ゴールから逆算してマーケティング戦略を思い浮かべる
目的は何か?をちゃんと明確にする
私は普段、Webマーケターとして企業のWebマーケティングにおける戦略の設計から施策の実行までをコンサルティング及び運用など、幅広くサポートをしております。
その中で『〇〇という施策を自社で導入したいんだけど、どう思う?』といった相談をしていただくことが多くあります。
そして、相談段階でも「施策を実施することが『目的』」になってしまっていることが多々見られ、話を聞いていると『他社や他事業で実施している施策なので、取り組んでも効果は出るだろう』という認識であり、思いつきレベルであることがほとんどです。
また、意外にも思いつきレベルであることに気づいておらず、私に相談する時には『意思決定手前』であることも珍しくありません。
私はこういった状況の時にはヒアリングした内容から『ゴールから逆算してマーケティング戦略を思い浮かべる』ようにしています。
脳内で仮説ベースでターゲットを定め、KGIを設定し、それに至るまでのKPIとカスタマージャーニを思い浮かべ、実施したいと考えている施策の有効性や現実レベルで実行可能な領域や実現できることを説明します。
この時、お客様のモチベーションを下げず、熱意を維持するために「できることを前提」に話を進めつつ、『施策を実施することが目的』になっている事実に気づいてもらうことで、目的の実現に向けた具体性の高い施策の会話ができます。
「〇〇したい」の〇〇はマーケティング戦略の一部分である
私がお客様と会話するときに心掛けていることとして「施策単位」ではなく「マーケティング全体の視点」で現在実施している施策について説明や提案をします。
最終地点である『目的』に向けて、実施している施策がどのフェーズに位置し、施策を実施することでユーザーにどのようなアプローチをすることができるのかを意識しないと、部分単位での最適化になってしまい、結局「何がしたかったのか」が分からなくなってしまいます。
例えば、マーケティング施策において『コンテンツSEO』も『DLCの運用』も『広告配信』も『MAツールの運用』も『メールマガジン』も全てある一つの目的を達成するために実施しているはずです。
しかし、実際には上記のマーケティング施策を『独立したもの』と考えてしまう傾向にあります。
「LPを回して顧客情報を取得してメルマガを配信したい」が「メルマガの配信をしてからのことは何も考えていない」という部分単位で考えていると、施策の歯車はしっかりと回らず、『マーケティング施策をしていることに酔っている』状態になってしまいます。
この状態は大変危険であり、効果が見込めないもったいないマインドです。
『マーケティング』という巨大な枠組みの中に『〇〇マーケティング』がああり、その中に『SEO』や『広告』『SNS』のような手法があります。
全て一つで繋がっている中で、それぞれ独立した要素として捉えてしまうと、マーケティング活動自体が行き当たりばったりになってしまい、上手く機能することができません。
具体的に何ができるかを考えるためのトレーニング
『何ができるか』というのをイメージできないのであれば、商材や組織への理解が足りていない可能性があります。
「〇〇やってみたいんですよね」ってフランクに相談してもらった時は、相手の言葉に対して『Yesマン』で回答するのではなく、具体的にどんなことができそうなのかを回答することが『マーケター』の役割です。
「〇〇でリーチが獲得できれば商材的に▲▲▲な事業展開できそうですよね」とか「〇〇は御社で展開している別サービスなら相性良さそうです。具体的とか□□□できそうですね…」といった話ができると高い信頼を得ることもできます。
具体的な話をするためには『事例の多さ(引き出しの多さ)』や『対象の商材に対する理解』『横展開を即座に思い浮かべる発想の早さ』『仮説力』などが求められますが、こういったマーケティングの嗅覚は常にインプットとアウトプットをしていないといざというときに言語化することができません。
力をつけるには受動的ではなく、能動的に学びを得る努力をすることが大切です。そして『すぐに聞く』のではなく、『自分で調べる』『自分で考える』癖をつけることをオススメします。
興味関心のレーダーを広げ、様々な事例を引き出しの中にしまっておくことで、いざという時に「アイデア」として生み出すことができます。
【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い
【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linekdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/
Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。
何かございましたらお気軽にお声掛けください。