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勉強がイヤでイヤで たまらないキミに 読んで欲しい処方箋
この記事は、『勉強が出来るようになりたいけれど、どうしも苦手に感じるキミへ vol.1』の加筆・修正・完全版になります。
この文章は、勉強が嫌いな思春期の子への手紙のように書いています。
PDFファイル、URLも付けているので、お子さんにデータを転送していただくことも出来ます。「ちょっとおもしろいから読んでみたら?」という感じでお送りいただければ幸いです。
ほとんどの子が勉強が嫌いだと思う。おそらくキミもそうだろう。
でも、勉強はどうしてもついてくる。 学校の勉強をしなくてもなんとかなるけれど、卒業できないとか、進学できないとか、まぁいろいろ問題がついてくる。
キミも「勉強できるようになりたい」とは、思っているハズだ。 今の社会では、「勉強」はどうしても切り離せない。だからこそ、勉強は重要になってくる。
しかし、こうも思うだろう。
「勉強が出来るかどうかだけで人生は決まらない」 「学力だけで評価されるなんてイヤだ」と。
今は、受験のスタイルもいろいろあって、学力がすべてではなくなっている。
勉強が苦手でも、たくさんボランティアしたとか、おもしろい研究をしているなどがあれば、AO 入試で入学することも出 来る。
ただ、どこまでいっても学校という名のつくところでは、勉強はついてくる。 大学にいってもそう。
となると、勉強は出来たほうが得だよね?
勉強が苦手だと、進路選択も困るし、なにより毎回勉強するたびにうんざりしてしまう。
勉強が苦手。勉強という言葉を聞くだけで、イヤになる。
そのような勉強が大嫌いなキミのために、勉強攻略法を書いた。
これを読めばスグに成績があがる! 勉強が楽しくなる。 なーんてことは、言えない。
けれど、これだけは言える。 これまでよりも勉強がラクになる。大変なことじゃなくなる。 これは、ゲームの攻略本と同じような勉強の攻略本だ。
勉強がイヤになる理由
キミが勉強が嫌いな原因は、失敗体験だ。
小学生低学年の頃は、勉強はそこまで嫌いではなかったはずだ。 でも、高学年くらいになってからどんどんイヤになってくる。
なぜか?「分からない」が増えたからだ。 答案用紙にバツを書かれるたびに、キミの心は傷を負っていった。
問題を解いて、間違う。 先生に当てられて答えられない。 教科書を見ても分からない。
そのたびに、勉強という敵はキミに深手の傷を与えていったのだ。
でも、キミは勇敢だから、何度も何度も立ち向かい、挑戦していった。傷だらけになりながら......。
傷は時間がたてば回復する。 けれど、心の傷が癒えることはない。
無意識のうちに、キミの心には敵(勉強)の恐怖が刻み込まれてしまった。 勉強に立ち向かおうとするも、トラウマがキミを動かなくさせてしまう。
「やめておけ! 危険だ! 」と警報を鳴らす。 こうして、キミは勉強が出来ない体になってしまったのだ。
だから、キミが勉強が嫌い、勉強が出来ない、勉強しているとイライラするのは当然だ。 心が拒否しているのだから。
脳科学的なことをいうと、脳には扁桃体という部分がある。 ここは、不快な感情を察知する器官。 恐怖や不快な感情を見つけると、防犯ブザーのように、警告を鳴らす。
キミが勉強することをイメージしたときに、「やりたくないなぁ」「いやだなぁ」と感じるのは、この扁桃体がキミに警 告を発しているからだ。脳が「危険だ!」と言っているのだ。
反応としては、クマに出会ったのと同じ感じ。 キミにとって、クマも勉強も同じだ。勉強は、命の危険がある獣なんだ。
決してキミは臆病者でもないし、根性が足りないわけでもない。 ただ、心に傷を負ってしまっただけ。
これまでキミは、言うならば、レベル 1 でボス戦に挑んだ勇者のようなものだ。
誰もボスとの戦い方を教えてくれなかった。 学校の先生もボスを倒す方法を教えてくれない。
ただ、「ここにボスがいます」「ガンバって倒しましょう」としか言わない。 それでは、ボスを倒すことは難しい。
これから、キミにボスを倒す方法を紹介していこう。
キミに必要なのは、ストーリー
勇者が旅に出るとき、必ず理由がある。 「ちょっと、ヒマなんで鬼倒しに行くわー」と桃太郎は言わない。
悪さをする鬼を懲らしめるために桃太郎は、鬼ヶ島へ向かう。 ドラクエでもファイナルファンタジーでもポケモンでもハリーポッターでも。
どんな物語にも、主人公には目指す目的があり、勇敢に戦う理由がある。 それは、恋人を守るとか、自分のためとかいろいろな理由がある。
キミもこれからボス(勉強)に向かって戦いを挑む。 とりあえずとか、ちょっとだけやるか、なんて生ぬるい考えでは戦えない。
「なんかおもしろそうなんで、鬼やっつけに行きますわー」と桃太郎が言ったら、もうドン引きだ。 キミの物語にも理由がいる。ボス(勉強)と戦う理由が。
どんな理由でもいい。自分が心の底から望むものを。 決して、誰かに強制されるような理由にはしないこと。
ほとんどの子は、イヤイヤ勉強をしている。言うなれば、おじいさんに「お前、家でダラダラしてるんやったら、鬼ヶ島へ 行って、鬼退治してきなさい」と言われているようなもの。
そんなテンションの上がらない桃太郎では、猿もキジもついてこない。 重要なのは、「〜したい」という気持ちだ。
自分なりの理由がいる。
『僕のヒーローアカデミア』で考えてみよう。
デクは、「カッコイイヒーローになりたい」という一心で、努力する。 かっちゃんは、「自分が一番強い」と証明するために自分を磨く。 飯田くんは、「兄のようになる」を目指して、励む。
さて、キミはなぜ、ボス(勉強)に挑むのだろう?
どんな理由でもいい。自分らしい理由。自分にとって大事だと思う理由を探して欲しい。出来れば、理由は紙やノートに書 いて、いつでも見返せるようにしよう。
ボスと戦い、つらくなったときに思い出すためだ。
勇者は、敵にやられそうになったとき、自分が守るべき人のことを思い出す。自分がなぜこんな大変なことをしているのか 理由に立ち返る。
キミにもそんな理由が必要だ。
・自分がバカじゃないと証明したい
・同級生に追いつきたい
・大学へ行きたい
・高校へ進学したい
どんな理由でもいい。人に見せるものじゃない。自分の心の中にさえあればいい。 ちなみに僕は、「みんなにスゲーって思われたい」という一心で勉強をしていた。
クエスト)
冒険に向かう前に、キミが勉強する目的や理由を考えよう。人に言えないかっこ悪いものでもなんだっていい。自分なりの 理由を見つけよう。
[モチベーションレベルチェック]
モチベーションには、5 つの段階がある。さて、今、どの段階だろう? 下のほうだと思ったら、一つ段階を上げるために、 どうすればいいかな? どんな理由があるといいだろう?
Lv1: やりたくないし、やる理由も分からない
Lv2: やりたくないけれど、やる必要がある
Lv3: 自分で決めたことで、やらなくちゃいけないと思っている
Lv4: やりたいからやっているけど、時々退屈になる
Lv5: やりたくて楽しくてしょうがない
戦いに向かうことを決意する
勇者は皆、戦いに出るときに覚悟を決める。死ぬかもしれない。味方を守れないかもしれない。怖すぎて逃げてしまいそう になるかもしれない。
いろいろな恐怖を抱えながらも、「ボスを倒しにいく!」と決意する。 物語は、そこから始まる。
まずは、キミも「決意」をしよう。 「勉強と向き合う!」という決意を。
人は怠け者だ。ラクなほうに進みたくなる。大人だってそうだ。みんな弱いし、誘惑に負けることもたくさんある。
僕だって、家で仕事をしようと思っても、ついつい Youtube を見て、「いや、こんなことしている場合じゃない......」と後悔することがある。
誰だってそうだ。 だからこそ、まずは「決意」が必要なんだ。「断固たる決意」だ。
「いきなり決意とか言われても、そんなに勉強する気もないし......」とキミは思うだろう。
でも、心の中の自分に問いただして欲しい。
「俺は勉強できるようになりたいのか?」「私は、優秀になりたいのか?」と。 もし「Yes」ならば、「勉強する!」と決めて欲しい。
「とにかく気合いで乗り切れ」と根性論を言うつもりはないので、安心してついてきて欲しい。
けれど、勉強をしているとイヤになる瞬間がきっとくる。
「こんなことして意味あるのかな?」 「自分はバカだから、いつまでたっても覚えられないよ」 「勉強なんてめんどくさい......」
ネガティブな気持ちがたくさん湧いてきて、もうやめたいと思うこともあるだろう。
そんなときは無理をしなくてもいい。我慢して勉強する必要なんてない。しんどくなったら休憩しよう。
ただ、諦めることだけは止めて欲しい。勉強は、筋トレと同じ。やればやるほど出来るようになる。腕立て伏せを何度もす ると腕が太くなるように、勉強もやればやるほど脳の筋肉がついてくる。
騙されたと思って、一緒に冒険をしに出かけよう!
クエスト)
「勉強する」と決意をしよう。ノートに日付と宣言文を書こう。
【(日付)今日ここに、【キミの名前】は勉強と向き合うことを誓う】
勉強するためには、恐怖と向き合うことから
ボス(勉強)を倒しにいくにあたって、何よりも大事なことは、恐怖と付き合うことだ。
人は、不安やネガティブな感情があると、脳がうまく機能しなくなる。 ポケモンや野球など、キミが好きなことだと、覚えようとしなくても勝手に記憶できているよね?
でも、数学や英語だと、まったく頭に入ってこない。 理由は、ネガティブな感情が脳をジャマしているから。
どれだけキミが「ガンバろう!」と思って机に座り勉強を始めたところで、ネガティブな感情がある限り、ちっとも頭には 入ってこない。
だからこそ、まずは不安な気持ちと付き合うところから始めよう。
戦争において、「勇敢な男ほど命を落とす」と言われている。 なにも考えず、ガムシャラに気合いで取り組むのが良いわけじゃない。
塾や学校の先生は、勉強の不安と立ち向かうとき、「とにかくガンバれ」とか「分かるようになるまでは我慢だ」なんて根性論を言ってくるよね。
これは、「怖くても敵に斬りかかれ!」と言っているようなもの。
腰は引けているし、恐怖で剣もまともに振れない。やられるのは目に見えている。 恐怖は、消そうとしてはいけない。なくす必要もない。無理にポジティブに考える必要なんてないんだ。
実は、ネガティブな人のほうが努力すると言われている。楽観的に考えるポジティブ人間は、「なんとかなるっしょー」と思っ て、ガンバらないんだ。
だから、もしキミがネガティブ思考で、「この性格や考え方を直したい」と悩んでいるのなら、ちょっと待って欲しい。
ネガティブ思考は、悪いことじゃない。恐怖に支配されてしまって、行動できないのは問題だけれども、悲観的に考えるこ とがすべて悪いわけじゃない。
無理して自分の性格を変えようとしたり、だから自分はダメなんだと責める必要なんてない。
RPG などのゲームでは、ステータスがあるよね。
こうげきりょく
ぼうぎょりょく
まりょく
すばやさ
このようなやつ。
これってキャラによって違うよね?
攻撃力がずば抜けている人もいれば、全部のバランスが良い人もいる。 RPG では、敵を倒すごとに経験値が入り、レベルが上がる。レベルがあがることでステータスも上昇していく。 ステ振りと言われるように、ステータスを自分で割り振れるゲームも多い。
人生も同じだ。努力すれば、ステータスはどんどん上がっていく。
そして、それぞれで属性があるよね。ポケモンなら、「みず」と「ほのお」とか。
ネガティブ思考は、キミの属性だ。ネガティブだからこそ、努力ができる。
不安を感じやすいからこそ、危険を察知できる、 問題点に気がつきやすい。などなど、属性による良さがあるんだ。
キミは、ネガティブ思考の属性として、強みを活かしていけばいい。
ポジティブ思考ならば、その属性でどんどん進んでいこう。
ただし、「とにかくガンバろう!」となにも考えずにモンスター に突撃するのだけは、やめておいて欲しい。
恐怖を手懐ける方法
具体的に、恐怖とのつきあいかたを見ていこう。
キミは、恐怖を増やす方法が分かるだろうか?
たとえば、夜の墓地や夜中の路地などにいると不安になったり、怖い気持ちにならないだろうか?
「お化けが出るかも?」「なにかいるんじゃないの?」「なにかされるかも?」
いろんなことを想像して不安になる。
恐怖を作るのは、イマジネーションなんだ。 想像力は無限大だから、いったん脳が恐怖に支配されると、いろんなことを想像してしまう。
「これもあるかも」「こんなことも起きるかも」「これもどうだろう」と。
墓地を歩いているとき、ビクビクしながら「お化けなんていなんだ!」「怖くなんてない」と大声で言ったとしても、きっ と恐怖は消えないだろう。
むしろ、より恐怖を感じることになるよね。
だから、恐怖は抑えこんではいけない。
無理やりに無くそうとしなくていい。 ポジティブに考えるのではなく、恐怖に向き合うことが大切なんだ。
「怖いな」「不安だな」「イヤだな」 ネガティブな感情が湧いてきたとき、「今、自分はどんなことを感じているだろう?」と問いかける。
「あっ、すごく不安に感じているなぁ。これまでも勉強しても覚えられなかったから、またどうせ覚えられないんだよ。と思っているなぁ。それで、勉強するほど自分はバカだってことを自分自身で気づくのが怖いんだな」といった感じで、恐怖の源を探っていく。
恐怖の正体さえ分かれば、もう恐れることはない。これ以上大きくなることはないのだから。
恐怖がある中でどのように勉強すればいい?
恐怖の正体は分かった。ちゃんと向き合った。 でも、それだけでは勉強に取り組むことはできないだろう。
「イヤだなぁ」「めんどくさいなぁ」「やりたくないなぁ」という気持ちは、間違いなく存在している。
ここでキーになってくるのが、扁桃体だ。
扁桃体は、恐怖を感じると防犯ブザーを鳴らすと紹介したよね?
(覚えている?)
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