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南仏のアートなワイナリー、シャトー・ラ・コスト

旅で初めての土地に夜遅く着いた場合、町の雰囲気がわからず、少し不安になりますよね。その分、翌朝太陽に照らされた町並みが一気に目に飛び込んでくるので、より印象に残る気がします。

2019年秋、南仏のエクサンプロヴァンス(通称エクス)へ初めて行きました。前日滞在していたニースからバスで移動し、ホテルに到着した時は夜でした。

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目が覚めて早速外出すると、町の中心地で朝市が開かれていました。骨董品、古本、洋服、雑貨の露店が並ぶ、イメージ通りのフランスのマルシェです。もうこの時点で「また訪れたい町リスト」に追加です(リストには他にタオルミーナやミュンスター、バーゼルが入っています)。

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マルシェに後ろ髪を引かれながら、今回の目的地へ向かいます。エクスの町から北へ約15km、アートと建築が集められたワイナリー「シャトー・ラ・コスト」です。

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田園風景の中に突然現れたコンクリートのモダンな建物。中に入ると看板猫が迎えてくれました。横長のガラス窓は21_21 DESIGN SIGHTを思い出させます。

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そう、エントランスは安藤忠雄設計の《アートセンター》でした。

200ヘクタールある古い葡萄畑がこのプロジェクトのスタートになりました。

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ワイナリーの建物を佇まいそのままにギャラリーにしています。

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中ではバスキア展と奈良美智展をやっていました。

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ジャン・ヌーベル設計のワイン醸造所です。

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レンゾ・ピアノ設計のギャラリーは葡萄畑に埋もれるように控えめ。

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他にフランク・ゲーリーや隈研吾の建築があります。今年、2021年には新しくリチャード・ロジャース設計のギャラリーもオープンしたそうです。スター建築家勢揃いですね。

アートをめぐるガイドツアーに参加しました。予約制で英語とフランス語のツアーが毎日行われています。

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起伏の激しい山道を二時間かけてのんびりとまわります。

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リチャード・セラの鉄板作品《エクス》は傾斜地に馴染んでいますね。

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ローマ時代の教会の一部を再生した安藤忠雄の《チャペル》。

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いたるところにアートや建築が点在しています。関わったアーティストと建築家は30人以上。見どころたっぷりです。

遺構や葡萄畑などこの土地特有のものと「マリアージュ」している作品は良い味わいです。


さて、いっぱい歩いて喉が渇いたので冷えたワインがほしくなります。ここで作られたワイン、美味しくないわけがない。

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テレビのフランス語講座で唯一覚えたフレーズ「シャルキュトリー・シルブプレ!」で注文。このあと美味しく一人で残さずいただきました。(シャルキュトリーは仏語でハムやサラミのこと)

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ホテル「ヴィラ・ラ・コスト」があるので泊まることも可能ですが、、

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綺麗な夕焼けが見れて満足したので、今回は泊まらずにエクスの町に戻りました。

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