エバンジェリストという存在
仕事をしていたら、「エバンジェリスト」という言葉を耳にすることがあるかなと思います。
え?
ない?
エヴァンゲリヲンならある?
まあ、エヴァに関しても意味合いとしては近いんでしょうが、エバンジェリストをネットで検索してみると、
エバンジェリスト(evangelist):
1 キリスト教で、福音(ふくいん)伝道者。
2 製品などの啓発・宣伝を行う人。
とありました。
私が言う「エバンジェリスト」というのはIT業界で使われていて、ITのこれから出てくる技術や働き方までひっくるめて、世の人達に分かりやすく説明し、啓蒙していく人達を指しています。
このエバンジェリストと呼んでも良い動きをする人達というのは、実にエネルギッシュです。
多くは、自身が描く未来の姿が世の中をより良い方向に変えていけるという事を信じて疑わず、普及させていくんだ、という熱い想いを持っています。
そして、とても雄弁です。
まさに夢を語る人達なのですね。
このお仕事、私にはとても務まりません。
なぜか。
「まだ道筋が明確に見えていない」ことであっても、ほんの少しでもいけるかも、というネタがあったら「いける!」と自信をもって堂々と語るくらいのメンタリティが必要だからです。
私が知っているエバンジェリストはだいたいそんな感じですね。
私は、エンジニア上がりであることもあるのでしょう、明確にできることが確実でないことについては、保険をかけて話をします。
「まだ確実ではありませんが」
とか
「xxxを除いて」
とかね。
エバンジェリストは、そういうチマチマしたことはしません。
「安心してください。みなさん、できます!」
と言い切るのですね。
まあ、すべてのエバンジェリストがそうだとは言いませんが、風呂敷を広げる広さは、現場でエンジニアをやっている人達よりははるかに広いと思います。
今であればDXがエバンジェリストの最前線かと思います。
その中核となる技術、たとえば
AI、モバイル、IoT、5G、ビッグデータ、サイバーセキュリティ
などがありますが、これらの技術をすべて深いレベルで網羅できる人というのはおそらくほとんどいないのではないかと思います。
それでも彼彼女らは熱く未来を語り、啓蒙していくのです。
大事なのは、こららの技術をつかったどんなサービスが世に出てきて、それをどのように活用していくか。ここがポイントなんだろうと思います。
あと、仮に間違えたことを言っても、堂々としている、という印象がありますね(笑)
このメンタリティが私としては一番真似できないところなんです。
ただ、多少のわからないことや間違いがあっても、恐れず世の中に新しい世界やスタイルを広げていく人達は必要なんだということも理解しています。
だからこそ、そういった人を私は「すごいなぁ」と尊敬の念をもってお付き合いしています。
私はどちらかというと、そういって語られた夢を具体的にどのようにして実装していくのか、具体的な道筋をたてるといったほうが性に合っているのかなと思います。
こういう役回りを何というのかはわかりませんが、まあ、「実務家」ですかねw
どちらが偉いということではなく、どちらも世の中には必要な役回りなんだろうと思います。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m