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【対談企画】Yorihisa Taura × yk (Hello1103) #2 『Haven』編

この対談は、たまたまアルバムの発売日が同じだったYorihisa Tauraとyk(Hello1103)が、せっかくだからそれぞれの作品について深堀りしていこうという趣旨の企画です。

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#1はこちら↑

=Yorihisa Taura =yk(Hello1103)

▶爆音を出すのって楽しいですね
:じゃあ、続いて『Haven』の話を伺いたいと思います。これを作るきっかけは何でしたか?今までユニットでやってきて、ソロでやろうと思った理由とか、ソロでやるにあたって、なぜアンビエントなのかとか。
:私の場合は完全にコロナ禍がきっかけで。コロナが始まって、VJとかの現場の仕事が本当になくなって、暇になったんですね。そこで、これまでずっと興味を持っていた、楽器演奏をやってみようと思って、タイミングよく給付金も入ったし、Prophetというシンセを買いました。最初は普通に指で弾いていたんですけど、音のよさが好きになってしまって、持続音を出しながらモジュレーションのエフェクトをかけるのが好きで、演奏してたら間が持つようになって、これライブできるなって。
:なるほど(笑)
:調子に乗って思ったんです(笑)そこで、宮原ヒソミネの店長Paradeさんに、私ライブやれるかもって相談をしたらブッキングを組んでくれたんです。引っ込みがつかなくなったからライブをやって。やっぱり、爆音を出すのって楽しいですね。
:そうか、yukakoさん的には、初めて1人でステージ上で音を出した瞬間だったんですね。
:そうです。3×歳にして(笑)だから、もう初期衝動ですね。爆音でライブハウスで音出すの楽しい!って。
:そこは、Hello1103とは違う感じだったんですね。
:そうです。学生の頃はジャズ研だったので、これまでも鍵盤を弾いたりしてたことはあったんですけど、やっぱりバンドで出る感じだったので、ソロはやってこなかったんです。ソロっていうのは敷居が高いなと思ってたんですよ。でも、意外とやれるし、自分と直結している感じがして楽しいなと。
:最終的に自分のせいですし。
:しくじっても(笑)
:(笑)
:それで、ソロのライブを始めたっていうのが、きっかけとしてあります。なぜアンビエントかというと、音自体について、フレーズを弾くっていうより変化させる方に最近すごく興味があったからですかね。
:シンセはリアルタイムで音色を変化させていくのに向いてますね。楽器屋の店頭でいじってても楽しいですもんね。
:それです。本当にそれ。
:楽器屋の店頭で試奏できるやつを、意味わかんない音にして逃げるっていう遊びをたまにやります。
:なかなかツウの遊びですよ(笑)音を自分で変化させられる喜びというか。もしかしたらギタリストでエフェクターハマる人も、そういうところに喜びを見出してるのかなと思ったりします。近いのかもしれない。
:まあそうだと思いますよ。
:ノイズがゴゴゴゴってなるのすごい楽しいです。
:楽しいですね。
:Prophetという楽器は結構いろいろなことがやれるんですね。もちろん、リードシンセとしても優秀で、いろいろな方が使ってるんですけど、私はちょっと邪道な使い方かもしれない。ずっとツマミをいじってますからね。

▶快楽的に音を作ったなって思っています
:ライブをやるようになって、いくつかモチーフができたんですよ。すごい綺麗なやつと、すごい暗いやつ。それが、『Haven』に入っている「Bottomless」と「Susurration」っていう曲。
:「Bottomless」が暗い方、「Susurration」が明るい方。
:その「Bottomless」からこの『Haven』の制作が始まっています。ライブをやって、結構間が持つプロセスがあるんですね。こうやったら、ドゥーンってなるとか、ゴーってなるみたいな。そういう、覚えたプロセスをメモするという意味でも、音源を作りたいなと思い始めました。M3という即売会があるんですけど、毎年春と秋に。
:年2回ありますよね。
:Hello1103がそれに出て毎回新作出してて。
:それ、すごいなと思ってます。
:ヤバいですよね。リリース頻度高すぎるけど、でも楽しいんですよ。いろいろな人に会えて。
:僕、2年で1作ですよ(笑)その間に他もやってますけど(笑)
:結構カロリー高いです(笑)
:だいぶペースとしては早い。
:でも、Hello1103としては、アルバム用に曲を貯めたかったんです。M3で出すと、EPくらいしか作れないから、Hello1103で曲を貯める期間に代打としてやろうかってHitomi君に相談したら、いいよって言ってくれたので、じゃあやるかって。それを決めたのは夏ぐらいだったんですけど、実際に制作にとりかかるのは本当に遅くて、9月くらいですね。
:2020年の9月?
:2021年の9月……。
:2021年の9月!?
:そうですね。21年の9月にとりかかって。
:マジっすか!?
:まあそこまでで、「Bottomless」とか「Susurration」はできるようになっていたから、まとめるだけではあったんですけど。9月の段階でほぼ白紙だったけど、もうリリースするとは言ってるので、毎晩2時間ずーっと録り続けました。そこから、Tauraさんと同じように切って、行けそうだなってところをDAWに並べて。そういう感じの録り方でしたね。
:いやー、身体壊しちゃいそう(笑)
:だから、理性的に理知的に作ったというよりは、自分が出していて気持ちいい音を……。
:初期衝動的なというか。
:あと、2020年、21年は暗くて。今も暗いですけど。自分もつらいことがたくさんあった。そんなときに、つらいなあっていうのを、ドゥーンっていう音で表現してみると、ああちょっとスッキリしたっていう気持ちになって。
:なるほど。
:快楽的に音を作ったなって思っています。そういう意味では偽りはないけど、理知的な、建築的な構造の作品ではないです。
:BUMP OF CHICKENの『THE LIVING DEAD』みたいな(笑)
:(笑)『THE LIVING DEAD』大好きですね。『THE LIVING DEAD』ってそんな感じなんですか?
:『THE LIVING DEAD』って、あれ確か1週間くらいで録ったやつで、全然歌メロとか歌詞とかできてない状態で、とりあえずドラムから録るとか、とりあえずベース録るとかやってたらしいんですね。
:それであんな名盤になるんですか。
:突貫工事でやったって話を聞きましたけど……、まあ喩えとして適切かは分からないですが(笑)
:でも私、『THE LIVING DEAD』大好きなんで。「Ever lasting lie」大好きですよ(笑)
:いやー、ちょっとビビりました。制作期間の短さに。
:だから、落ち着いて作りたいなと思ったりしつつ、勢いでこれしかない!っていう直球でいけたような気もしつつ。
:まあ、勢いでしか作れないものもあり、時間をかけないと作れないものもあり、って感じですよね。僕も1番最初のアルバムって、数日で録ったようなものだったし。
:じゃあ、私も今後の作品ではTauraさんみたく、カセットテープを切り始めるかもしれない。
:切り始めるかもしれないですね。やっぱり締め切りがないと際限なくやるので、締め切りは常に設定しておいた方がいいんじゃないかと。
:そうですね。そういう意味ではM3に感謝だけど。
:確かに、M3に出すようになれば、僕も少しはペースを上げることができるのかなあ……(笑)
:かもしれませんね。まあでも、マイペースもいいですからね。

▶己の外側と内面みたいな作品
:あの、「Bottomless」は暗いモチーフで、その時の心情の反映っていうのがあり、逆に「Susurration」はどちらかというと明るい方。陰と陽で言うと陽の方になるんですかね。
:そうですね。『Haven』自体が、自分との境界線、己の外側(=自然)と内面(=精神性)みたいな作品なんですけど、自然、木々のざわめきとかがめっちゃ綺麗、落ち着くーっていう。陽と言えば陽かな。
:(内側と外側で言うと)外側ってことですね。
:そうですね、外側代表です(笑)
:外側代表(笑)で、「Bottomless」が内側代表ですね。
:そうですそうです。
:「Susurration」は何て言うか、結構ガッツリドローンですよね。演奏時間は9分くらい。短めの曲もある中で、最初にガッツリ聴かせてくるっていう。
:そうですね。アンビエントの適切な長さが実はまだわかってなくて。10分くらいはいいんだろうなって思いながら。
:適切な長さなんてない気がしますけどね(笑)
:それこそHello1103の曲は5分とか4分とか、最近のポップスは2分半とかありますよね。でも、私は長く聴くの好きだから、全部長くしたいけど、日和って他の曲はちょっと短かったりします。
:本当に聴かせるアンビエントとかドローンだったら、全然1時間行けるみたいな曲ありますよね。
:もうちょっと自信を持ちます。この曲を聴いてくれっていう。
:だから、大事なのは自信じゃないですか。これがこの曲の長さなんです!1時間!っていうふうに出せば、受け取る方も、お、おう。そうなのかな?って思うんじゃないですか。ただね、配信が面倒くさくなるんですよね。
:そうなんですよね。
:別の事情が絡んでくるから、10分超えが面倒くさい。裏話的なアレですけど。

▶普通ではないんだなという寂しさ
:曲順に聞いていますね。「Dusk」もドローン曲ですけど、これも外側ですか?
:外側ですね。
:外側ですよね。夕暮れですから。
:夕日を見て綺麗だなと思うのと、逆に焦りを覚えるときもあって。世界から取り残されていっているような感覚というか。音楽や映像演出の仕事をしていると、普通の人と生活サイクルが違って夜型だから、他の人が帰る時に私は仕事に出るんです。
:ああー、ちょっと分かる気がしますね。
:そういう風に、サイクルが狂っている中で、普通ではないんだなという寂しさみたいな曲かな。そういう夕暮れかな。これも外側ですね。
:これは「Susurration」とは違う感じの倍音の聴こえ方がするっていうのがあって、あと最後の方にちょっとノイズっぽくなるじゃないですか。
:そうですね。
:ちょっと不穏な感じがしてきて、これはアルバムの流れみたいなのを考えて曲を配置しているわけですよね。
:そうですね。この後に「Moonlit」っていう軽い歌ものの曲があるんですけど、「Susurration」があって、「Moonlit」があって、その壮大なつなぎみたいな感じなんです。不安感がある曲の次に安心感がある曲っていう構成で作っていますね。
:段々ちょっと不穏な感じになってきて、次どうなるんだろうって思ったら歌もの(Moonlit)だったっていう(笑)あ、そう来るんだって思ったんですよね。
:だから、この盤はどアンビエントの作品ではないんですけどね、そういう意味でね。
:何か、サウンドトラックっぽいなっていう感じはしました。
:サウンドトラックは意識して曲を並べたので、嬉しいですね。
:yukakoさんの中で思い描いている個々の情景があって、そこと対応した曲が並んでいるっていう印象を受けたんですよね。
:嬉しいです。
:これはProphetのみですか?
:のみです。
:モジュラーとかは使っていない?
:モジュラーは、これは使ってないですね。何て言うか、Prophetは音が本当に太いんですよ。だから、レイヤーさせたら、もうそれでむつごいみたいな。むつごいって香川弁なんですけど、ぐちゃぐちゃってなってる感じがするので、重ねたとしても3トラックいったら重いかな。ミックスはHello1103のHitomi君がやってくれたんですけど、リバーブで分けて真ん中に置くとか、そういうやり方をやってくれて、あんまりレイヤーはできなかったですね。

▶『Haven』の中のHaven
:なるほど、ごちゃついちゃうというか、トゥーマッチな感じになっちゃうと。その次が「Moonlit」。これ、言っていいのか分かんないですけど、Heidiっぽくないですか?
:Heidiさん大好きなんですよね(笑)影響はありますね。Heidi神と思ってますから。前に、Hello1103で1回コラボしてますけど。
:『aruhi』収録の「Snow of Ashes feat. Heidi」で。
:自分はまだまだなんですけど、Heidiさんは溶けるような空間をライブでもやれるし、何でもできちゃうから好きだなって話なんですけどね。
:Heidiさん凄いですよねー。
:私はこの歌に関しては、弾き語りもちょっとやってみたいとも思ってたんですね。それはProphetのシンセのソロとは全く別口でなんですけど、この歌はここに持ってきた方がこの盤のバランスがよくなるなと思って持ってきたんですよね。
:3分くらいの軽めの歌もので、若干緊張が緩和される感じ。押したり引いたりの駆け引きですよね、聴き手との。
:「Dusk」が不穏な感じで終わって、その後もどんどん暗くなっていくので、ここでちょっとホッとしようみたいな。『Haven』の中のHaven(安息地)ですね。
:架空言語はどうやって作るんですか?
:歌ってるままなんですよね。フンフンフン♪って言ってるそのままなので……どうやってるんでしょうね?
:Heidiさんにも聞きたいんですけどね。架空言語ってどうやって作るのかなって。
:M3で仲良くなったアーティストさんで、架空言語がすごい上手な方がいて、rujouさんっていう方なんですけど。コーラスワークとかすごい綺麗な人で、M3はそういう面白い方もいるんですよ。「Moonlit」はrujouさんの影響も受けてますね。

▶安らかに
:で、「Goodbye」ですね。これも歌っちゃ歌。
:そうですね。これも歌です。これは、暗いんですよね。
:それこそ、「Moonlit」と対なのかなと思ったんですけど。
:そうですね。ピアノの音色で、声でっていうのも相関性はあって、「Moonlit」でホッとするんですけど、その後ちょっとしんみりするみたいな。
:かなり引き算した感じの音数ですよね。最低限でやるっていう。
:「Goodbye」っていうのも、友人の死とかそういうのとすごく繋がっていて、安らかに的な曲です。
:レクイエムっぽい意味合いというか。今まで外だったけど、ここから内になっていくという感じか。
:そうですね。この作品の根っこには、死の心地よさみたいなのがあるので、ここが真ん中かなと。暗い感じで。
:これすごい好きで、引き算が上手い曲って僕好きなんですよ。過剰なやつも好きだし、引き算がすごい上手いやつも好き。
:それはよかったです。嬉しいですよ(笑)Hello1103でも、昔アンビエントとかドローンみたいな曲を、『AIのための6つの感情曲』の「Sorrow」っていう悲しみの曲を私が作ったんですけど、結構これと近くて、同じ作家だから似たものになるって感じですね。

▶モジュラーでどう?
:なるほど。次が「Wriggle」。
:このカリカリカリっていうノイズがモジュラー(WMD Chimera)です。
:これは結構ノイズで引っ張る曲で、僕ので言ったら「Shizukanoumi」と同じですよね。
:ノイズを出す技法が違うから面白いですよね。
:コンポーズの仕方としては似たものを感じますね。リードするノイズがあるから、この音をこうつけとくみたいな。
:モジュラーを始めたんですよね、この制作にあたって。Prophetだけだと、こういうカリカリしたノイズって難しくて、Hitomi君に相談したら、モジュラーでどう?って(笑)
:モジュラーでどう?(笑)このノイズは、Hello1103のライブでも使ってるやつですか?
:どうかな。あるときもあるかも。曲中で、『aruhi』の「Rain Into the World」の……。
:頭のところのカリカリですよね。僕あれ好きなんですよ。
:結構こういうの狙って出すの難しくないですか。こういうのが作りやすいですね、モジュラーは。
:これで、段々落ちていく感じで。
:そうです。不穏な気配がしてきた。
:だいぶ不穏ですもんね。
:そうです。好きなんですよね、不穏なのが。それがあっての次ですね。

▶どん底って気持ちいいよなって
:「Bottomless」で1番下まで行っちゃう。
:これ本当に暗いんですけど、どん底って気持ちいいよなって。自分が勤勉な人間ではないので、無気力とかどうでもいいみたいなのが、常に心の底にあるんですね。どうでもいいし虚無だわ、っていう感情に身を委ねたら楽だなっていう感じですね。不健全かもしれないですけど。
:いやいやいや、その不健全な感じを表現しても、別にいいわけじゃないですか。音楽だから。
:逆に明るいやつもめちゃくちゃ好きだけど、こういう思ってることとか感情みたいな暗いのを音に出せて私は満足していて、これは本当に他人にどう思ってもらおうとか全然考えてなくて、これが自分の出したい音だったっていうだけですね。
:これが、そのリードトラックともちょっと違うけど、コアになる曲。
:内側代表。
:内側の虚無感の心地よさみたいな。かなり緊張感のあるドローンが続いて、これをライブでやっている。
:そうなんですよ。これはライブの定石というか、これと「Susurration」はいつもやってますね。
:ドローンに限らず、暗い音楽ってやっぱ好きですか?
:好きですね。
:そうなんですね。事前に参考として挙げてもらっていたゲームも、基本的にはどっちかというと負のものかなっていう感じで、緊張感のある音とか。
:参考として挙げたのは『LIMBO』ですね。あのゲームの音像がすごく好きです。あれは直接、死に関わるシナリオで、私はアンビエントやドローンはゲームから入ってきたので。音楽のシーンとして好きだったと言うよりは、ゲームのサウンドトラックからきてるかなあ。
:何というか、音がぶつかる感じ?協和音でなく、ちょっとぶつかってるような音って、最近のゲームもそうだし、映画のサウンドトラックでも結構ドローンっぽいやつが流行ってるなって思うんですけど。そういうのを感じましたよね。
:揺れる心理の表現で、不協和音ゴリゴリにぶつけたりすることも多いですよね。
:そうですね。
:しかも楽曲ではないんですよね、それが。
:楽曲ではなく、ドローン的な音というか効果音に近い感じ。

▶暗闇の中にいながら、そこにも希望がある
:そこからの「Forgotten Haven」ですけど。
:「Forgotten Haven」は、キックが入ってるんだ、と思って。
:そうなんですよ。キックを入れました。ライブでやったことの流れで、アンビエントテクノっぽいフレーズの曲を作って、この曲ではないですけど、その中でキックが入ったらすごく推進力を感じて、いいなと思って入れちゃえーって(笑)入れたらアンビエントじゃないんですけどね。この曲は、さっきまで暗いイメージでしたけど、暗闇の中にいながら、そこにも希望があるっていう感じの。
:そこから抜け出すっていうことではないんですね。
:そういう解釈でもいいと思うし、自分の奥底にも安らぎみたいなものがあったみたいな。そういう感じのものですかね。この曲はもちろん明るいイメージで作ってます。
:螺旋を上がっていく感じがしましたね。スパイラルが上に上がっていくというか。
:最初、この曲、実は上昇っていう意味の「Ascending」っていう曲名にしようと思ってて、そうやって感じてもらえたら嬉しいですね。結構示唆的な名前にしたんですよね。アルバム名としてHavenっていう言葉が出てきたときに、どういうHavenかなと思ったら、やっぱり、コロナ禍で忘れてたけど安らげる場所いっぱいあったなっていう、エモいタイトルにしましたね。
:エモいタイトル!いいですね、エモいタイトル。これがシメにあるから、いろいろあったけど、今を生きていてよかったね、みたいな、ちょっと前向きに終われていいですよね。
:何て言うか、自分の作家性なのかもしれないけど、投げつけて終わりってあんまり好きじゃなくて。
:投げつけて終わる人もいますからねえ(笑)
:それも素敵なんですよ。聴くのはいいんですけど、自分が形にするんだったらそれはあんまり好きじゃなくて、ちゃんと結末をつけたいタイプですね。未完じゃなくて。

(まとめ編に続きます)


Haven』 - yk (Hello1103)
01 - Susurration
02 - Dusk
03 - Moonlit
04 - Goodbye
05 - Wriggle
06 - Bottomless
07 - Forgotten Haven
All tracks and artwork by yk (Hello1103)
Mixed by Katsuhiro Hitomi
Mastered by Chihei Hatakeyama
Label : Dewfall Records / DFRD016
Website : https://hello1103.com/haven/

Spotify : 


Apple Music : 


yk (Hello1103) :
電子音楽ユニットHello1103のVJ・映像作家。
潜在意識を具現化したかのような抽象・ミニマルな映像表現を用いてmouse on the keys、Aureole、SuiseiNoboAzなど数多くのアーティストのVJを務める。
作品に対する美意識は音楽表現にも通底しており、2020年よりアナログシンセサイザーを用いたソロライブ活動を開始。アンビエントやノイズを軸足として、映像演出と同様に即興性を含んだ抽象的なスタイルで演奏を行う。
Website (Hello1103) : https://hello1103.com/
twitter : https://twitter.com/yk_hello1103
instagram : https://www.instagram.com/yk_hello1103/

Augmentation』※サブスクリプション近日公開です
01. Ordinary Grace
02. Cynicism
03. Astrocyte
04. Black Rain
05. Oblivion
06. Shizukanoumi

all songs written by Yorihisa Taura
recorded by Yorihisa Taura
mixed by Yorihisa Taura
mastered by Takayuki Noami(Non-REM Studio)
illustration : Ai Komuro
photography : Kenji Agata
cover design : Takayuki Noami(Non-REM Studio)
supervisor : Kazuo Funabashi(Cat&Bonito)

Bandcamp:


Taura Yorihisa :
ギタリスト、アンビエント音楽作家。
2013年からギターを用いたアンビエント/ドローンの作品を国内外のレーベルから発表し続けてきている。主なソロ作品に、『Nocturne』(2014年、Econore)、『Poo-Tee-Weet』(2017年、セルフリリース)、『nightfall』(2018年、Tanukineiri Records)などがある。また、国籍の異なる4人の音楽家によるスプリットカセットテープ『Puzzle Time』(2018年、Third Kind Records)への参加や、ノイズ音楽家 Tia Rungray との共作『Froth on the daydream』(2017年)、『Juvenile』(2020年)など、さまざまな実験的コラボレーションにも積極的に取り組んでいる。
SoundCloud
https://soundcloud.com/taura-yorihisa

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