プロジェクトあるある(28)
本日のプロジェクトあるある:
「社員の稼働コストをプロジェクトのコストと別会計にしていると、社員は問題解決のためにいくらでも残業時間を使おうとする」
昨日のプロジェクトあるある(27)で、プロジェクトごとに稼働コストを管理しているときのあるあるを書きましたが、会社によっては、そのような管理を行っていない場合があります。
プロジェクトのコストの中に、自社の社員の稼働コストを含めずに管理するパターンです。
これは、会社全体の労務管理だったり、案件で確保すべき利益率などに関わってくるので、プロジェクト単位ですべてのコストを含めようとしたら社内のプロセスやシステムも変更する必要があったりします。
それは大変なので、とりあえず社員のコストは別にして管理しましょうという会社は結構多いと思います。
このタイプの会社の人達共通で言えることは、
自分がコストであることの意識が薄い
ということです。
自分もプロジェクトのコストを使っている、という意識があると、無駄に時間を使うわけにはいきません。割り与えられた稼働の中で効率よく自分のやるべき事を終わらせようとする意識がおのずと根付きます。
ところが、今回のような例では、社員にその意識が薄いため、時間をかけることにそれほど躊躇がありません。
きっと時間を意識することがあるならば、会社自体の残業時間の上限になるんだろうと思います。
これは致し方のない事です。なぜなら、そういう風に意識することを求められなかったからです。
プロジェクトに稼働コストが紐づけされないことが絶対に悪いということではありません。そうすることで社員はのびのびと活動ができる、という点もあります。
どちらが正解という事はないと思いますが、会計の観点から見たら、原則プロジェクトごとにコストが管理され、利益が出るべきなんだろうと思います。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m