Vol.453 10月09日 宣伝
宣伝&補足の回です。
KamLan55mmF1.4のインプレがWebカメラマンで公開されています。
そこで触れてないことをチラホラと。
ってことで、ドーン!
画像の左がカムランで右がRF50mmF1.8です。カムランが55mmなのでちょっぴり像倍率が違います。画面中央部のシャープネスは正直誤差みたいな差だけどボケ味が全然違うでしょ?ちなみにf/5.6まで絞るとほぼ同じに写ります。
これは撮影距離がだいたい3m。同じ日同じ時間に撮ってるけど、風がメチャクチャ強くて背景の空の感じは違っていますが、ご愛嬌で。
周辺のボケ方がちょっと癖があって、コマ収差っぽい感じが、この条件では確認できますね。
じゃ次。
KamLanのが寄れないし最大倍率も低いので、同じ距離で撮ってもRF50mmの方が至近側では大きく写ります。カムラン悪くないというか、結構良いでしょ?
ちなみにカムランの絞り開放がコチラ↓
ね、結構良いでしょ?
普通、中華レンズといえば、といっても特に安いところの7artisansとかTTartisanとかNeewerとかの話になるけど、コイツらで撮ると色が変になります。ってのが純正レンズとカラーバランスが違うから。
純正レンズはカメラのセンサーとエンジンに最適化したカラーバランス(色ごとの透過特性)を持っているので、純正の組み合わせで遊ぶ分にはレンズ毎の色の違いを感じることはありません。これはレンズの色が揃っているってのとレンズ毎にAWBの補正データ持ってるから。レンズデータにはそういった色情報も入っているので純正レンズは安心と信頼と実績の安定した色再現をしてくれます。もちろん人工光源とかで自然光とは異なるスペクトルの光で撮ると、純正レンズといえどもレンズ毎に微妙に色が違うってのは分かるのだけど、まぁ誤差の範囲。物撮りする人は毎回色合わせするから分かるよね?
中華レンズだとレンズの色特性は個々に違うし、そもそもそういったレンズデータを持っていないし通信も出来ないので、基本的にレンズ固有の実力で色転びしています。よほどニュートラルな特性を持たせていれば別だけど、安い中華レンズにそういうことを求めるのは酷。だから安いのよね。
そういうのが嫌なら少し高い中一光学とかLAOWAとかサムヤン辺りを選べば、製品毎に少し差はあれど、ソコソコニュートラルに写ります。
メーカー毎にセンサーの特性は少しづつ違うので「ニコンだといい感じだけど、キヤノンだと良くない」みたいなこととか、その逆もあります。相性が出やすいという意味。
ちなみにフジも中華レンズで遊ぶと、フィルムシミュレーションによっては純正レンズとイメージが全然違った再現になるので「全然イメージと違うなぁ」みたいな感じで使っていてピンと来ない場合があります。
豊田は中華レンズではKamLanを一押ししていますが、色が変じゃないってのがカムランを推す理由のひとつだったりします。特にAPS-C用の50mmF1.1の2型と今回のフルサイズ対応の55mmF1.4はニュートラルな特性だと思うよ。純正レンズととっかえひっかえで使っても「これどっちだっけ?」と色味で分かるというシーンはほぼ無いです。厳密に言えば少しWBの傾向は違うけど、このくらいなら誤差だし、むしろカムランのが暖色傾向なので好きまであるね。
じゃ、カムランを買うか?という話で言えば、
インプレ本文中にも記述してあるとおり、いくつか標準レンズ持ってる人が遊びのレンズが欲しい場合ならピッタリだと思います。
これから標準レンズが何か欲しいって人は大人しく純正買っとくのが吉だね。何と言っても便利で軽い。AF精度も高いしね。
3万円で買える高性能な標準レンズという枠で考えると、写真の勉強をしたい人ならビギナーであってもオススメです。散々失敗してしっかり学んで、使いこなせるようになったなら、かなり撮影技術は上達していると思います。純正の松(L玉)竹(F1.4)梅(F1.8とか)持ってる人だと難しいよね。フルマニュアルで撮影を楽しみたいならアリかな。
個人的な意見だけど、マウントアダプタでContaxのプラナー50mm(MMとかAEとか)F1.4あたりと悩んでるならKamLanのが良いと思います。カムランのが全然写るし、50のプラナーで特にMMは寿命を迎えるレンズが多いからね。分かってて買うのは良いけど知らずに買うと「あらら?」とお勉強することになると思いますよ。
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