高機能素材「Luon(ルオン)」を開発し、伸縮性、通気性、吸湿性に優れた製品を提供していて、この素材は、ヨガやフィットネスの動きに最適化され、快適な着心地と高い耐久性を実現しているようです。また、ランニング向けの「Swift(スウィフト)」素材や、寒冷地向けの「Rulu(ルル)」素材など、用途に応じた多様な素材開発を行い、プレミアムな価格設定ができているらしい。
ダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)モデル
Lululemonは、直営店舗と公式オンラインストアを通じて、顧客と直接取引を行うDTCモデルを採用しています。特に、ニューヨークの「Flatiron(フラットアイアン)」店や、ミネソタ州の「Mall of America(モール・オブ・アメリカ)」店など、広いスペースを活用した体験型店舗を展開。これらの店舗では、製品の販売だけでなく、ヨガクラスやフィットネスイベントを開催し、顧客にブランドの世界観を直接体験を提供できる。らしい。
コミュニティとブランドロイヤルティの強化
Lululemonは、各店舗で地元のフィットネスインストラクターやアスリートを「アンバサダー」として起用し、コミュニティとのつながりを深めていて、アンバサダーは、店舗でのイベントやクラスの指導を通じて、ブランドの価値観を共有し、地域社会との関係を強化しているらしい。
例えば、韓国・ソウルでは、2024年10月に「Together We Grow」という2日間のウェルビーイングイベントを開催、地元のアンバサダーやセレブリティと共に、ランニングやヨガのセッションを提供していたみたいです。
参考:WWD Japan
上記から、Lululemonは製品の品質向上、顧客体験の深化、コミュニティとの強固な関係構築を実現し、ブランドロイヤルティを高めているらしい。
2. 収益について
営業利益率の高さ
Lululemonの営業利益率は2023年度で約20%とされ、これは業界内でも高い。この高い利益率は、効率的な運営とDTCモデルで成り立っている模様。
2024年1月期(年度)の営業利益率は22.17%
営業利益21億3,200万米ドル、売上収益96億1,900万米ドルから計算。
https://www.apparel-mag.com/sbm/article/financial/2550
Lululemonの営業利益率22.78%に対して、主な競合他社の数値
Nike: 10.43%
Adidas: 5.96%
Under Armour: 4.03%
Columbia Sportswear: -4.17%
ユニクロ(ファーストリテイリング): 16.1% (2024年8月期)
強い成長率
Lululemonの売上高は2023年に96億ドルに達し、前年比19%の成長を見せています。この成長の背景には、製品イノベーション、メンズ市場の拡大、eコマースの強化が挙げられます。また、2021年から2026年までに売上を倍増させる「Power of Three ×2」成長計画を掲げており、実現に向けて安定した成長が見込まれます。
3. 成長戦略と将来の展望
Lululemonの成長戦略は、「POWER OF 3 X 2」と呼ばれるプロジェクトを中心に展開されているようです。2022年から2026年までの5年間を対象としている。売上目標は2021年の売上高62億5000万ドルを2026年までに倍増させ、125億ドルにすること。メンズ事業の売上を2倍に、デジタル売上を2倍に、国際事業の売上を4倍に、
というものがあるようで、現在の進捗は、2024年度(FY25)の通期予想は103億8000万ドルから104億8000万ドルの範囲。当初の目標に対して、現時点での進捗は予定よりもやや遅れている可能性がある。
2024年度の売上高予想が約104億ドル前後であることを考えると、2026年までに125億ドルを達成するには、残り2年間でさらに急速な成長が必要となる模様。直近の2024 1月 年間成長率は約18%。四半期ベースの成長率は下がってきている。
成長への課題
アメリカ市場での成長が鈍化しており、2024年第2四半期の売上成長は1%程度。製品の問題(Breezethoughレギンスの撤回など)が売上に影響。
成長の機会
国際展開の強化、特に中国。中国本土での売上は34%増加。中国の店舗拡大(2026年までに220店舗)を計画
新市場(スペイン、イタリア、タイなど)への進出も予定。
オンライン販売が7%増加。
4.売上高とキャッシュフローの推移
TradingViewで見てみると、四半期ごとの前年成長率がFY22Q4の30.19%から徐々に下がってきてFY24Q2では7.33%になっていて伸びが鈍化している。
年間の総売上高成長率は、約42%,29%,18%と下落傾向。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローはプラス傾向。
アメリカでの売上成長回復できるかどうか、オンラインの販売、国際展開での成長ができるかどうかがカギのよう。
https://corporate.lululemon.com/investors