ChatGPTビギナーの教員がまず読むnote 〜教育用ゴールシークプロンプトをとにかく使う〜
ChatGPTの教育利用が日本全国で進んでいます.
私の元にも日々, 多くの研修依頼が舞い込むようになりました.
しかし, 寄せられる現状や課題観には
というものが本当に多いです. なんとか力になりたい.
正直に申し上げますと, それさえもChatGPTに聞いてください, と申し上げたい気持ちになるくらい, ChatGPTは便利で発展しておりますが, 整備する側には「安心感」をもたらす取り組みを求められているのも事実かな, と思いましたので, 本noteを無料公開します.
目的は「教員研修」ですので, ChatGPTの生成内容の質の是非についてはテクニックがついた後で, 議論していただけますようにお願い申し上げます.
上質なプロンプトエンジニアリングのテクニックについては, 最後に紹介するマガジンをご利用ください.
ChatGPTビギナーの先生の気持ち
例えば, 中学3年生の数学を担当している先生になってみます.
この先生は, 三平方の定理をまさに授業で教えようと, 準備をしていると仮定します.
「使ってみよう!」と勇気を振り絞り, こんなふうにチャットを始めると・・・
このように, ビギナーの先生が内なる声を言語化できていない場合でも, ChatGPTは夥しいテキストを生成します.
欲しい情報を得るまでに時間がかかるという状態です.
ゴールシーク(目標探索)とは
Goal(目標)をseek(探索)して言語化することです.
目標がしっかりとチームで共有できないから, 成果物に対するテコ入れが結構起こるものですよね.
これはChatGPTとも同じです.
ChatGPTをはじめとする大言語モデルユーザーは, 利用する際に「何をAIに生成させたいか」を明確に言語化できている必要があるのです.
このnoteを読むメリット
下部で紹介するプロンプトを実行すると, 次のメリットがもたらされます.
【個人】利用者の言語化能力・プロンプト作成能力が上がる.
学校内でシェアし活用いただくと, まとまった研修をしなくてもChatGPTの初級個別OJTとなる.(使うだけでどんなプロンプトを作れば良いか指針を知ることができる)
上記メリットを, 日本全国の先生にお届けすることは, 教育活動で生徒の皆さんに恩恵が降りると考えておりまして, このnoteはガンガンシェアしていただき, 構いません.
また, 閲覧者の方には, 筆者に断りなく, 本noteで紹介するプロンプトも, 改変して活用してくださって構いません.(そのまま商用利用されることだけはお控えください.)
それでは教育用ゴールシークプロンプトをどうぞ
1) まずは, ChatGPTに以下をコピーしていただいて, 貼り付けて実行しましょう!
2) ChatGPTの質問に1つ1つ答えましょう!
冒頭の例とは違い, 質問をしてくれますので, ユーザーである先生の「うちなる声」が言語化されて行きます.
しっかりと, 意思の全容が伝えられたので, プロンプトが生成されました.
3) 出来上がったプロンプトを今度は「新しい会話」で実行しよう!
と, このように, ChatGPTと対話するだけで, 欲しい情報にリーチできるようになります.
初心者の先生に是非ともこちらのプロンプトをシェアしていただき, 各校で空き時間にそれぞれが実行し, リンクをシェアするなどして活用状況をモニタリングしていただければと思います!
教員用ゴールシークプロンプト利用例
改訂されたプロンプトを実行した例
このように, 「まずは使ってみよう!」のシーンで多くの皆様にご利用いただき,
と言っていただける先生方を増やしたいです.
このような「指示の工夫」をプロンプトエンジニアリングと言います.
日本中の先生や生徒さんにプロンプトエンジニアリングに興味を持っていただければ, 幸いです!
興味を持たれた方のうち, GPT-4を活用されたい方は, 続編もどうぞ.
追記: GPTsを利用してbotを公開しています.
参考にした情報
本noteで参考にした情報はプロンプトデザイナーの林 駿甫さんの「ゴールシークプロンプト」を拝見し,着想を受け, 筆者がgpt-3.5-turboで実験を繰り返しながら教員が少ない時間でも情報を得やすいように作成したものです.
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私が月に10トピック前後をアップする有料マガジンをご利用いただけますと, ChatGPT3.5だけでも教育活動や校務分掌の仕事の時間対効果を高めるプロンプトをゲットできますので, 必要に応じてご利用ください.
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