行政書士の試験の難しさ
私はこの記事で、有料記事の試験的な意味も兼ねてどのようにして行政書士試験に合格したのか、また1年目はなぜ駄目だったのかを記事にする予定だということを書きました。
ただ、一応途中まで記事は書いていたものの、いろいろな理由があって難航しています。
何故かと言うと、行政書士の試験は他人の言うことを鵜呑みにするだけでは合格できない試験だからです。
なので、「自分はこういう風に勉強した、こういう風にすると良いですよ」というやり方を闇雲に実践しても上手くいかないどころか、却って合格が遠のく可能性があります。
これはどれだけ実績がある予備校や講師の言うことでも同じです。
宅建や簿記2級くらいまでの試験であればある程度のセオリーや戦略というものがあり、予備校や通信講座のカリキュラム通りにこなしていればほぼ合格に近くなるようになっています(それでも簡単な試験とは言えません)。
一方で、行政書士試験は私は1年目で通信講座を受けて合格できず(148点)、2年目はほぼ独学のみで合格できた(216点)ため、自分の中で独学よりも通信講座が良いという前提が崩れることになりました。
試験の出題者(行政書士試験研究センター)はそうしたセオリーや必勝法だけで合格できないようにとにかく対策を打ってきています。
記述問題や一般知識など過去問を回すだけでは対策が難しい分野もあり、有体に言えば運の要素も絡んできます。
そこが「よく考えて試験を作ってるなぁ」と思うところであり、「行政書士試験の難しさ」の要素であると考えます。
問題をひたすら解くのか、テキストや条文を読み込むのか、書いて覚えるのか、頭で理解するのか・・・やり方は千差万別、人それぞれです。
重要なのは自分に合った勉強法にいかに早く気付けるか、そのやり方に日々勉強しながら少しづつアジャストしていけるかだと思います。
一般知識の文章問題でも「自分で考えて自分で行動しろ」みたいな趣旨の問題がたびたび出題されている気がします。
いざ行政書士として活動することになれば、なおのこと自分自身で判断しなければならないという覚悟を持て、というメッセージ性も感じます。
単なる暗記や過去問題を解くだけでなく、その法律がそうなっているのは何故か、裁判の判例はどのような理由で下されたのか(どういう背景があったのか)、バックボーンとなる理解が求められます。
そうした分野に興味を持てるかということもポイントなのかなと思います。