~POGのすゝめ~(POGドラフト2021-2022開催要項)
※当記事は基本的に内輪向けのものです。
ところどころ内容に怪しい部分もありますが、どうかご容赦ください。
~目次~
第1章・POGドラフトの概要
⑴POGって何ぞや??
⑵POGの何が面白いの??
第2章・指名馬の選び方
⑴「血統」で選ぶ
⑵「厩舎」で選ぶ
⑶「馬主」で選ぶ
第3章・POGドラフト開催要項
~おまけ~ おすすめ参考サイト
※興味のある章にジャンプしたい方はこちらをご利用ください。
(この仕様、何とかならないかな…)
第1章・POGドラフトの概要
⑴POGって何ぞや?
POGとは「ペーパー・オーナー・ゲーム」の略であり、「デビュー前の2歳馬の中から活躍しそうな馬を指名し、3歳春の頂点レースである日本ダービーまでの獲得賞金を競うゲーム」です。
…簡単に言えば「馬主ごっこ」ですね笑
そして、複数人でグループを作り、指名する2歳馬をドラフト形式で決めるのが、本記事の主題でもある「POGドラフト」です。
…ざっくり説明するとこんな感じです。
お分かりいただけましたでしょうか??
⑵POGの何が面白いの?
僕自身、POGは昨シーズン、今シーズンと2年間経験してますが、面白いと感じたポイントは、大きく分けて以下の2点です。
①仮想の「愛馬」を作って全力で応援できる
②一頭に集中してレースを見るようになるため、競馬の勉強にもなる
前者は、いわゆる「推し」を作れるという意味での面白さです。
野球やサッカーで、特定のチームや選手を贔屓するような楽しみ方に近いかな?
初心者の方は特にそのイメージが強いと思いますが、競馬は確かに「ギャンブル」です。
しかし、レース競技という意味では歴とした「スポーツ」であり、その裏には騎手をはじめとした調教師、厩務員、馬主等の様々な関係者の努力や想いが隠れている。
そのような人馬一体となって紡ぎあげる「物語」を最前線で追いかけ、喜びや成長を共有する手段として、POG以上のものはないと個人的に思っています。
後者は、応援している馬が「なぜ勝ったのか」「なぜ負けたのか」を考えることで、競馬をより多角的に見られるという意味での面白さです。
競馬のスポーツとしての一番の魅力は、「勝敗を分けるファクターの多さ」だと思います。
レース自体は「かけっこ」そのものですが、騎手のレース運びはもちろん、ペースや展開、枠並び、馬場状態、コース、馬の調子や個性など、走っているのが馬だからこそ、様々な要素が積み重なって着順が決まります。
一頭に集中してレースを見ることで、それらのファクターをより深く理解、分析できるようになることも、POGの魅力の一つと言えるでしょう。
……ということで、最後に一言。
POG、やってみませんか?
第2章・指名馬の選び方
⑴「血統」で選ぶ
ここからは少し具体的な話をしていきます。
さて、皆さんは「競馬はブラッドスポーツ」という言葉をご存じですか?
競走馬(いわゆるサラブレッド)は、今から300年以上前より改良に改良を重ねながら、日々進化を続けてきました。
優秀な成績を収めた牡馬(おとこ馬)に優れた牝馬を配合し、生まれてきた子供が活躍すれば、異なる血が流れている名馬を配合して……と。
そして、全ての競走馬にそれらの血脈、歴史が流れており、競争能力や馬自身の個性など、様々な形で顕在化する。それが、競馬における「血統」の魅力だと思います。
…ただ、僕自身、はっきり言って血統に明るいタイプではないので、ここからは先はPOGで活躍する「種牡馬」(父馬)を紹介しつつ、それらに対する僕の勝手なイメージを勝手に書き込んでいきます笑
まずはこちらの表をご覧ください!
※カウント対象のG1レースは、過去5年(+2021年5月22日時点)の阪神JF、朝日杯FS、ホープフルS(2016年除く)、桜花賞、皐月賞、NHKマイル、優駿牝馬、東京優駿
見て分かる通り、2位以下にトリプルスコアの差をつけて、ディープインパクト産駒がダントツの1位です。
当産駒の最大の特徴は、瞬発力とスピード。
国内全13戦を全て最速の末脚で駆け抜けた瞬発力は、産駒にもしっかり受け継がれており、距離も1,600m~2,400mあたりがベスト。
全体的に早熟傾向で、2歳時から第一線で戦える産駒も多く、上記の対象レース全てに勝ち馬を輩出していることを踏まえても、まさに「POGの申し子」といえる血統でしょう。
…ちなみに、雨で湿った馬場になると、多少パフォーマンスを落とす傾向がありますが、弱点としては微々たるものです笑
続いて、第2位はダイワメジャー産駒。
安定した先行力とスピード能力の高さ、父親譲りの勝負根性が武器で、全5勝をマイル(1,600m)であげるなど、短中距離に絶対的な強みを持つ種牡馬です。
しかし、一方で2,000m以上の重賞レースの勝ち馬を輩出していないことを踏まえても、皐月賞、優駿牝馬、東京優駿には不向き。
ちなみに、4位のクロフネ産駒にも同様のデータが該当し、明日の優駿牝馬で、白毛のアイドルホース・ソダシがどのような戦いを見せるかに注目が集まります。
第3位はロードカナロア産駒。
GⅠ9勝の金字塔を打ち立てた最強牝馬アーモンドアイ、無敗でホープフルSと皐月賞を制したサートゥルナーリアが代表的な産駒です。
ちなみに、ロードカナロア自体は主に1,200m~1,600mで活躍した馬であり、母系次第で2,000m以上の距離に適性を持つ馬も輩出されますが、基本的にスプリント~マイルで活躍する馬が多いことについては、留意する必要がありそうです。
その他、第4位のエピファネイア産駒は、同馬の母である名牝・シーザリオ譲りの爆発力が武器で、初年度からデアリングタクトが牝馬三冠を制するなど、素質馬を数多く輩出しています。
また、ランキング外ではあるものの、2歳戦での強さと成長力、頑丈さが武器のハーツクライ産駒や、バランス能力に長けた馬が多いキングカメハメハ産駒、ディープインパクトの後継種牡馬であり、父親ほどの爆発力はないものの、ダートや短距離にも適性を見せるキズナ産駒にも注目です。
(2)「厩舎」で選ぶ
続いて、競走馬の管理やトレーニング、時に騎手選びや出走するレースの選択にも関与する厩舎(調教師)にスポットライトを当てた選出方法です。
競馬のレース自体は「騎手がどう乗るか」「馬がどれだけ走るか」で結果が決まりますが、それまでの過程を支えるのが調教師をはじめとした厩舎スタッフ。
「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」という故事成語が示す通り、競走馬が持つ才能を見出し、それを引き出す調教師の役割は、競馬全体を見る上でも、極めて重大な要素であると言えるでしょう。
…とはいえ、調教師の手腕を解説できるほど競馬に精通しているわけではないので、ここでお見せできるのは残念ながらデータのみ。
下記の表を参考にしつつ、興味がある方は色々調べてみてください!
⑶「馬主」で選ぶ
最後に、生まれて間もない競走馬に出資し、獲得した賞金の多くを受け取る馬主についてお話します。
とりあえず、まずは下の表をご覧ください。
ここで知っていただきたいのは、個人馬主と一口馬主クラブの違いです。
前者の個人馬主とは、所得金額や資産額等の諸要件をクリアした上で競走馬を購入、所有する馬主のことで、上図では金子真人HD、ダノックス、前田晋二氏(※)がこれに該当します。
※前田晋二氏は生産牧場および所有者(オーナーブリーダー)であるノースヒルズの名義人であり、普通の個人馬主とは少し違うらしいです。
(あんまりよく知らんけど)
個人馬主の特徴は、出走するレースや騎手起用、引退時期などの決定権を有することや、馬名を独自に決められることなどが挙げられます。
中には、特徴的な冠名(ダノン、サトノ、アドマイヤ、キタサン…etc)を付けている馬主も多く、ユニークな馬名を持つ馬もちらほら。
それに対し、後者の一口馬主クラブとは、「クラブ」と呼ばれる法人が、1頭の競走馬を40~500口程度に分割して出資を募集する制度で、馬主登録されていない者が間接的に馬主となるシステムです。
…説明が難しいので、こちらをお読みいただけると幸いです笑
https://owner.netkeiba.com/?pid=guide&id=01
一口馬主クラブは、厳しい審査をくぐり抜けなければならない個人馬主と違い、「誰でも競走馬のオーナーになれる」という点で非常に夢がある制度だと思います。
しかし、先述した出走するレースや騎手起用、引退時期など、通常馬主に認められている馬主行為の多くを、クラブ会員は出来ないことについては、きちんと理解する必要がありそうですね。
上図ではサンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシングが該当し、その他にも社台レースホース、DMMバヌーシー、ノルマンディーオーナーズクラブなどが挙げられます。
この他にも募集価格、生産牧場での評判、調教タイムなど、指名馬を選ぶ上で注視すべき要素は数多くありますが、実際にレースに出走してみないと、馬の能力を測りきれないのがPOGの難しさでもあり、奥深さでもあります。
現実問題として、本年のnetkeibaPOGの指名馬ランキング上位10頭のうち、GⅠ勝利馬はゼロ。1位のアークライトをはじめとした3頭は、未だに1勝も挙げられていない状況です。
その辺の不確定要素の多さもPOGの魅力かもしれませんね。
第3章・POGドラフト開催要項
最後に、本年度開催するPOGドラフトの概要について説明します。
……ここから先は完全に内輪向けの内容ですが、もし仲間内でやってみたいと思っている方がいれば、フォーマットの1つとして参考にしていただければと。
通常の場合、POGドラフトは新馬戦が始まる6月第1週までに全頭まとめて指名するのが一般的です。
しかし、それだと指名馬の決定要素が血統に偏りすぎたり、出走直前まで分からない調教タイムを考慮に入れられなかったりと、POGの魅力をフルに楽しめないのでは?と個人的に思っています。
※本当に超個人的な意見ですので、一般的なPOGドラフトをやられている方はお気を悪くしないでください。
そこで、今回は指名システムを3つに分けてみました!
①先手必勝で良血馬をGET!~ドラフト方式~
こちらは通常のPOGドラフトと同様に、6月第1週までにドラフト方式【1位のみ入札方式、2位以下はウェーバー方式&逆ウェーバー方式)で指名馬を決定します。
しかしながら、ここで全ての指名馬を決定するのではなく、あくまで最低4頭まで。
血統重視で人気馬を乱獲したい方は、10頭全てをここで指名しても構いませんし、後述のシステムを重点的に利用したい方は、4~5頭に留めてもらっても大丈夫です!
②隠れた逸材を見極めろ!~前日指名方式~
先ほど申し上げた通り、競走馬は血統やデビュー前の評判が全てではありません。
血統的にはイマイチだけど、走らせてみたら想像以上の能力を発揮したり、入厩からデビューまでの調整過程で大化けする馬も数多くいます。
そこで、そのような馬を最終追い切りを含めた調整過程をじっくり見極めることで見つけ出し、出走前日の23時までに指名するのが当システム。
ドラフトで人気になりそうな超良血馬を指名するのは難しいですが、自分の目で素質馬を見つける過程を考えると、思い入れが強くなること間違いなしですね。
ちなみに、もし指名が重複した場合、「基本的に」抽選を行います。
……なぜ「基本的に」なのかは、続きを見ていただければ分かるかと。
③推しを確実にGET!~イチオシ最優先方式~
こちらは、②の前日指名方式に独占指名権を加えたシステム。
指名馬を探す中で、「この馬だけは絶対指名したい!」と思った馬をイチオシ指定することで、重複を避け、確実にGETできる制度です。
こちらは1頭のみ選択可能。
ただし、①のドラフト方式で指名された馬は当然対象外です。
最初にお書きした通り、POGドラフトは「指名馬がどれだけ賞金を獲得したか」を競うゲームです。しかし、それ自体はあくまで楽しみ方の一つに過ぎません。
当企画の最大の目的は、競馬の新しい魅力を知ってもらうこと。
その中の一つとして、「各々が自分の好きな馬を見つけ、全力で応援できる環境を作りたい」と思ったため、当システムを設けてみた次第です。
以上、ざっくりした開催要項はこんな感じ。
①のドラフトは、ダービー終了~6月第1週までのどこかを使って開催、②と③はその都度希望する形にしようかなと思っています。
…もし予定が合わなければ、全て②③でも良いかもしれませんね笑
というわけで、POGドラフト、全力で楽しみましょう!
~おまけ~ おすすめ参考サイト
これまでPOGに関して色々と説明しましたが、
「どこで馬を探せばいいか分からない…」
「分かりやすいまとめサイトがあれば…」
と思っていらっしゃる方もいるでしょう。
そんな方のために、僕がよく使っている参考サイトを一応ご紹介します!
知りたい情報が大体揃っている、安心と信頼のnetkeiba POG。
今回、POGドラフトを進めていく上で利用するサイトでもあります。
こちらのサイトの中で特におすすめしたいページは、❶人気馬ランキングと❷POGまとめ。
前者は言わずもがなですが、後者は種牡馬別、馬主(クラブ)別の注目馬をピックアップしてくれているので便利です。
こちらで見つけた馬をデータベース上で調べてみたり(サイト上部の「馬名で検索」)、ネットで検索して情報を集めるのが一番手っ取り早い方法かなと。
また、見つけた馬を忘れないために、POGリストに登録しておくことをオススメします!(お気に入り馬登録でも大丈夫です)
…ちなみに、前者の人気馬ランキングはダービーが終わるまで更新されないので、「ランキングを早く知りたい!」とお考えの方は、こちらを参考にしてみてください。
こちらは、netkeibaでカバーしきれていない個人馬主の所有馬を知ることが出来るサイトです。
サイト内の馬主(グループ別)というページを開いていただくと、先述した金子真人HD、ダノックス、サトミホースカンパニー等の所有馬を把握することができ、リンクからnetkeibaのデータベースに飛ぶことも出来ます。
こちらはPOG関連のYouTubeチャンネル。
種牡馬別、厩舎別の注目馬の血統情報や生産牧場での評価、追切タイムなどが手広く紹介されているチャンネルで、新馬戦が始まると、その週にデビューする注目馬をほぼ毎週ピックアップしてくれています。
…個人的に一番有用だと思っているサイトですが、公平性を保つために一応公開しておきます笑
以上、おすすめサイトはこんな感じです!
ただ、この他にも様々なサイトがありますし、「赤本」「青本」をはじめとしたPOG本もあるので、気が向いたら調べてみてください~
(良いサイトがあれば僕にも教えてください笑)
それでは、今日はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました!
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