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異国の地で出会った私の兄弟

2017年10月私は仕事が嫌になり会社を辞めてタイを訪れた。

目的も理由も無い。

ただ独りになりたかった。

誰とも繋がりを持つことが無いはずの一人旅で私は同じ顔の兄弟と出会う。

発端はアユタヤ滞在時に独りの私を見かねて宿泊先のオーナーが友達との飲みに誘ってくれたのがきっかけであった。

英語もタイ語も話せない私に対して彼らは簡単な単語で話してくれたり、私を和ませようと手品を見せてくれたりした。

また「下ネタ」という万国共通の話題で大盛り上がりし、気がつけば私は彼らと意気投合し肩を組みながら笑い合っていた。

彼らの中の一人が私に向けて言葉をくれた。

「Same face!Brother!」

「俺たちは同じ顔だ。似ているから兄弟のようだな」

そう言いながら彼らと一緒に私はビールを飲んだ。

遠い異国の地で已己巳己な兄弟と出会う。

生まれた国も言葉も違うけど兄弟になれる。

私の孤独な旅は気付けば繋がりで満ちていた。

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写真左が私

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S.Uto
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