「キンキンに冷えた水風呂」の「キンキン」って何?
こんにちは。
最近気持ちよくサウナに入るために休熱日を自ら設けて実践しているも、誘惑に耐えきれず悪戦苦闘しているUtoです。
突然ですがこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「キンキンの水風呂」
「キンキンに冷えてやがる」
「キンキンに冷えたビール」
「キンキンに張った氷」
そう、この「めっちゃ冷えているよ!」を表現するときに使う「キンキン」って何なの?キンキンってどういう意味?古くからある言葉なの?
そんな疑問を解決するために人類の叡智インターネットを屈指して調べてみた結果…が「なるほど〜」って感じだったので全人類にお伝えしたく筆を取った次第でございます。
キンキンに冷えた水風呂にダイブする時に「そういえばキンキンって言葉は…」と思い出すことで気持ちよさ倍増は待った無し!
キンキンってどんな意味?
「きんきん」を辞典で調べると「音や声がかん高くて、耳に鋭く響くさま。」を指す言葉で、「キーンとして金属同士がぶつかると鳴る鋭い音」を表現する言葉の様です。
つまり水風呂や飲み物で使われる「キンキン」は本来使用されていた言葉では無いかもしれません。
「キンキン」は擬音・擬態語を指す「オノマトペ」と呼ばれるもので、過去にFNNスーパーニュース内で「文化庁が行った世代別の国語における世論調査」を放送した回があり、そちらの放送内容で「キンキン」について以下の様に触れられていました。
〜〜文化庁が行った世論調査で浮かび上がったのは、われわれが日ごろ意識せずに使っている、オノマトペの世代間の違い。
例えば、よく冷えたビールの状態を表すオノマトペについて、今回の調査で、世代間のギャップが顕著に表れたのが、「きんきんに冷えたビール」という表現。
調査では、20~40代までは、半数以上の人が「使ったことがある」と回答しているが、それ以上の年齢の人になると、ぐっと少なくなり、60代では、わずか1割ほど。〜〜
「キンキン」という擬音・擬態語は特定の世代から使用されている言葉であるということは比較的新しい言葉として「キンキンに冷える」という言葉が使われ始めたのでは無いか?と想定されます。
キンキンの語源は?
こちら調べてみましたが有力な情報源は出てきませんでした。
2013年に文化庁が行った世論によって「キンキン」という言葉が新たな意味を持った使われ方になったと発表していることから少なくとも昭和末以降の言語であることは間違いないと思います。
説として多く上がっていたのは「冷たいものを食べたり飲んだりする時に頭が痛む」という表現を「キーン」と表現することから「冷たい=キンキン」という表現に繋がったのではないか?というもので、語源はかき氷にあるのではないか?というものです。
学問的なことはネット上では見かけれず、手元にある辞典でも掲載されていないことから、最近生まれた言語の中でも比較的新し目で、何かしらで使われた表現が流行語の様に一人歩きし、定着したものかもしれません。
キンキンに冷えたってどれくらい冷えてるの?
「キンキンに冷えてやがるっ・・・!!」
この「キンキン」ってどれくらい冷えていたらキンキンなのか?
これに関しても基準はないので推測でしかないのですが、冷えていることに対する表現として「冬日」「真冬日」という言葉があります。
冬日は最低気温によって、真冬日は最高気温によって決められているそうで、日最低気温が0℃未満の日を冬日、日最高気温が0℃未満の日を真冬日としています。
つまり「寒い」の基準値は0℃とするとキンキンの冷たさは0℃に近い冷えた状態が考えられます。
ただ、実際に0℃の状態では「飲む」「浸かる」といった行為は難しいため実際には通常の温度よりも0℃へ向かって温度が下がっている状態であり、15℃以下の状態を指すのではないかと思います。
人が「冷えていて気持ち良い!」と感じる温度を「キンキン」と表現するのではないかと思います。
まとめ:言葉を知ることは面白い
普段当たり前に使っている言葉にも必ず歴史があります。
何千年も遡るものもあれば数年単位で誕生した言葉であることもあり、言葉とは奥深い歴史の積み重ねを日々重ねています。
言葉を知ると自身の感じた感情をより具体的に説明することもできますし、反対に抽象化してエッセンスを要約する事もできる様になります。
私としてはまた一つサウナのおかげで賢くなったなぁ…と思いました。
なんだかキンキンに冷えた水風呂に浸かりたい気持ちになってきました。