Vol.484(or005) 2023年4月21日 AI

おはこんばんちわ!

↑でDxOのPureRAW3の紹介記事が公開されています。
が、サイト容量の都合でいつも写真が小さくて分かりにくいと思うので、こちらで補足を、ば。

Raw展開したままの画像で比べても全く意味無いと思っているのでやってません。比べるならカメラJPEGでっせ。
いくら素で展開してもそれが本当に素の状態なのかは分からないからね。

OM-1のISO102400 カメラJPEGと比べています:1
左からカメラJPEG / DxOの高画質 / DxOのPRIME
OM-1のISO102400 カメラJPEGと比べています:2
左からカメラJPEG / DxOのDeepPRIME / DxOのDeepPRIME XD

ここで何処までのサイズで表示されるのか知りませんが、元データです。
設定は全部デフォルト。

OM-1のカメラJPEG
DxO PureRAW3のDeepPRIME
DxO PureRAW3のDeepPRIME XD
LrC AIノイズ処理
並べた図

DeepPRIME XDはツルツルでCGみたいだよね。ISO102400が使える画質になると言う点では非常に素晴らしい結果であることは明言しておきます。凄い技術。このシーンではDeepPRIMEが好きかな。

次はEOS R7ね。

EOS R7のISO6400 カメラJPEGと比べています:1
EOS R7のISO6400 カメラJPEGと比べています:2
EOS R7のカメラJPEG
DxO PureRAW3のDeepPRIME
DxO PureRAW3のDeepPRIME XD

ヒゲが分かりやすいかなぁ・・・

LrCのAIノイズ処理

このシーンは、トヨタ的にはLrCが好きです。

並べた図2
現像時間の平均値

トヨタの環境だと現像時間はこんな感じでした。
現像時間はあくまでも目安で、環境によって左右します。

R6 Mark IIは試してません。X-T5はやったけど現像時間をメモしたヤツが見つからないのと並べるのが面倒なので取り上げません。

環境は以下で、書き出し先はUSB3.1 Gen1で対応するType-Cケーブルで接続したHDDドライブです。8TBの5400rpmかな。

CPUはi7の10700K

書き出されたDNGはどれもバカでかいので、正直常用はどうだろう?って感じ。パワーのあるクソ速いPCと潤沢なストレージを持ってるなら、常用出来るかなぁ・・・


LrCのAI処理はAdobeのプランに入ってる人であれば実質タダ(嫌いな表現)というか、いつも通りの月々の課金で楽しめます。
PureRAWは買い切りの13,000円くらい。
どちらがコスパ良いか?ってのは評価が難しいところ。これは記事でもボンヤリ触れています。

ノイズについては賛否ありますが、トヨタの見解は
「ある程度あった方が自然に見えます」
です。
色々理由はあるけれど、事の発端は2002年だったかの大学の学園祭に粗粒子表現の写真を展示した時に車のカタログやってる人から「CADから3DCG起こして、カタログ写真として使おうとしたらヌルヌル過ぎて気持ち悪くて。その対策としてノイズ成分を足してシャープネス下げたりして画質を落したところ写真が持つ奥行き感などの印象に近づく事が分かりました。写真の粗粒子表現にもコントラストと輪郭がシャープ見えつつも丸さと粗さを伴う調子によって同様の奥行きがあるように思います云々」ってコメント貰ったこと。

あとは「眼から入った刺激はノイズのような微弱な電気信号に変換されて脳で映像として認識されますが、人の視覚はノイズに対して親和性があるのだと思っています」っていう画像設計やってる人の見解。

経験上、ノイズあった方が自然となっているので、持論としてそう展開していますが、基本的には好みです。写真のケミカルな特性も好きなので、デジタルでやる時でもなるべくその部分をシミュレートしたいという気持ちもあります。

ざっくりした部分は「ディザリング効果」で調べてみると分かりやすいかと思います。
ツルツルのヌルヌルも気持ち良く見える時あるし、デジタル・ネイティブ世代だとツルツルのヌルヌルの方がむしろ自然に見えるのかな?とも思っています。
なので、どちらが良いとか悪いとかではなくて、好みで選ぶのが良いと思いまっせ。
色々試してみて好きなニュアンスを見つけようね!!

結論でも触れたと思いますが、高感度画質の軛っていうのかな。例えばフォーマットサイズだったり、暗いレンズでISO感度上げたくないけど上げざるを得ないシーンとかでも、枷が軽くなるので今まで以上に機材選びが自由になります。そのためのコストと考えるならDxOのPureRAWは大アリのアリです。LrCより良いのは現像設定が楽。
LrCのが良い点は、既に課金してるならこれ以上の課金は必要無くて、管理が楽。
トヨタの環境ではどちらも不都合が見つけられなかったです。が、アップルシリコンだとまだ怪しいとこありそう。


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