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プロジェクトあるある(85)

本日のプロジェクトあるある:

「会社の偉い方々は、大規模か注目されたプロジェクトの実績でプロマネの実力を評価する。結果、地力のあるプロマネが流出していく」


プロマネの実力評価というのは、簡単ではありません。

プロジェクトというのは内容も規模も、ひとつとして同じものは存在しません。

なので、プロジェクトのタイプによっては向き不向きもあります。

大規模なプロジェクトをこなせるプロマネは当然ながら実力があると言って良いと思います。当然、会社からも評価されます。

それから、規模は関係なく会社として注目されるプロジェクトというものがあります。

例えば会社として初めての分野にチャレンジする初めてのプロジェクトといったものです。

これとは別に、規模や金額ベースはそれほど大きくないが、難易度の高いプロジェクトというものもあります。

例えばお客様がすごく気難しく、コミュニケーションをうまくやらないと成功しない案件、小規模だが短納期で終わらせなければならない案件などです。

こういったプロジェクトはあまり目立つことがありませんが、しっかりとプロジェクト管理を行わなければ失敗してしまいます。

これらの難しいプロジェクトをきっちりこなせるプロマネも、ものすごい地力をもっている戦力なのです。

ただ、面倒な人間関係をさばいてごちゃごちゃした難しいプロジェクトをなんとかする、ということができるプロマネはそうそういません。

なので、そういった「きわもの」「げてもの」プロジェクトは、特定の人達に集中しがちなんです。

前者のプロマネと後者のプロマネ、どちらが評価されがちかというと、前者なのですね。

大規模なプロジェクトは、会社の中ではすごく目立つのですね。売り上げ額も大きい。

なので、プロマネの上司にしてみたら評価しやすいし、上に説明しやすいのです。

面倒な案件をこなせるプロマネも実はとても大事です。しかし、いかんせん受注額はたいしたことないし、注目されてもいないとなると、前者のプロマネよりどうしても差をつけることになるのですよね。

こういうことが起きると、後者のプロマネは面白くありません。

そういう状態が続くと、会社そのものに不信感を持ち、結果気持ちがくさってやる気をなくしていったり、他の会社に転職してしまう、なんてことになります。

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これ、会社にとっては大きな損失なのですね。

プロマネそのものの能力に対する評価軸が、売上への貢献度よりも比率が高くなれば是正されるのでしょうが、少なくとも私は個人の能力を評価の比率よりも重視している会社をみたことありません。


プロマネなんて、本当に個人商店のようなものです。

みんな独立してプロマネ活動をすることで、少なくとも割り当てられた案件によって評価が変わるという理不尽に悶々とすることはなくなりますよ。

なんせ、案件をやる、やらないを最終的に選択するのは自分自身ですし、個人事業主だと同じ組織で評価される対象がいませんからね(笑)

それではまた!

日々感謝 m(_ _)m

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