はじめての有馬記念講座!~基礎知識編~
こんにちは、じーやまです!
今回は野球…ではなく、僕の第二の趣味である競馬のGⅠレースの1つであり、「国民的行事」とも言える年末の大一番・有馬記念について、レース紹介から楽しみ方、考察、そして個人的な予想などを書いてみようと思います。
題して「はじめての有馬記念講座!」
初回は競馬初心者の方向けに基礎知識編をお送りいたします!
…ちなみに僕はJRAの回し者でも何でもない、只のしがない競馬ファンですので、ご了承ください笑
目次
1.有馬記念の概要
―名前の由来は?
―どんなレース?
―有馬記念は世界一○○なレース!
2.名馬で振り返る有馬記念の歴史
3.おわりに
1.有馬記念の概要
①名前の由来は?
まずは名前の由来から。
皆さん、「ありま」と聞いて最初に思い浮かべるものは何でしょうか?
有間皇子、有馬稲子さん、有馬諒、有馬睦夫…
あえてマニアックな4つを挙げましたが、おそらく非競馬ファンの方の頭にまず思い浮かんだのが兵庫の名湯・有馬温泉でしょう。
しかし、有馬記念は有馬温泉とは無関係!
その由来は、第一次近衛内閣で農林大臣を務めた政治家であり、日本中央競馬会第2代理事長を務めた有馬頼寧氏。
競馬界への多大なる功績を称え、1957年に「中山グランプリ」から「有馬記念」に名称が変更され、現在に至ります。
②どんなレース?
続いて、有馬記念が行われる舞台の紹介です。
開催地は千葉県船橋市に位置する中山競馬場。
有馬記念の他にも皐月賞、スプリンターズS、ホープフルSといったG1競走や、障害レースの最高峰である中山GJ、中山大障害などが開催される中央競馬4大主場の1つです。
レースは芝コースで行われ、距離は2,500mと、日本のG1競走の中では天皇賞春、菊花賞に次いで3番目に長く、年末の傷んだ芝生、中山名物のホームストレッチの急坂を2回駆け上がるコース形態からも、スタミナと持久力、パワーが求められることは間違いないでしょう。
さらに、2,500mという長距離ながら内回りコースを使用することもあり、コーナーが多く、器用さも求められるレースです。
③有馬記念は世界一○○なレース!
有馬記念が他のGⅠ競走と一線を画した「国民的行事」と呼ばれる理由は、ズバリ「世界一馬券を売り上げるレース」だからでしょう!
サクラローレルが制した1996年には875億円の売り上げを記録。
ギネスブックにも名を連ねました。
昔ほどではないものの、現在も依然として人気があり、昨年も436億円の売り上げを記録しています。
もちろん年末というお金を使いたくなる時期であることも関係していますが、ファン投票により出走馬の一部が選出されたり、公開抽選会(今年は12/19)が行われるなど、「参加できる」という楽しみ方があることも人気の一因でしょう。
2.名馬で振り返る有馬記念の歴史
上記以外にも、有馬記念が「国民的行事」である理由は数多く存在しますが、やはり「夢がある」という部分は大きいのではないでしょうか。
有力馬のぶつかり合い、引退の花道、復活劇、新星の登場―。
筋書きのないドラマがあり、そのドラマに馬券を買うことで夢を乗せて、喜びや悔しさを共有する。
だからこそ有馬記念は人々の心を揺さぶる名レースが多いのでしょう。
ということで、五頭の名馬と共に有馬記念の過去の名勝負を振り返ってみましょう!
①オグリキャップ(1990)
「オグリキャップは終わった」からの奇跡の復活ラストラン—。
「芹毛の怪物」ことオグリキャップは、地方競馬の1つである笠松競馬出身ながら、その抜きんでた才能から中央競馬に進出しGⅠ3勝を含む重賞11勝。
正にシンデレラストーリーと呼ぶべき大躍進を果たしたものの、加齢とともに実力にも衰えが見え、直近のジャパンカップでは11着に大敗。
誰しもが「オグリは終わった」と思う中、当時21歳の天才・武豊を背に引退レースの有馬記念で奇跡の復活勝利。
人気、実力、運のすべてが「アイドルホース」と呼ぶにふさわしい名馬です。
②トウカイテイオー(1993)
度重なる骨折を乗り越え、復活を果たした不屈の帝王。
デビューから破竹の6連勝で皐月賞、ダービーを制したトウカイテイオー。
しかしその現役生活はケガとの闘いでした。
ダービーを制した世代の頂点に立ったと思えば、全治6か月の骨折で休養を余儀なくされ、復帰2戦目の天皇賞・春でもレース後に剥離骨折が判明。復帰後、ジャパンCを制して一番人気で迎えた有馬記念は11着に大敗。
その後も度重なる故障に泣き、一年ぶりの復帰戦となった有馬記念で、菊花賞馬・ビワハヤヒデやウイニングチケット、ベガなどの3歳勢を一蹴し、奇跡の復活。
翌年も現役続行を図るも、故障に泣き引退。
結果的に引退レースになりましたが、トウカイテイオーの不屈の闘志を物語るレースであることは間違いないでしょう。
③グラスワンダー(1999)
その差、僅か4cm。
好敵手・スペシャルウィークとの最後の対決。
同世代ながら2頭の経歴は対照的。
先に頭角を現したのはグラスワンダー。無傷の4連勝で朝日杯を制し、世代の頂点へ。しかし、その後故障が判明し、牡馬クラシックを棒に振ることに。
その間にスター街道を駆け上がったのがスペシャルウィーク。武豊を初のダービー制覇へと導き、頭角を現します。
その後、グラスワンダーが有馬記念で1年ぶりの復活を飾ると、初の直接対決となった宝塚記念では3馬身差をつけて圧勝。
苦杯を喫したスペシャルウィークも天皇賞・秋、ジャパンCを制し、引退レースとなる有馬記念で2頭は再びぶつかり合います。
レースでは、2頭とも最終コーナー手前でポジションを上げ、最後は前方にいたグラスワンダーが僅か4㎝の差でスペシャルウィークを退け、連覇達成。
至高のライバル対決は勝者も敗者も讃えられる最高のレースになりました。
④テイエムオペラオー(2000)
ハナ差圧勝、テイエムオペラオー。
グラスワンダーvsスペシャルウィークのライバル対決の後、絶対王者として競馬界を支配したのが、同レース3着のテイエムオペラオー。
圧倒的な強さはないものの、とにかく勝負強く、天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンCを含む7戦無敗で史上初となる古馬王道グランドスラムに王手をかけます。
しかし、迎えた有馬記念では他馬からの徹底マークを受け、残り300mを切っても馬群の中。そんな中、わずかに開いた進路を突き抜け、2着馬をハナ差交わして勝利。年内無敗の8連勝で偉業を達成しました。
20世紀最後のGⅠレース。世紀末覇王と呼ばれるテイエムオペラオーの負けない強さを象徴する一戦です。
⑤ディープインパクト(2005)
ディープインパクト敗北の衝撃。
シンボリルドルフ以来となる無敗の3冠馬となったディープインパクト。
菊花賞での馬場鉄志アナウンサーの実況
「世界のホースマンよ見てくれ!!これが日本近代競馬の結晶だ‼︎」
という言葉もあるように、亡くなった今でも史上最強馬であることに変わりはありません。
そんなディープインパクトが国内戦で唯一敗北を喫したのが2005年の有馬記念。
勝ったハーツクライの鞍上は当時26歳のクリストフ・ルメール騎手。
数少ない敗北の衝撃こそが、ディープインパクトが未だに史上最強馬であることを物語っています。
3.おわりに
…完全に競馬オタクが競馬の良さを早口で語ってる感じの記事になってしまいましたが、第1回基礎知識編は以上です。
個人的な都合で第2回、第3回と書けるかどうかは分かりませんが、次回は今年の出走馬の紹介というテーマで書いてみたいと思いますので、お読みいただければ幸いです。
それでは!
※画像は「netkeiba.com」のものを使用。
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