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世の役に立つアフィリエイトの在り方

アフィリエイトの本質

副業の代名詞とも言える「アフィリエイトブログ」ですが、その歴史は古く1996年にAmazon.comが開始した「アソシエイト・プログラム」まで遡ります。

同年にアメリカのLinkShareが世界初のASP(Affiliate Service Provider)として登場します。ASPとは『広告主とアフィリエイターを繋ぐ仲介』のような存在のことで、現在でもアフィリエイトに参入する時はASPを経由します。

LinkShare登場の3年後には日本初のASP「Value Commerce」が登場し、1年後には国内最大手の1つ「A8.net」が誕生しています。

アフィリエイトは「自社サイトのリンクを貼ってくれる方に対して報酬を提供する」サービスで、アフィリエイトプログラムの参加者(アフィリエイター)は広告主のサービスをセールスする「営業」であり、サービスの魅力を正しく訴求する「マーケター」として活動することになります。

また、サイトに訪問するユーザー(顧客)に対して、アフィリエイトプログラムに参加しているサービスについて有益で役立つ情報を提供することがアフィリエイターの役割です。

アフィリエイトの本質は「ビジネス」であることを忘れてはいけません。

ビジネスとは「顧客にサービスを購入させること」ではなく『価値を提供し、対価を得る一連の活動』であり、『対価に対して顧客の問題を解決すること』です。

アフィリエイターは『自身の経験や体験を元にサービスに対して魅力や強み、価値を顧客に提供し、問題解決へと導く』ことで自身の価値を提供することができます。


邪悪に満ちたアフィリエイト界隈

アフィリエイト界隈は邪悪に満ちています。

「利益ファースト」が先行し、多くのアフィリエイターは無価値で低品質なコンテンツを増産し続け、利益を得るためにユーザーを食い物にしています。

書かれた記事はネットに掲載されている情報を集めて編集しただけで「独自性」がなく、専門性も信頼性もない方によって書かれた信憑性の低い駄文であり、多くの混乱を生み、怪しい印象を持たせる要因となってしまいました。

特に「健康」「美容」「医療」「栄養」「金融」「投資」「福祉」「教育」といったジャンルでは専門的な知見が求められますが、『独自の見解』『個人の妄想』によって嘘が蔓延し、ユーザーを騙すだけ騙してお金を搾り取る邪悪な行為が当たり前になっています。

そして利益を得ているアフィリエイターは自身のノウハウを「稼げる!」「自由な生活!」「初月で月〇〇万円!」のような甘い言葉を使い、その蜜に誘われた初心者に対して情報商材を販売し、莫大な利益を得ています。

強者が弱者を貪り喰らう流れがSNS上では頻繁に行われているのがアフィリエイト界隈の現状です。

アフィリエイト成功者は本当か嘘か分からないような実績を語り、そこに群がる「おこぼれを貰いたい初心者」の構図が結果的にアフィリエイトブログの品質を下げていきます。それが「アフィリエイト=詐欺」という構図を生み出しました。


意味のあるアフィリエイトブログ

意味のあるアフィリエイトブログとは何か?

それは顧客に対して「有益な情報を提供する」ことです。

顧客ファーストであることが何よりも重要で、顧客が求めている情報を『顧客起点』で記事として執筆し、抱えている問題を解決する案としてサービスを紹介することが重要です。

副業としてアフィリエイトを始めるという方が多いのではないかと思いますが、始める時に一旦自身のスキルや知見、経験、体験について棚卸しをしてみてください。

アフィリエイト界隈で価値が大きいのは「YMYL」と呼ばれる領域で、お金や人生(健康や安全など)に大きく影響するジャンル群で、これらは「専門性」「信頼性」「権威性」が重視される難易度が高い分野です。

これらのジャンルに手を出すのであれば『自身が提供できる価値』に重きを置いて一旦戦略を練ることをオススメします。

闇雲に記事を書いても「目新しいユニークな内容」のコンテンツを作ることは絶対にできませんし、ネット上にある情報を収集して再編集しても「新しさ」は無いため価値はありません。

アフィリエイトブログの運用では必ずSEO対策をすることになりますが、「ユーザーファースト」であることはSEOの本質であるため、「独自性があるユニークで専門性・信頼性・権威性がある記事」を制作することで訪問数は伸び、収益につながります。


「売れれば良い」は危険な思想

「売れれば良い」という考え方は危険な思想です。

自身の利益のために他者を不幸にすることは邪悪な行為で、倫理的に褒められたものではありません。

アフィリエイターが売るべきは「問題が解決できる手段」という価値です。自身が発信する情報が顧客にとって有益で、魅力的であることに力を注ぐことが結果的に「利益」へと繋がります。

アフィリエイトについて勉強をするのであれば『マーケティング』や『セールス』について学ぶことがオススメです。

2017の書籍のため少々前になりますが【安売りするな!「価値」を売れ!】は個人的にはかなり勉強になりましたのでオススメの書籍です。

世の為、人の為になるアフィリエイト

私は「アフィリエイト」という広告形態に対しては意義のあるものだと思っています。

しかし、利益に直結することもあり、どうしても邪悪に染まってしまう性質があります。

今アフィリエイトブログを運営している方も、これからアフィリエイトブログを始める方も『何のためのコンテンツなのか』を一度意識してみてはいかがでしょうか?

アフィリエイトは決して詐欺行為ではありません。

世の為、人の為になる可能性を大いに秘めています。

邪悪にならずに、良質で価値のあるコンテンツを制作し、情報を発信し続けることで成果も自ずとついてくる事でしょう。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linkdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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S.Uto
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