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決勝をかけた卓球男子団体戦を応援して感じたこと

東京オリンピック卓球男子団体、決勝進出をかけてドイツと対戦しました。

ドイツには、長年ヨーロッパ卓球界を引っ張ってきた元世界ランキング1位のボル選手、シングルで丹羽選手に勝ち、銅メダルを勝ち取っているこれまた強豪オフチャロフと、間違いなく中国の次に手強い国です。

試合のオーダーは↓の通りとなりました。

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このオーダーを見たときに、「最終戦までもつれてほしくないなぁ」ということでした。

今回、シングルで丹羽くんがオフチャロフに負けているのですが、その負け方をみたときに、苦手なんだろうなぁ、という感じがすごくしたのです。現に対戦成績も1勝7敗と分が良くありません。

今回の日本チームはいろいろスペシャルな部分があります。

勢い的にも世界ランクをみても、張本選手がエースとなるのですが、そうなると第1試合のダブルスは水谷・丹羽ペアとなるのです。

ところがですね、、

水谷選手も丹羽くんも、左利きなのです。

スポーツ卓球を経験した人ならわかると思うのですが、ダブルスのペアというのは、右/右か右/左が一般的です。

左利き同士のペアというのは、まず見かけません。

それはですね、ダブルスのサービスを打つ場所が固定されているため、その後の展開を考えると左/左というのは不利なのです。

あとは左利きのプレイヤーが右利きに比べて少ないというのもありますね。

なので、こんな世界レベルの大会で左利き同士のペアで出場することはまあ見ることがないのですね。

メリットはあります。相手が一流の左左ペアと対戦する経験がほとんどないので、どう戦っていいかがあまり体にしみこんでいないというものです。

なので、私の勝手な思いからすると、勝てるとしたら、

「ダブルスでとれたら儲けもの。だめなら張本、水谷で3つとる」

というものでした。

さあ、そんな思いをもちつつ応援開始です。

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ダブルスの試合、相手はボル・フランツィスカ ペアです。

試合はドイツペアのリードで進みます。

うーん、左同士のダブルスがうまく機能しないなぁ。ドイツのペアのレベルになると、左左というレアな組み合わせなどものともしないのですね。。

ただ、3ゲーム目になって、水谷選手が変わります。積極的に攻め始めます。

丹羽くんもボールをつないでいたのが、攻める打球にかわってきました。

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検討むなしく第1ゲームはドイツの勝利です。

試合が終わった後、ベンチにもどってきて椅子に座っている水谷選手が結構長い時間、何もしゃべらず呆然としているというか、落ち込んでいる様子でした。

試合の途中、こんな様子の水谷選手を見たのは、初めてです。

あぁ、このダブルス「本気で」とりにいっていたんだな。。

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第2試合はエース対決、張本選手対オフチャロフです。

第1試合の負けを挽回すべく、ハリーは奮闘します。

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オフチャロフって、本当に強いですね。張本の強烈なバックハンドをパワードライブで打ち返してくるわ、ハリーに負けないくらい強力なバックハンドを打ってくるわ。

また、彼は今ではあまり使われないバックハンドサーブをメインとしているんですよね。それも最初、186cmもある身体を卓球台から見えないくらいしゃがみ込むんです。

昔はバックハンドサーブを使う選手も結構多かったのですが、ここまでしゃがみ組む選手はいなかったですね。

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激闘の末、ハリー勝利!これはよくがんばりました!

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第3試合は水谷選手対ボル選手。

もうどちらもレジェンドと呼んでよい選手です。

もう世界の舞台で何度も対戦し、お互いの戦い方や癖をよくわかりあっている相手です。

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一進一退の攻防になります。この試合、気付きました?水谷選手がずっとかけていたメガネを外しています。

おそらくですが、汗でメガネが曇ることを嫌ったのだと思います。

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しかし、、、残念ながら、ボルの勝利。

ゲームカウントは1-2となりました。そうかぁ、、ここで水谷選手が勝ってそのまま張本につないでほしかったのだが、、

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厳しい状況で第4試合は張本対フランツィスカ。

これまた激しい対戦となります。

ドイツの選手はみんなそうなのですが、ラリー戦になるとめっぽう強い。ドライブの打ち合いとかになると本当に勝てる気がしません。

張本の一番の武器は早いタイミングの攻撃です。特にバックハンドは強烈です。

この試合では、ハリーの精神力の強さをみせてもらえました。フルセットの激闘でした。

応援しているこっちが本当にしんどくなるくらいですから、戦っている当人のプレッシャーはどれほどすごいか。

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そして、激闘を制したのは張本選手!

これは本当にすばらしかった!この試合だけでものすごく精神的に成長したのではないでしょうか。

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第5ゲーム、最終戦は丹羽くん対オフチャロフ。

このゲーム、第1ゲームから丹羽くんは積極的に攻めます。まさに丹羽ワールドの卓球でした。

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ドイツの監督ずーっと気になっていたのですが、今回の試合を通じて、胸にカタカナで「ドイツ」と書いてあるシャツをきてるんですよね。

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相手が予想できないストレートにドライブを打ち、ノータッチで得点!

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しかし、、最後はオフチャロフのボールがエッジインし、試合終了。

ごねることなく、入ったと自ら認める潔さは素晴らしいと思います。

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残念ながら決勝進出し、中国と対戦することはかないませんでした。

この試合で印象的だったのは、張本がエースの役目を立派にはたせたこと。ドイツ相手に2ゲーム勝利したのは、本当にすばらしいです。

技術云々ではなく、勝ち切る精神力がすばらしいです。

そして、ダブルスを落としたときの水谷選手の落ち込んだ様子です。

あのとき、何を思っていたのか。

まだ試合は続きます。

韓国と銅メダルをかけての対戦となります。

試合後のインタビューで水谷選手も言っていましたが、残り1試合にすべてをぶつけてほしいと思います。

それではまた!

日々感謝 m(_ _)m








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