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#恋愛

注がれる言葉、想い合う瞬間

傍らにいて
 寝転ぶあなた

わたしは
 あなたに言葉を注ぐ

安らぎ
 満たされる時

わたしは
 あなたに言葉を注ぐ

あなたは
 そっと腕を回し
  わたしを抱きしめる

傍らにいて
 ともに歩く時

わたしは
 あなたに想いを告げる

あたなは
 前を見たまま
  恥ずかしそうに

微笑む

傍らにいて
 あなたが苦悩する時

わたしは
 あなたに優しさを注ぎたい

あたながしてくれるよう

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赤き花は、時の言葉を紡ぐ

赤き花は、時の言葉を紡ぐ

一言紡ぐ、言葉(ことのは)の
 甘き夢見る、このうつつ

多くの時巡りて、ここに立つ

冬が終わり
春がはじまりの日
赤き花

その花はこれから咲き誇る
 愛の日々をささやくように
  この部屋で咲いていた

いつものように
 圧縮された
  時の言葉を話していた

その部屋に
 馴染みの一人が女性を連れてきた

その声は
 風に舞う花びらのように
  部屋に広がる

彼女と話した瞬間
 脳に響き

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揺れるタペストリー

愛おしさは
 心に吹く風

あなたを想い
 吹く風は
  何色

わたしの心に浮かぶ
 あなたへの想い
  それは
   何色

二人の愛は
 この世に広がる
  繋がりの糸

紡ぎ出された形は
 人を魅了する

二人の愛は
 この世に広がる
  優しき風

奏でる音は
 人を癒す

大空に広がる人の想い
 二人の愛が織りなす
  虹色の世界

風に揺れ
 心に香る

愛おしきあなたに
 愛される

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運命の輪

運命の輪

恋しく想う君の姿
ハートは知っている
二人の繋がり

心は呼んでいる
君の名
なんども
なんども

会えない時も
ハートは知っている
魂の繋がり

心は泣いてる
会えない気持ち
心に描く
君の姿

花のように
ほころぶ
君の笑顔

ふたりの心が
喜ぶ瞬間
まばたきも出来ない
君との時を
今も生きている

魂が回す
運命の輪
ゆっくりと回す
ふたりの心

あなたの星

あなたの星

どんなに星が輝いても
あまたの星が輝いても

昨日見た
ハートの輝きには
及ばない

流れる星が
アルデバランを横切るように
多くの星が流れゆく

昨日見た
ひとつの星は
心にひとつ
輝きに続ける

その星が伝える輝きは
わたしの心に
響き
言葉にならない
輝きを伝える

癒しの星
愛の星
時の星

神々は星の輝きさえも
奪い合う
美しき女神の寵愛
その輝きは神々さえも狂わせる

多くの夜
多くの

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ふたつの魂、ひとつの愛

ふたつの魂、ひとつの愛

君は、愛おしい人の事だけを想っていればいい

愛することを感じ
愛おしさを味わい
恋する人を愛でる

君の瞳は、あの人だけを見ればいい

瞳の奥の心を感じ
その鼓動を感じ
その吐息に酔う

君の夕暮れは、いつも二人

伸びた夕日の影は
ふたつ

繋がれた手
繋がれた心

ひとつの愛

二つの雫

二つの雫

世界に落ちてきた一雫



声は、波のように広がる

想いは、波のように広がる

ある時

あなたと出会う

あなたの一雫

その波は

私に響く

私も一雫

その波は

あなたに響く

お互いに瞳を見る

また一雫

心に響く

そして

二つの雫

波は複雑に広がる

お互いに姿を見る

違っているけど

同じ思い

生まれた時

性別

性格

多くが違う

けれど

同じ

二人の波は

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雨の日

雨の日

人生には雨の日もある

悲しみにくれたりもする

しっとりと穏やかな時もある

雨音のリズムを楽しむ時もある

強い太陽が照ったあと

大地に水を

木々に潤いを

次に成長するための水が

木々に用意される

晴れがあり

曇りがあり

雨があり

人生は生きるための毎日が続く

星の歌人

星の歌人

優しき娘がいた
人を癒やし
心に寄り添う
 
多くの薬草や石、動物、水
癒やしの為に知らぬものはなかった
 
人々は娘の微笑みと
歌声も好きであった
 
祭りがあると
男達は
彼女と踊るために
花を送る
 
彼女は誰の花も受け取ることをしない
 
人々は
彼女が神に身を捧げていると噂する
 
人々は
彼女が己の運命を嘆く過去を持つと噂する
 
誰もその心を知ることはなかった
 
ある夜
村に聞き慣

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忘れ得ぬ愛

忘れ得ぬ愛

彼を想う

そんな時、苦しい

彼女を想う

そんな時、切ない

そんな風が吹いても

あなたの中に
いる

あなたを愛してくれる人

思い出でもない

希望でもない

ただ、心のなかに有り続ける

時に忘れる時もある

時に見えなくなる

どんな時もいてくれる人

抱きしめて

私を見て

それだけでいい

あなたの瞳に

わたしは癒やされる

あなたのぬくもりに

わたしは癒やされる

それは

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美しき人

美しき人は
そこにいた

僕は
ただ立ち止まり
見ることしか出来ない

美しき人は
そこにいた

僕は
言葉を失い
ただ、声を聴く

美しき人は
そこにいた

風に揺れる髪は
月の香り

その眼差しに映るは
星の煌めき

人は出会い

旅を続ける

立ち止まり
また進む

心が望むものは
言葉と微笑み

闇は人の横にいる

闇は人の横にいる
いつも寄り添うように
いつも付き離れず
そこにいる

光を浴びれば
闇が生まれ

闇に沈めば
光は見えぬ

闇には静けさがある

闇にはいずれ起きる光がある

ふたつで
ヒトツ

切り離せぬ二人

見えるもの香るもの

人生の境界は崖の角にある
つま先で立つ

崖の下が見える
同時に青い空も見える

風に揺れようとも
美しい花に瞳は奪われる

闇夜にあれども

星のもと
花の香りは風にただよう

生きること

それを知るために
ここにいる

生きること

それを忘れるために
ここにいる

右の耳に聴こえる励まし
左の耳に聴こえる絶望

どれも私の心から聴こえる

希望が持てない時
花に涙し

闇夜を照らす月に

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