v.494(or015) 2023年 6月22日 「感」
先日、コシナのVoigtlander(フォクトレンダー) ULTRON27mmF2を買ったばかりではありますが、XF27mmF2.8R WRも良いなと思っている今日このごろです。
というのも、ウルトロン買う時に、ウルトロンが陳列されていた商品棚の左上だったかにXF27mmがあり、店員さんに「ウルトロン見せて」って言いながらも、目はXF27mmに釘付けだったからです。
本命を目の前にしつつも、ちょっと気になるヤツがお手頃価格であった場合には「こっちも良いかも」などと、恥ずかしげもなく思ってしまうのはカメラ道楽を罹患している者の宿命なのでしょう。
話は変わりますが、調べ物ついでに過去に担当したXシリーズ機の原稿を読み返していると、Xシリーズのインプレする時にマウント剛性をチェックしている記述が多かったことに、少し懐かしさを覚えました。
記述するかどうかは別として、今でもやってはいます。本文で最後に触れたのはX-S10でした。
やり方は、XF16-55mmF2.8とかの大きめのレンズ付けて人力で出来る程度で軽く負荷掛けて、どれだけマウント部に隙間が出来るか?みたいなのをチェックしていました。
これやると、例えばX-T1時代は引くほど華奢で、0.5mmくらいは軽く隙間が出来た記憶があります。記憶なので、話半分としても0.3mmくらいは確実に行ってたね。使っている印象的にもXシリーズの第一世代は剛性が足りない感じがあり、大きめのレンズ付けてグリップ握ってプラプラ歩いて、パッと構えた時の頼りない感じが今でも鮮明に思い出されます。
「これ本当に精度を維持出来るんかい?」
ってやつね。ちょっと力入れると捩れるんだもん。それに水滴が付いてたら中に入っちゃいそうじゃない?
ちなみに、X-H2系は全く問題ナシ。X-T5も大丈夫。ちなみにT3と比べてT5って剛性感がかなり違います(当社比で)。
ボディがカチッとしてるから「設計も進化してるんだなぁ」と感じるところです。Pro2で急にカチッとしたから記事にしたもんね。あとマウントの工作精度(?)もX-Pro1やX-T1とX−Pro2で違っていました。ここも記事にした記憶あり。2016年の上四半期のどこかの月刊カメラマン。
少しだけフォクトレンダーの話をすると、レンズを装着した時の回転方向の遊びが純正レンズより全然少ないです。体感では半分以下。純正は少し遊びがあるけどフォクトレンダーは遊びが小さいです。AFとMFっていう違いもあるかもね。
マウント剛性の高さで言えばニコンがカッチリしていると思います。あの径のマウントで、しかもあの座金の幅でよくここまで強固に作ってるな、と感心します。
デカくて重いレンズ付けて振り回したり片手保持で撮影していると、剛性感って結構気になります。と言っても、最近のカメラはほとんど気にならないけれどね。
今日の写真はXF27mmのリニューアルされた方。新しくなったと言っても2年くらい経つ気がしますが。
X-E4のレビューやった時にも触れた記憶がありますが、元々のレンズはそれほど好きじゃありませんでした。シャープだけど、なんか汚く見えちゃうシーンが多くてね。鏡筒が少し頼りない感じもあるし、肝心のAF精度が少々ガサツな感じがあったのも印象を悪くしていました。繰り返しAFさせるとバラつくのよ。
そんな感じで、「ふーん」って思ってたレンズがリニューアルされ、粗野な印象からスマートに変わったように感じられました。写りも良い気がするんだよな。