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コロナ禍で変化した価値観を未来に生かす
新型コロナウイルスの世界的流行によって、日常生活が大きく変化してから早1年。世界は新しい生活様式に適応する方向へ動き始め、私たちもまた今の生活の中でいかに快適に楽しく健康的に過ごしていくかへとシフトし始めました。
「ニューノーマル」という新しい言葉が生まれた背景からも、今までの生活様式に戻るのではなく、この未曾有の危機に適応し、また新しい価値観を基準に生活様式を新しくしようという動きが世界規模で起きているのが見受けられます。
コロナ禍によって「今までの当たり前が当たり前でなくなった」方は多いのではないでしょうか?そして「当たり前」が本当は当たり前ではなく、いつ崩れるか分からない脆く弱い奇跡のような出来事だったのだと考えを改めた方もいることでしょう。
私も、新しい生活様式になって「誰かと会話する」ということが生きる上で非常に大切なことであり、健康面に大きな影響を与えるモノだと改めて気付かされ、日常生活の尊さに気付いた1人です。
特にエンターテインメントやアート、ファッション、スポーツなどの「不要不急のもの」がいかに私たちの精神的支えになっていたのかが分かる期間でもありました。
クリエイティブというのは人にとって必要不可欠な要素であることが可視化されたのも、当たり前になっていたものが失われたことで気付けたのだと思います。
それと同時に、新しい価値観によって今まで常識だったことが異常なことで、限定的に離れたことで「今までの生活には戻れない」と思うようなことも増えました。
特に「仕事」に関しては今までのワークスタイルが以下に無駄が多く、不健康で、無意味で、人の人生を摂取し尽くすモノであり、いかに不必要なモノだったのかがあらわになり、ワークスタイルだけでなくライフスタイルそのものに大きなパラダイムシフト(思考・価値観の変化)が発生しました。
私もコロナ禍で考え方が大きく変わり、このままに生き方で良いのかと葛藤し、鬱に近い精神状態になりながらも仕事を辞める選択をしました。
少なくともライフスタイルの価値観が変わってしまった世界ではコロナ以前の世界にはもう戻ることはできないでしょう。
仕事に対する不満は更に爆発し、働き方そのものが大きく転換することになり、ライフスタイルもニューノーマルな生活様式が踏襲されるようになると思います。
大切なのは「前に戻る」のではなく「次に進む」ことです。一度変わった価値観で以前に戻るように努力をするのでは発展は起こりえず、衰退へと繋がる可能性があります。
コロナ禍で得た「ニューノーマル」をより良い方向に進めていくことが重要です。
コロナ禍で浮き出た多様性の難しさ
アフターコロナで最も注意すべきは「人間関係」で、おそらく人と人の間にある心の壁は更に強固になっていくことでしょう。
コロナを中心に多くの人の心の内が見えました。
特定の人や業種に対して差別的な人、過激な正義心を持つ人、政治的スタンスの違い、生活に対する考え方の違い、攻撃的な性質…上げたらキリがありませんが、多くの人の心の内が表に出たことで前のような関係性に戻れなくなった人もいるのではないでしょうか?
また、想像以上に「差別的な考えをする人」「自分に関心がないものは消えても良いという考えの人」「人の痛みが理解できない人」「自分の都合の良い情報だけ集めて正義を貫く人」「インターネットリテラシーの低い人」が多いことに驚きを隠せませんでした。
人は完璧に分かち合うことはできない生き物です。生まれた時代も国も人種も性別も身体的特徴も業種も身分も環境も価値観も思考も趣向も境遇も宗教も政治的スタンスも違う私たちが「同じ価値観を持つ」ことは難しいのは安易に想像できるでしょう。
人類の歴史を紐どくと、単一な価値観ではない世界に対して、「異質なものも排除する」ことで平穏を得てきました。異なる価値観は危険なので取り除くことは自身が安心して暮らすためには必要なことです。これは本能なのかもしれません。
日本は常に多様な人種に囲まれて暮らすという環境の方が珍しいため、単一の価値観で生活することに慣れています。
そのため、コロナ禍における環境で「今まで隠れていた内心」が表に出てしまい、多様な価値観を持つことに慣れていないことから攻撃が目立つ結果となりました。
生まれた国も人種も同じ(または近い)人同士でもここまで排他的になるのですから、社会問題として挙げられている「多様性のある社会」の実現は程遠いでしょう。
しかし、コロナ禍で課題が浮き出たことで日本の問題が表面化されてことは大きな収穫です。
「異なる考え方でも受容する」ことができる人が増えれば多様性に一歩近づくことになります。それはコロナ禍によって起きた価値観の変化を上手く未来へ繋げる素晴らしい事例となるはずです。
日本が、世界がより良い方向に向かうために、コロナ禍で浮き彫りになった問題に対して目を背けずに向き合うことが大切です。
【パーソナル】
名前:Uto a.k.a. ペイントペインゆらめき
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓、フットワークの軽さ
【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
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