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エゴを抑え、ユーザーファーストに徹することで得られる大きな成果

どうしても売り手は「訴求力」を強めたい

ビジネスにおいて「選んでもらうこと」は何よりも優先すべき事柄です。どれだけ優れた製品も、誰にも使ってもらえなければ存在していないのと同義です。

選ばれて初めて価値を発揮できる製品を顧客に手に取ってもらうために、サービス提供者はマーケティングを行います。

例えば、Web上で製品の強みを訴求するWebマーケティングでは「Webサイト」を作成し、様々なチャネルを屈指して発進します。

多くの企業や組織、個人ではその後、訪問したユーザーに向けて「ウチの製品凄いんですよ!」「このサービスを見て!」「この資料ダウンロードしてみてね!」と全力でアピールをします。

購入してもらえるようにこれでもかと訴求をしますが、そこにユーザーの気持ちなど一つも汲み取ってません。

むしろ、「サイトまで来てくれたんだから君はお客様でしょ?」と決めつけてくる始末。

ファンでもないのに「通知を取りますか?」「会員になりませんか?」と聞いてくるのは滑稽さすら感じてしまいます。

流石にオフラインの世界ではここまで露骨な訴求は減りましたが、インターネットの世界では日常茶飯事の出来事です。

売り手側はインターネットになると相手は気持ちなんて一切無視して訴求したくなってしまう…

これはWebマーケティングにおける成功を遮る大きな要因の一つとなっています。


『全員』をターゲットにするのは不可能

ユーザーがサイトに訪れる理由は千差万別、十人十色です。

年齢や性別、職業が異なるのはもちろんのこと、生活スタイルや価値観、思考、抱えてる課題、サイトに訪れるまでの経緯…全てが一致するユーザーは存在しません。

Webマーケティングでは多種多様な背景を持つユーザーをある程度の大きな塊にセグメントし、ターゲットを定めた後に施策を実行します。

なぜなら『全員に対して刺さるアプローチ』は不可能だと分かっているからです。

また、もう一つ重要なことは『Webサイトに訪れるユーザーは必ずしも購買意欲があるものではない』という事実を認めることです。

購買意欲が高いのであれば「訪問直後に買ってアピール」しても成り立つかもしれません。

しかし、実際にはターゲットの内殆どのユーザーは購買意欲はありません。潜在的に眠ってる可能性は高いですが、直ぐにでも購入しようという気持ちは残念ながら待ち合わせていないでしょう。

つまり、Webマーケティングを行う時、『サイトに訪れるのは「今すぐにでも購入したい!」というユーザーの方が少ない』ということを前提にサイトの構造を設計する必要があるということです。


ユーザーファーストの「ユーザー」は誰なのか

ユーザーファーストの『ユーザー』とは誰のことなのでしょうか?

この『ユーザー』という存在は業種や業界、媒体、環境、状況によって定義が変わる厄介な存在です。

『それ』を利用する人間のことをユーザーと定義し、自身の手から離れた場所に存在する相手が『ユーザー』と呼ばれます。つまり広い意味で言えば『自分以外の誰か』は全てユーザーということです。

「ユーザーファースト」とは『ユーザー優先主義』なデザイン・サービス・プロダクト・プロモーションのことを指し、ユーザー起点で思考され、開発されたモノ・コトに対して『ユーザーファーストである』と使います。

つまり、ユーザーファーストとはある種の思想であり、プロダクト界はやマーケティング活動における考え方の一つです。

顧客を第一に考え、顧客のために行動をすることは現代ビジネスにおいてスタンダードな考え方になりましたが、インターネットの世界では『相手の姿が見えない』からこそユーザーファーストで考えにくい弊害があります。

その結果、サイトに訪問した直後に「買って!!」と間違ったコミュニケーションを取ってしまうのです。


ユーザー起点で設計することを忘れないこと

Webマーケティングを行う際に大切なのは『エゴを抑える』ことです。

訴求したい気持ちを抑え、適切なターゲットに向けて、的確なタイミングでコミュニケーションを取れるようになれば高い確率で成果へと結びつきます。

「だって…知ってもらいたいし」

「ウチのサイトに来る人は、もう欲しいって気持ちあるんだよ」

「いや、遠回しにやってどうするの」

と、まるでインターネット上では人間の行動パターンが変わると思ってる方がこの世に山ほどいます。だから独りよがりなWebサイトが多いのです。

ユーザーファーストとは、ユーザー起点で考えることから始まります。

自分たちの気持ちを抑えて、ユーザーのために考えることができれば、あなたのWebサイトは優れた成果を上げてくれるでしょう。

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マーケティングをテーマに様々な情報を日々発信しております。

また、Webマーケティングにおいて、ユーザーファーストなサイト設計及びマーケティング施策を実施したいと考えているが、何したら良いのか分からない場合は、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linekdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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S.Uto
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