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自信なんて必要ない。ほんとに大事なのは○○○○

「自信がない」という問題は、とても根深いなと思います。

学校へ行けなくなると、劣等感を持ち、自信を失っていく。

「自分なんて……」という思いにかられ、どんどん自信はなくなっていきます。

「なんとか自信を持って欲しい」「自分でも出来ると思って欲しい」と、親御さんは思うことでしょう。

しかし、自信をつけるというのはなかなか難しいところがあります。

魔法の方法があり、翌日から「はいっ! 自信つきました〜」とはなりません。

特に思春期は自尊感情が下がる時期で、他人と比較することが増えます。

友達と比べ、出来ていないところがどうしても目に入ってしまいます。

僕は「自信がない」と嘆いている子には、ぜひあることをして欲しいと思っているのです。

それは、自己理解です。


自己理解が出来るようになると、「自分でもいいよね」と思えるようになります。
自己理解が進んでくると、自分なりの生き方が出来るようになります。
自己理解によって、人と比べることが少なくなっていきます。

親御さん自身も、自己理解をおこなうことで、子どものことが理解出来るようになります。

前回の記事で書いたように、自分を知ることで子どものことが分かってくるのです。

なんちゃって自己分析はほとんど意味がない

なぜ、自己理解をすることで「自分で大丈夫だ」と思えるのでしょうか?

はっきりいって自信というのは、生まれつき持った特性が大きく左右しています。神経症傾向と内向型の子は、どうしても自信は低くなってしまうのです。

そのため、「自信を高めよう!」と言ってもなかなか難しいのです。

もちろん、自尊感情を高める関わりをすることで、子ども自身が「自分で大丈夫」と思えるようになることは可能です。

けれど、即効性はありません。時間をかけ、愛情を注いでいくことによって自尊感情は育っていきます。

そこで活用できるのが自己理解なのです。

「自分を知る」と聞くと、学校や就職活動でおこなう自己分析が思い浮かぶかもしれません。

私の長所は?
私の良いところは?
私が得意なことは?
私の好きなことは?
友達の良いところは?

このようなものは、正直ほとんど役に立ちません。

自分の長所と言われてもピンと来る子は少ないでしょう。

せいぜい、「優しい」とか「明るい」などの抽象的なものになります。

けれど、もっと深く深く自分を知ることが出来ると、生き方が変わってきます。

世界が変わるといっても過言ではないのです。

僕は、内向型の人間です。人が苦手で、誰かと一緒にいると疲れてしまう。

子どものときは、スーパーで友達に会っても隠れるような子でした。

そのため、母からよく叱られたものです。

自分でも「こんな人間ではダメだ」と思っていました。

けれど、大人になり、自分が内向型だと知って安心したのです。

「あぁ、このままの自分でいいんだ」と。

僕はずっと外向型の人間と比べていました。明るい人たちを見て、「自分もそうならないとダメだ」と思っていたのです。

しかし、そうじゃなかった。人にはいろいろなタイプがあり、得手不得手がある。

右利きと左利きがいるように、性格や特性にもタイプがあると分かってから、誰かと比べることがなくなったのです。

子どもに「キミの性格でも大丈夫だよ」と言っても決して響きません。

大丈夫とは思えないのですよね。

けれど、「キミが初対面で緊張してなかなか友達が出来ないのは、内向型だからなんだよ。内向型はコミュニケーションが苦手なんだ。けれど、観察力に優れているし、頭がいい。そちらの能力をどんどん伸ばしていけばいいんだ」とキチンと説明されると、納得出来ますよね。

「自分でいいんだ」と。

自分を知ることで人との違いが分かります。
自分がなぜ出来ないのか原因が分かります。
なにが原因で自分がしんどくなるかが分かります。
どうすれば、自分が楽しく過ごせるのかが見えてきます。


自己分析とは、自分の長所を知って、向いてそうな職業を考えるだけのものでは決してありません。

もっともっと奥が深いものなのです。


では、具体的にどのようにすれば自己理解が出来るようになるのでしょうか?

生徒が「めっちゃスッキリした」と言った


僕たちは、自信を取り戻す教室(TRY部)を運営しています。

学校がしんどい子。学校へ復帰したけれどまだ不安な子。学校へ行けていない子。
といった中高生が通っています。

8月のテーマは、自己理解でした。

毎週、様々な理論を使って自己理解のワークをおこないました。

月末、振り返りをおこなっていると生徒が「スッキリした」と言ったのです。

「自分にはこういうところがあるから、だからこういう行動をとるってのが分かったらすごくスッキリしたわ。なんかめっちゃラクになった」と言いました。

これが自己理解を深める効果なのですよね。

生徒たちが実際におこなったワークを具体的にご紹介しましょう。

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