vol.1 ゲーム依存症やゲーム中毒ってほんとに大丈夫?[不登校とゲーム依存]
今週のテーマは、「不登校とゲーム」です。
ゲーム依存症やゲーム中毒などの言葉を聞いて、「うちの子、大丈夫かな?」と心配になることありますよね。
ずっとゲームばかりしているけど、どのように対応していいか分からない。
どんな声をかけていいのか分からない。
解決策も対応も良く分からないというのが現状でしょう。
そこで今回は、
依存症とはなにか?
ゲームとは危険なのか?
親として出来ることは?
具体的な解決策は?
などについてご説明をしていきます。
依存症とはなにか?
依存症とは、「やめたくてもやめられない状態」のことです。
対象が特定の物質の摂取であれば、物質依存
対象が行動の場合は、行動嗜癖(こうどうしへき)
と、いいます。
ゲームの場合だと、行動嗜癖(こうどうしへき)ですね。
「強迫観念」や「強迫行為」
似たような概念には、「強迫観念」や「強迫行為」というものがあります。
人から襲われる幻想をずっと抱いていたり、手をずっと洗うといったものですね。
依存症(行動嗜癖)と強迫観念、強迫行為の違いは?
依存症は、それをおこなえば快感を得ます。
強迫観念と強迫行為は、それをしないでいることに対して 強い不快感が生じるものです。
依存症は、快を得る。
強迫観念と強迫行為は、不快を取り除く。
こういった違いがあります。
依存症とは、執着
依存症とは、「執着」です。
たばこが吸いたくて吸いたくてたまらない。
この状態がまさに、執着、とらわれている状態です。
「苦痛をやわらげる手段だ」と思うと、依存になる
自分の心理的な苦痛をやわらげる手段としてそれを利用することを学んでしまったとき、人はそれに依存します。
心を落ち着かせるためにはこれ(依存するもの)が欠かせないのだ、と脳が学習することがなければ、 依存症として根づくことはありません。
ゲーム依存症とは?
世界保健機構(WHO)が2022年にゲーム症という名前で、「ICD-11」に採用されました。
ただ、今のところ、ゲーム症の採用に関しては、研究者によって議論が分かれています。
ゲームは、目などへの悪影響は見られますが、脳への影響は微妙です。また、一時的にハマる子がいても、長期間は続かないことが研究では分かっています。
発達障害のある子も依存から抜け出している
ゲームにハマりやすい発達障害の子どもであっても、依存的な状況から多くの子が抜け出しています。
結論から先に言うと、
今の時点でずっとゲームをしていてもそれほど心配することはない。
のです。
ただ、それでもゲームのし過ぎでは心配は募るものです。
たくさんの方々に届くように、マニュアルや資料などをどんどん作っていきます。できるだけ無料で公開できたらいいなと思っているので、「役に立つ」「参考になった」と思ったら、投げ銭お願いいたします。