【Gemini】ChatGPTみたいなカスタムインストラクションをGeminiで実行!?
さて, 本noteをお読みいただき, ありがとうございます.
先週Googleから公式リリースされた, Geminiは皆様触られましたでしょうか.
これまでのGoogle Bardから改名し次のような変化があります.
↑のnoteでも紹介のある通り, Gemini Ultra1.0搭載のGemini Advanceに早速課金して, 筆者もプロンプティングを試してみました.
Gemini AdvanceはGPT-4並のクオリティ
これはGoogleの公式ブログでも言われていたことですが, 概ね正解に思います.
GPT-4も出たばかりの時はクオリティに波がありましたので, ここから十分に発展していく期待を持てます.
特にGemini Advanceの優れている点は, このnoteでも紹介するGoogle Workspace連携のクオリティの高さです.(無課金Geminiでも同様の作業は実行可能だが精度が違うと思われる.)
この部分をうまくこれから使っていくことで, 純粋にChatGPT-4を活用するよりも恩恵を受けられるでしょう.
その中でも本日扱うテーマの「自己複製」に関しては, ChatGPTとはまた別の良さの1つであるため, ここでも紹介したいと思います.
私が申し上げている「自己複製」とは, みなさんの考え方や好みなどの理念を, あらかじめテキストやファイルとしてオンライン上に保存しておくことです.
ChatGPT上でのカスタムインストラクションを見てみる
こんなふうに, ChatGPTにはユーザーの特性と, あらかじめオーダーを入力しておくことで, 長いプロンプトを打たなくても良いクオリティの成果物が出てくるようになります.
ChatGPTの設定を開くと, カスタムインストラクションを選べます.
これが自己複製のわかりやすい方法の一つです.
するとこんな入力画面が出ます.
初めての方は空欄のはずです.
これを設定すると同じプロンプトでもこのような違いが生まれます.
例えば,
と打ち込んでみた結果を比較します.
(細かく言えば, seed値が毎回違いますので, そもそも成果物は毎回違うのですが, その点はご配慮ください.)
カスタムインストラクションなしの場合.
カスタムインストラクションありの場合.
いかがでしょうか?
こんな単純なプロンプトを打ち込んだだけで, 教育者としての私の特性を加味した成果物を, しかも私が好きなコミュニケーションスタイルに合わせて出してくれます.
そこで本日紹介するGoogleドライブ上にカスタムインストラクションとなるGoogleドキュメントを保存しておく方法を紹介します!
参考となるインストラクションはこちらを参考にしてください.
Geminiでカスタムインストラクションを利用する具体的方法
1) まずは, Geminiの設定で, ExtensionsからGoogle Workspaceとの連携ができていることを確認しましょう.
現在(2024年2月12日)個人アカウントでのみ利用可能です.
2) 次に, Google Workspaceのスイッチがオンになってることを確認してください.
3) Googleドキュメントで, ユーザープロフィールとして、経歴、専門、興味関心、モットーなどを書きましょう.
4) 続いて, Geminiに求めることとして, コミュニケーションスタイルや, 成果物の形式, 態度などを書きましょう.
ここまでできたら, あとはGeminiにこのように聞くだけです.
これでこのような成果物が出ます.
もし, これが無いとこんな感じです.
違いは, 私が情報科の教員であること, プロンプトエンジニアリングのエキスパートであることを, カスタムインストラクションを加味した方は考慮してくれているということです.
しかし, 皆様に申し訳ないのは, 私はすでに世の中でテキストデータが残りすぎているため, 田中善将としてと打ってしまうと, このようなAI教育コンサルタントという情報が参照されてしまう状態です.
よって田中善将を抜いて考えると, こうなります.
いかがだったでしょうか.
明らかな違いが見て取れますね.
まとめ
今回は, カスタムインストラクションを例に, 自己複製した上で指示を実行することを見てみました.
あらかじめ, 皆様の仕事観や, タスクのマニュアルなどをGoogleドキュメントにしておくと, いち早く濃い内容で仕事を任せられそうですね.
近日中にGoogle ドキュメントやスライド, スプレッドシートにもGemini Advanceがマウントされるという噂もありますので, 引き続きこの辺りの自己複製テクニックを紹介していきたいと思います.
本noteをお読みいただき, ありがとうございました.
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