自衛隊研修を経験した話
前々職の松下電工に入社したときの、新入社員研修時代の話です。
当時、入社した新入社員は全員自衛隊研修という1泊2日の研修に行く事になっていました。
結構な人数の新入社員数だったので、いくつかの駐屯地に分散して研修を行いました。
私が所属していた班は、大阪の信太山駐屯地に行く事となりました。
何をやったか。
覚えている限りで書きますと、初日は行進、銃剣道の練習、ロープの結び方、高所からロープを使って降下する訓練など、バラエティに富んだものでした。
ロープはもやい結びの練習なのですが、間違えると腕立て伏せです。それも、一人が間違えたらチーム全体が腕立て伏せです。。連帯責任。。
なんか、ことあるごとに、腕立て伏せをやっていたような。。。
(写真はイメージです。元ネタはこちらです)
この研修で、銃剣道というものを初めて知りました。銃剣道というのは、木銃(もくじゅう)というものを左手・左足を前にして両手で持って構えて、相手の左胸や喉を突くという槍を源流とした武道です。
私は剣道経験者と練習することになりました。。
いやぁ、、、、経験者ってすごいですね。全く隙というものがみあたらないのです。
何をやっても撃ち込まれそうな感覚。。そして、その感覚は正しかったです(笑)。結局全然相手になりませんでした。。
銃剣道の説明動画があったので、こちらを見ればイメージわくかもです。
夜は座学もありました。残念ながら、この内容はもう覚えていません。ただ、自衛官の皆様の本音やそんなことを聞けたかというと、そういう物ではなかったような気がします。
今なら、実際の自衛官の皆さんと安全保障や国防など、いろいろと議論できるんですけどね。。
印象に残っているのが、早朝、起床時刻前に緊急招集がかかります。これは予定外のことで、集合にかかる時間がかなりかかります。
すると、部隊長から、「遅い!」とのお叱りが。。再度布団に入り、集合の合図が来るのを待ちます。
2回目は、みんなものすごく集合が早いんですよね。こうやって、不測の事態にも対応できるような訓練をしているのですね。
信太山駐屯地に参加したのは、20人の班が4班か5班位参加だったと思います。この期間中、私が便宜上、この4つの班のトップになる隊長に指名されたんだった。
各班の点呼結果を受けて、最終報告をあげる役目を部隊長に報告することと、点呼や敬礼の号令をかけるという役目でした。。
あの時は無我夢中でやっていましたが、今思えばよい経験をさせてもらったなぁ。
(イメージです。引用はこちらから)
2日目は、オリエンテーリングをやったと記憶しています。広い訓練場の中をかなり動き回って指令をこなしていくというものだったかなぁ。
このとき、自衛隊の教官の後ろをついてスタート地点まであるいていくのですが、その歩きのスピードの速いこと速いこと。小走りでないとついていけない人もいるんじゃないか、ってくらい速かったです。
それも結構な時間あるいたのですが、前々遅くならないのです。
自衛官の基礎体力のすごさを感じた瞬間でした。
担当いただいた自衛官の方々とお話する機会もありましたが、みなさん、本当に対応が丁寧で、物腰も柔らかい方たちだ、という印象でした。
そもそも自衛隊は風当たりの強い組織です。こういったところで自衛隊の心象を悪くするわけにはいかないですから、こういった研修の対応には一層気を使っているのかな、などと今になって思うようになりました。
研修の最後は、全員でグラウンドをランニングしながら、隊長の掛け声の後に合わせて全員が歌う感じの全体ランニングをやりました。
なんか米軍でこんな感じのトレーニングやってますよね。
そうそう、これこれ。こんな感じのをやりました。
そうして訓練終了。帰宅の途についたのでした。
この訓練を通じて会社が何を狙いとしていたのかは、本当のところはわかりません。
ただ、困難なことを仲間で乗り越えた後はより親密になり、団結するものです。ひょっとしたらそういうことを狙っていたのかもしれません。
今も企業で自衛隊訓練とかやっている所はあるのかなぁ。
むかーし、自衛隊にお世話になったことがあったというお話でした。
それではまた!
#日々感謝 m(_ _)m