見出し画像

WEBコーダーの必修科目「テクニカルSEO」

WEBコーダーの将来性

HTML、CSS、JavaScriptを使用してWebサイトやアプリケーション等のコーディングをするWEBコーダー(フロントエンジニア)の仕事は近い将来無くなるという話は2010年代に入ってから様々な場面で主張されていました。

なぜ「なくなる」と主張されているのか?

その理由は簡単で「コーディング自体が簡易的にできるようになる」からです。

例えばWebサイトを作る時にコーディングは必要不可欠ですが、知識がなくても今風のデザインをこしらえたサイトを誰でも作れるサービスやツールの登場しました。

結果としてコーディング自体が自動化されるようになり、テクニカルで高度な技術以外が要求されない限りコーディングスキルは重要ではなくなってきたという状態にあります。

フロントエンジニアの需要自体は増加傾向にあり、仕事自体は溢れていますが、近い将来テクニカルな要素を必要とする仕事以外は単価が下がると予測されています。

現に、海外への発注(オフショア)はここ数年で当たり前になり、低予算でコーディングを依頼することが常識となってきています。

WEBコーダーが生き残るためには「コーディングスキル」に加えて何か一つ武器を身につけて自身の希少性を上げる必要があります。

そこで提案したいのが「テクニカルSEO」の実装スキルです。


生存戦略としてのテクニカルSEO

「SEO自体がオワコンなんじゃないの?」
「SEOも左肩下がりなのは間違い無いでしょ?」

検索エンジンに対して最適化し、検索順位に自社のコンテンツを表示させるWEBマーケティングの手法の一つ「SEO」はSNSの普及、検索行動の変化、デジタルテクノロジーの発展によって過去の栄光を失いつつあるのは事実です。

それもその筈で、SEO自体はビジネスにおいてインフラ当然の対策で、多くのWEBサイトで既に取り組んでいることもあり難易度が昔に比べて非常に上がっています。

また、消費者行動が変化し、WEBに対するリテラシーの向上もあり、簡単に購買行動には移行しません。そして検索エンジンの品質も利用者に合わせて向上しているため、一昔前のSEOでは成果を出すことは不可能なぐらい複雑化しています。

そこで注目されているのが「テクニカルSEO」で、構造化データを正しくマークアップし、サイト内に掲載されている情報を正しく認識してもらい、検索結果の各種スニペットに自社コンテンツを掲載される機会を増やす手法です。

テクニカルSEO自体はSEO黎明期から存在する概念でしたが、当時は「検索エンジンを騙す」要素も強く、適切な最適化がされていませんでした。

また、SEOの花形は「コンテンツ」のため、良質なコンテンツを制作するSEO対策が主流となり、表面上の変化が少なく、順位を決める要素として影響力の小さい内部構造の最適化は後回しにされる傾向にありました。

しかし、現在は検索アルゴリズムの品質向上に加えて検索エンジンそのものの進化により、内部構造の最適化が重要視されるようになっています。

その代表的な現象が検索結果のリッチ化です。

以下は「東京ディズニーランド」と検索した時の検索結果です。

検索結果には「東京ディズニーランド公式サイト」「最新情報」「SNSの投稿」「基本情報」「イベント」「FAQ」「混雑状況」「レビュー」など様々な情報サイト内に訪問しなくとも取得できるようになっています。

スクリーンショット 2021-06-29 18.45.54

これらの情報は全て「構造化データ」のマークアップによって検索エンジンが認識し、表示をしています。

テクニカルSEOは検索結果に表示される情報に対して適切な情報を正しく伝える役割の担っています。

これらはSEOの専門的な知識だけでは対応できず、高度なコーディング技術が必要になります。

また、SEO対策はサイトの表示速度やモバイル端末でのユーザービリティなどコーディングスキルによってでなければ対応が難しい要件が重要視されています。

テクニカルSEOに対する指示をされれば実装はできるが、能動的に最適化されたコーディングができるWEBコーダーは意外と少ない傾向にあります。

そのため、生存戦略の一つに「テクニカルSEO」のスキルは自身の価値を上げる要素として機能します。


WEBマーケターとタッグを組む

SEOのスキルを得ることは意外と難しく、時間を必要とします。

それはWEBマーケターも同じで、コーディング実装スキルを得ることは大変な労力となり時間がかかります。

そのためWEBコーダーはWEBマーケターとタッグを組むことで互いの苦手な部分をフォローし合い、価値を高めることができます。

WEB制作会社であれば「チーム体制」として既にタッグを組んでいるWEBコーダーも多いと思いますが、フリーランスとして活動している方は恐らく個人単位で活動していることでしょう。

それはWEBマーケターも同じです。

例えコーディングが自動化できる時代が到来してもテクニカルで高度なコーディングスキルの重要性は変わらない筈です。

しかし、その高度な技術を顧客に訴求できなければ宝の持ち腐れとなり、安い単価でコーディングをすることになってしまいます。

マーケターは「価値を相手に伝える」ことが仕事です。

ハイクオリティのコーディングスキルを売り込むことはマーケターの独壇場です。

タッグを組むことで互いに高単価の案件を獲得することができ、市場価値を上げることができます。

そうなれば、実績も生まれ、自身の価値を高い価格で売ることができるようになります。

※私自身もフリーのWebマーケターとして活動しているため何かございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。



いいなと思ったら応援しよう!

S.Uto
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! もしよろしければスキやシェアをしてくださると嬉しいです! また、サポートしていただけましたら、より良い記事を書くために活用させていただきます。