「現実」と「現実的」、「非現実」と「非現実的」は違う
現実と非現実、現実的と非現実的
あなたは今、起きている。
これは現実。
あなたは今、寝ている。
これは非現実。今この文章を読んでいますからね。
現実とは「いま目の前に事実として現れている事柄や状態」を指し、非現実とは「目の前の事実とは異なり理想の事柄や状態」を意味し、正反対の言葉です。
現実:「客観的にみて現に実際こうであるという状態・事実」
非現実:「客観的にみて実際の状態・事実として起こらない幻想」
記事を読んでいるあなたが、この記事を最後まで読み進める。
これは現実的ですね。離れてしまう可能性もあるけど、最後まで読み進めるだろうって憶測は現実的に起こりえますから。また途中で離れるかもしれないって問題点も現実的な問題です。それもまた起こりえます。
ただ、この記事の内容をそっくりそのままハリウッド映画化させて全米1位を出し、日本でも大ヒット。そのままアカデミー賞を受賞する。
これは非現実的ですよね。私の書いた文章が映画化するってのだけでも非現実的なのに、ハリウッドって…英語書けませんよ私。
せめて邦画の方がまだ現実的ですよね。まぁそれもまた非現実的ですが。
現実的:(考え・行い等が)現実に即しているさま
確実性の高い事柄で、実際に実現することができるもの
非現実的:(考え・行い等が)現実にはありえそうもないさま
実際に実現することができないモノ、現時点では不可能に近い理想の状態
「現実的」とは現実の状態から見て「実現可能な事柄」を指し、主観的に物事を分析し、可能であると判断したものを指し、「非現実的」とは実際のところ実現するには現状「不可能な事柄」を指し、主観的に見て現実離れしている夢や理想を指します。
「現実的」と「非現実的」これもまた正反対の言葉。
では「現実」と「現実的」はどうでしょうか?また「非現実」と「非現実的」はどうでしょう。
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現実と現実的
現実とは「現に実際こうであるという状態・事実」を指し、客観的に発生している事柄を指します。
日々生活をしていると多くの「問題」と遭遇をします。
「買い物に出かけなければいけないが、雨が降っていて外に出れない」
「欲しいモノがあるけど、お金が足りなくて買えそうにない」
「好きな人と付き合いたいけど、相手の好みに当てはまらない」
「運用しているアプリでバグが発生して思い通りに動かない」
「noteで記事を書いているけど、内容が思い浮かばない」
「仕事をしたいけど、仕事がない」などなど。
実際に今自身に起こっている問題は「現実」の出来事です。
つまりこれは「非現実」ではなく「現実」の問題。
例えばあなたは今学生で「文化祭の出し物でカレー屋さんをやることにする」という事実があったとしましょう。
その時、「準備から片付けまでで発生するかもしれない問題」を事前に挙げておこうと誰かが言いました。
その時に挙げた問題・・・例えば「休みが出た時にどの様にサポートするのか」とか「衛生問題に関してどの様にカバーするのか」といった「現実として起こりえる可能性」は「現実的な問題」です。しかし「現実」ではありませんよね。
だって現実に起こってません。
「現実になるかもしれない」けど、それは「文化祭でカレー屋さんを運営する」という事実とその際に発生する可能性があり得る事実に対して「現実に起こるかもしれない」と想定しているから「現実的」ではあるけど、起こっていないので「現実」ではないということ。
つまり「現実」とは「現時点」を指し、「現実的」とは「現実に起こるかもしれない」という未来をさします。
「現実」と「現実的」は向いている方向が異なり、「現実的」とはあくまで「現実から見て<起きる・あり得る>と思える事柄」です。
実際に起きたわけではありません。また実際に起こると確証されているわけではありません。ある意味「非現実」なこととも言えます。
現実的な解決策というのは課題の解決に対して実現可能な状態まで落とし込んだ解決策を指し、非現実的なアイデアを現実のライン上まで削ぎ落とし、実現できる「かもしれない」状態に転換したモノです。
つまり「現実的」にならなかった事は「非現実」ということになります。でも「実現不可能と思われた課題を解決しやがった…」みたいなことが起こってしまうと「非現実」なことは「非現実的」だったけど「現実」可能な「現実的」解決方法があったことになります。
「非現実」は「現実の状態・事実から見てあり得ない事柄」で現実離れした妄想や理想を指します。ただ「非現実」とは「今、不可能なこと」なので、現実的に起こるかもしれない問題も現段階では非現実。起こることはあり得ません。あくまで今はね。
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非現実と非現実的
普段生活していると「非現実的だ」という言葉、またはそれに近いニュアンスの表現で「NO!」と言われたことがある方は意外と多いのではないでしょうか?
「何?カレー屋さんで出すカレーは本格的なカレーを出したいから材料にこだわるって?貰った食材のリスト見たけどこれだと1杯あたり1,500円ぐらいの値段にしないと赤字になってしまうよ。流石に非現実的だし、難しいと思うよ」
さて、本格的なカレーを提供したいけど材料費がかかりすぎてしまって「赤字」になってしまう。さて、どうしたものか。
実際に実現したいカレー屋さんは「非現実的」で現段階では実現不可能の非現実な理想。現実をみた解決策としては食材には拘らないこと、または材料費を抑えることだけど、それだと実現したいカレー屋さんにはならない。
そんな問題を解決するために彼にとって「現実的」な改善案を思いつく。
「そうだ、単価が高くても食べたいと思ってもらえるように宣伝をしよう」
さて、これは「現実的」か、それとも「非現実的」か。
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「非現実的」というのは主観的な判断によって「非現実」とみなされる事柄を指します。
非現実なこと。例えば時間旅行をする。
これは現実離れしていて突拍子もないことで、非現実です。そして非現実的です。現実的ではない。現実を見ろ。と言われてしまうでしょう。
確かに非現実な事柄なので「現実的」ではないです。
現実としてあり得そうにもないので「非現実的」です。
ただし、実現が100%不可能なのかはまだ分かりません。
科学者たちの中には「実現できる可能性」としていくつもアイデアを出し、研究を重ねています。もし実現できた場合、「非現実的だったが現実のものとなった」ことになります。
「非現実的」とは「実現することは現実から見て難しいこと、そして現実的ではないこと」を指します。
非現実的なことを追い求めて、現実にならずに亡くなってしまった時に初めて「非現実」だったと知ることができる。
「地動説」も「フェルマーの最終定理」も「空を飛ぶこと」もかつては絵空事で非現実なものだった。「自分のいる地点と反対側の地点にいる人とリアルタイムで会話をする」なんて魔法のような出来事は起こり得ないと思っている時代だって確かにあった。でも今はそれは「現実」に起きていて非現実とは誰も思わない。
「現実」と「非現実」の境界線は依然として存在しているけれど、「現実的」と「非現実的」の境界線は曖昧になってきています。
「非現実」とは現時点で実現不可能なもの、物理法則的に起こり得ない状態・状況のことを指しますが「非現実的」は実現が不可能である可能性が高いが非現実と決まったわけではないものとなります。
非現実であるか否かを判断するために「非現実的」なことを実証して積み重ねていく必要があり、非現実とは非現実的なことを克服して現実となった状態でも現実的に実現不可能な状態のモノになります。
「私は魚になりたい」という非現実な夢に対して「非現実的」な方法で実現へを試みるも「魚にはなれない」という現実を認めざるを得なくなり、「魚にはなれなかったけど魚と同じように海の中を自由に泳ぐダイバーになった」という現実的な解決をして初めて「人は魚にはなれない」ことが非現実であると断言できます。
まぁ、将来的にはもしかすると魚になれる何らかの方法が生まれるかもしれないけど、現時点では「非現実」。それは揺るぎない事実ですからね。
何が言いたいかというと、非現実的な事柄は試してみないと「分からない」ということ。
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選択するのは自分
今の自分の状況から見て現実的では無い夢も、それはあくまで現実を見た時に「不可能」なのであって「非現実」とは限らない。
まぁ、それも「どう考えても非現実」な事柄の場合は話は別だけどね。例えば「不老不死になって世界を牛耳る」とか。
もちろん不可能かどうかは分からないけど、少なくとも自分が生きているうちに起きることは確率としては低そうだからそこの夢に向けて飛び込むかどうかはよく考えた方が良いとは思うかな。
でも、非現実的な夢に対して「全部無理」と決めつけてしまうのとは話は別。非現実か否かは死ぬ時にならないと分からないので諦める必要は無い。
あと「非現実的」という言葉に惑わされて何もできなくなってしまう事がないようにしないといけない。
「現実」と「現実的」が違うように「非現実」と「非現実的」は違うのだから。