2021年8,9月に観た映画
過去に観ていて、再鑑賞したものも含む。
『作品名』(監督名/公開年)
★=イチオシ
『オデッセイ』(リドリー・スコット/2015)★
『ゲット・アウト』(ジョーダン・ピール/2017)
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 特別篇』(アーヴィン・カーシュナー/1997※オリジナルは1980)★
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 特別篇』(リチャード・マーカンド/1997※オリジナルは1983)
『ブルーベルベット』(デヴィッド・リンチ/1986)★
『OLD』(M・ナイト・シャマラン/2021)
『素晴らしき映画音楽たち』(マット・シュレーダー/2017)
『アフリカの女王』(ジョン・ヒューストン/1951)
『イカリエ-XB-1』(インドゥジヒ・ポラーク/1963)★
『5時から7時までのクレオ』(アニエス・ヴァルダ/1962)
『オデッセイ』は日本でもヒットしたリドリー・スコット監督の佳作。相変わらず画作りが上手い。科学知識とユーモアと70年代ディスコで火星を生き残っていく様子が上手くまとまっており,ベテランの手腕を感じる。御年83歳にもかかわらず,今年は新作が2本公開ということで,そちらも非常に楽しみ。
『ブルー・ベルベット』はデヴィッド・リンチ監督の傑作。一見平和そのものな50年代のアメリカの田舎町も,ひと皮むけば暴力に溢れていることをさも当然のこととして描く。”Fuck”を連発するデニス・ホッパーの演技が最高。特に好きなセリフは”Who is this Fuck(誰だこいつは)?”で,そんな使い方するんだ~と感心した。
『イカリエ-XB-1』はチェコスロバキアのSF映画。22世紀,アルファ・ケンタウリ系へ生命探査に向かう宇宙船イカリエ- XB-1の旅を描いた作品で,発表されたのは『2001年宇宙の旅』よりも前。かなり先駆的な作品だが,普通に面白いのアマゾンプライムか何かでぜひ観てほしい。また,チェコスロバキアという国際的に微妙な立場の国が製作したこともあり,先の大戦の批判や核兵器への忌避感が色濃く出ているのが印象的だった。あと,ネットで探す限り誰も言及していないが,ポール・W・アンダーソン監督のB級傑作映画(矛盾)である『イベント・ホライゾン』への影響は大きいのではないかと思う。
『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還』は2回目のワクチン接種後に景気づけのために観た。ストップモーションアニメしかり,マットペイントしかり,オリジナルトリロジー特有の「現物がそこに映っている特殊効果」というのは,独特の重みがあって楽しい。もちろん,プリクエルのCGをふんだんに使った画作りも好きで,スター・ウォーズシリーズはそれらの特殊効果技術の変遷も観どころだ。だからこそ,『新たなる希望』の特殊効果の多くをCGに差し替えたのは本当にどうかと思う(アカデミー賞とってるのに!)。それに対して,『ジェダイの帰還』のエンドア上空の戦いはほぼCGによる修正を行っていないとのことで,今観ても素晴らしい出来だ。あと,『ジェダイの帰還』に関して,最後に知らねえ星と知らねえイケメンが出てくる。もちろん,プリクエルから順に観ていけば知ってるんだけど,こういうのマジでどうなの?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?