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東京オリンピック男子卓球団体3位決定戦は見事な勝利だった

東京オリンピック卓球団体3位決定戦は、韓国との対戦となり、見事3-1で勝利!

前回のリオオリンピックに続いて団体で銅メダルを獲得することができました!

いやーーー、本当に日本チーム、強かったなぁ!!

水谷選手が精神的にも、実力的にも支柱となり、張本選手、丹羽選手を引っ張っていったチームでしたね。

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第1ゲームの相手は李尚洙/鄭栄植。日本は水谷/丹羽ペア。

このレベルの国際大会の決勝・準決勝といった段階で左同士のペアというのは、本当に見たことがありません。

自分も左利きなのでわかるのですが、左同士のダブルスってどうやって動けばいいかわからないですね。

ただ、調子のよい張本選手をエースにもっていくためにはこのペアになってしまうし、水谷選手が「左ペアの歴史を作る」といっていた言葉にふさわしい試合だったと思います。

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韓国は、とりわけ日本に対してライバル意識を持っている国です。なので、試合中ポイントを取ったときの感情表現もかなり激しいです。

この試合の最大の山場は、ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームでデュースとなった局面でした。一進一退の攻防。本当に重い空気の中、点をもぎ取らないといけない状況。

実は、わたしこのオリンピックの卓球の試合の中で、唯一心臓がドキドキしたのがこの局面でした。

自分がこの場で韓国と対戦しないといけなかったら、間違いなくプレッシャーに押しつぶされてミスる自信があるからです(笑)

ここをきっちり勝てたのが大きかったです。

そのまま第1ゲーム勝利。

左ペアの歴史を作った瞬間でした。

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第2試合はエース対決、張本選手対張禹珍。

張選手は強力ばフォアドライブを持っている選手で、バック側の球も回り込んでフォアで強打するパワードライバーです。

この試合も結果を決定づけたのは第3ゲーム。しかもデュースになるという第1ゲームと同じ展開でした。

10-9となった時点で張本がどうレシーブしていいか頭の中でまとまらず、タイムアウト。

一端リフレッシュしたのですが残念ながらジュースに追いつかれます。

ここでフォアの得意な張禹珍が、張本のフォア前の短いサーブに対してチキータで返球。そこで張の足がとまってしまい、張本がミドルに返してきた球をバックで返球することになりミス。

あぁ、韓国の選手も重圧と戦ってるんだな、と感じました。

そのまま張本がポイント連取で3ゲーム目を取りました。

あとはもう張本ワールド。4ゲーム目、張本はサービスからの3球目攻撃が入る入る。

終盤粘られましたが張本が見事に勝利しました。

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勝利した瞬間、ラケットを放り投げ、その後ガッツポーズ。まあ、本来こういう態度はあまりよろしくないのですが、若さ故の感情表現ですかね。

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第3ゲームは丹羽選手対鄭栄植。

今回丹羽選手は全体的に思ったような試合ができていない感じがしていました。第1試合のダブルスでは随所に丹羽くんらしい好プレーがでていましたが、それは水谷選手の攻撃によるプレッシャーやお膳立てがあってのことです。

丹羽くんは、「ファンタジスタ」といわれるくらい、びっくりするようなプレーをしてくる選手です。

そして、あまり感情を表に表すことなく淡々と試合を進めていきます。

なので、あまり丹羽くんを知らない人にしてみたら、勝っていても負けていてもあまり表情や試合運びがかわらないので、「この人本気でやってるのかな?」と思ったりするかもしれません。

それが丹羽くんなのです。

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試合を見ていて思ったのは、今回後ろに下がり気味でラリーを行う展開が多かったのかな、ということです。

丹羽選手は卓球台近くで相手の強打をブロックする、というようなプレーが多く出てくると強いんですよね。

なので後ろに下がってラリー戦を行うと分が悪いです。

残念ながら、丹羽くんは鄭に敗退。

それでも、随所に丹羽くんらしいプレーを見ることができました。

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第4ゲームは水谷選手対張禹珍。韓国側はエース2回目の登場です。

この試合も、行方を大きく左右したのは第1ゲーム。またもやデュースになった局面です。

本当に驚いたのですが、ものすごい強打を持っている2人が、この局面で短いつっつき(下回転の球に対して、ラケットを上に向け、球の下側に当てて返球する技術)のみのラリーが続くという場面になるのです。

相手がカットマンだったり女子の試合では見かけることもありますが、攻撃型同士の男子の試合でつっつき合戦になるとは。

そんな展開の中、きっちり水谷選手がこのゲームをとりました。
この重い空気がのしかかる局面で勝ち切れるメンタル、さすがです。

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印象的だったのが、次のゲームに入る前、ベンチでのシーンです。

水谷選手の話している内容をむしろベンチのみんなが聞いている、という感じでした。

こういう状況での様を、後輩たちに教えているようなシーンだな、と私には見えました。

そして丹羽くんが水谷選手のメガネの汗をふいています。こういったところにチームワークの良さを感じることができました。

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こういった痺れる展開の試合は何度も経験している水谷選手です。この1ゲームをきっちり取ったということで流れをつかみました。

そしてそのまま3-0でこの試合に勝利!

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日本男子団体、見事に銅メダルを獲得しました!!!!

勝利した瞬間、誰よりも張本選手が水谷選手のところに駆け寄ってきたのがとても印象的でした。

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この団体戦でなによりもうれしかったのは、シングルスでメダルをとれなかった2人、特に張本選手がメダルを獲得できたことですね。

これで、今回卓球は男女出場した全選手がメダルを獲得しました。

男子に関して今回改めて感じたことは、日本卓球界における水谷選手の存在感の大きさですね。

ご本人は、東京オリンピック後、日本代表は引退するということを言われています。

そうなったとき、水谷選手の穴を埋められる選手がいるかというと、精神的支柱という意味で代わりになる人がいない気がします。

どんな競技であっても、世代交代は避けられません。

張本選手が今世界レベルの選手としてがんばっていますが、それに続く選手が張本より若い世代から現れてこなければなりません。

水谷選手は、日本卓球界の今の流れを作ってきたレジェンドです。今後は、誰かひとりに頼るのではなく、全員が高いレベルでお互いをサポートし、また競い合うような形になっていってほしいと思います。

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中国はまだまだ高い壁です。

中国と日本では、国の体制も違えば、国民性も精神性も異なります。14億人の中から選出されたエリートが、絶対に負けられないという精神性ととてつもない練習量の中試合にでてくるわけです。

日本で同じ事ができるわけではありませんし、同じアプローチで対抗する必要もないです。「楽しんで勝つ」ということを突き詰めることで、この中国の壁をやぶってほしいです。

日本卓球チームの皆様、素晴らしい活躍でした!

本当にお疲れ様でした!

日々感謝 m(_ _)m





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