サイトのリニューアルは「Webマーケティング」を始めるチャンス
リニューアルは「Webマーケティング」を始めるチャンス
サイトのデザインが古い、モバイル対応していない、セキュリティ対策ができていない、コンテンツが整理されていない…といった課題を改善する手段としてリニューアルは有効的な手段です。
今あるサイトをベースに改善をするため、今まで行ってきた施策を全て資産にした状態でパワーアップすることもできるため、定期的にリニューアルを実施しているサイトも珍しくありません。
リニューアルには普段であれば手が回りにくい細かい設定変更や、サイト構造を改良することができる特徴があります。
また、新たにリスタートを切る際の区切りとしても有効的なため、新たぶWebマーケティング活動を始める際と相性が良い特徴もあります。
逆に「今まで何もしてこなかった」のであればWebマーケティング活動を始めるチャンスとも言えます。
ここではリニューアルと同時にWebマーケティングを始める時に『リニューアル時に合わせて実施しておくと良いこと」を紹介します。
ポイント①:サイトの目的・目標を定義する
サイトのリニューアル時だからこそ改めて「Webサイトの目的」は何かと定義することが大切です。
『何のためのWebサイトなのか?』に答えられないのであれば、しっかりとサイトの存在理由について話し合う場を設けることをオススメします。
サイトの目的が組織内の共通認識として固まったら、次はその目的を達成するためのにクリアするべき目標を定めましょう。
この「目標達成のためにするべき施策」にWebマーケティング活動における様々な手法を当てはめることで全体像を把握しながら、施策の優先度、期間、予算をある程度固めることができます。
ポイント②:内部SEOの最適化
Webマーケティングといえば「広告」と「SEO」というイメージを抱く人も多いのではないでしょうか?
SEOは『Search Engine Optimization』の略語で、【検索エンジン最適化】という意味の言葉です。ユーザーが検索行動をした時に、検索したキーワードに対する回答として表示される検索結果の中で上位に自社サイトのコンテンツが表示されるようにする施策のことを指します。
また、近年ではSEOは『検索』を起点にユーザー体験を提供する手法となっており、対策する範囲は拡大・複雑化しております。
そんなSEOの中でも「ユーザーと検索エンジンにサイト内の情報を適切に伝える」ためにサイト構造を最適化する『内部SEO対策(またはテクニカルSEO)』という手法があります。
これはHTML・CSS・JavaScriptのようにテクニカルな領域を最適化するため求術的なスキルも必要となり、見た目の変化も起きにくいため通常時は亜t回しにされることも珍しくありません。
リニューアル時は内部対策を一気に解決することができるため、同時に行うべき施策となります。
ポイント③:全デバイスにおける利便性
リニューアルする時に一番気にするべきポイントは「モバイル対応のデザイン」になります。
スマートフォンが普及したことでPCよりも小さい画面のデバイスを活用してネットを利用するユーザーが増加したことが背景として重要視されています。
しかし、モバイルに集中しすぎて他のデバイスでの利便性を低下させるような作りにしてしまっているWebサイトも少なくはありません。
特にWebサイトに訪問するユーザーがPCがメインのサイトに関してはモバイルファーストなデザインすぎると逆に使いにくくなってしまう可能性があります。
必ずサイトに訪れるユーザーのメインデバイスは確認しておきましょう。
また、モバイルファーストでもPCやタブレットでの使い心地はしっかりと設計することをオススメします。
ポイント④:メッシュ型のリンク構造にする
サイトの構造は最も重要な要素で、コンテンツ量が多ければ多いほどサイト内を快適に回遊できる構造にすることは最重要項目です。
WebサイトはTOPページを頂点に第2階層、第3階層とピラミッド状に深くなっていく特性があります。
サイトの構造を結ぶのが『内部リンク』で、リンクが貼られたページに移動をすることができます。リンクが貼られていない時はURLを知らないと該当ページへ回遊することは不可能です。そのため、サイトを立ち上げる時は各ページを繋ぐリンクを相互に貼ることが大切です。
この時、どのページにいても「目的のページに3ページの移動以内に到着できる」リンク構造にすることで、ユーザーはサイト内で迷うことなく目的のページへ到達できるようになります。
リンクをあらゆるページから目的のページに簡単に行き来できるメッシュ型の構造にするには通常であれば全てのページを確認し、リンクの可否を把握する必要がありますが、リニューアルであれば最初からコントロールすることができます。
サイト構造は適当に任せずにメッシュ型になるように設計するようにしましょう。
ポイント⑤:拡張性について
Webサイトは拡張性がある特性があり、一度土台となるページを作成できれば「メディアサイト」「サービスサイト」「ショッピングサイト」のようにサイト構造を自由に変更することができます。
さらに、コンテンツを管理するツールや、Web接客を行うツールのように様々なWebツール(アプリ)と連携することでサイトに機能を持たせることができます。
今利用しているWebサービス・アプリの把握はもちろんのこと、これから先に「導入を検討しているサービス・アプリ」についてリニューアル時に定まっているのであれば拡張性を考慮したデザインにすることでスムーズに導入を進めることができます。
また、裏側で動くシステムによってサイトの挙動が変わることもあるため、制作会社に要件として伝えておくことが大切です。
リニューアルは計画的に
私はフリーランスのWebマーケターとして活動しているため、様々な業種の方からご相談をいただくことが多いのですが、サイトのリニューアル後に相談をするケースが多いです。
「リニューアル後なので内部構造はばっちり!」かと思いきや表面上だけで、構造はできていないことも多く、結局再リニューアルと同じぐらいの改善をすることになることも珍しくありません。
リニューアルを検討する段階からWebマーケティングのプロフェッショナルに相談をするといったことをしておけば少ない費用でマーケティング活動を行えるようになります。
少なくとも「目的」だけはしっかり定め、目的が達成できるサイト構造になるようにしなければ意味がありません。
リニューアルは「やった気」になるものですが、闇雲にリニューアルしても自己満足でしかなく、見た目が変わるだけで何も効果がないという結果になってしまう可能性がある難しい施策です。
リニューアルは計画的に行いましょう。
【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い
【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linkdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/
Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。
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