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シグマの24-70mmF2.8 DG DN II | Art
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実写前に室内でチョロっとお触りする機会があったのだけど、
その時は
「ふーん。まぁ良いんじゃない?」
くらいの感想でした。
実際にフィールドで使ってみると、コレが想像以上に良くて困りました。
やっぱね、AFが軽やかだとそれだけでも気分が良いというか、ストレスが無い。「本当にフルサイズ用?」ってくらいにレンズの動きはじめ(トヨタ的には"転がり始め"と表現します)が軽い。
「本当にフルサイズ用?」と感じた理由について簡単に説明すると、フルサイズ用のレンズはAPS-Cとかm4/3のレンズと比べて、より大きなレンズを動かす事になります。
質量の大きな物体を精度良く、かつ高速に動かすのは難しい。
1キロと3キロの鉄アレイ持ってみて、どちらの制御が簡単か?ってのを想像してみると分かり易いと思います。重いと「ヨイショ!」ってなるし、止めるのも難しい。
なので、大きなフォーマット用のAFレンズは、如何にフォーカス群をコンパクトなレンズに担当させるか?みたいな工夫や、大パワーのモーターを限られたスペースにどうやって押し込むか?みたいな苦労があります。
大口径単焦点レンズって、だいたいAF遅いじゃん?Zのf/1.2シリーズとかまぁまぁ遅い。より正確に表現すると、一方通行であればAFはさほど遅くはないです。話が変わってくるのは、急激な方向転換を伴う動作をする対象にAFさせるシーン(風に揺れる花みたいに、言ったり来たりする動作ね)。何度か繰り返していると「おっとっと・・・」って感じで鈍さが目立って来ます。
鉄アレイの話に戻りますが、フォーカス用のレンズが重いと、このレスポンスに関わる部分が大変になってきます。あと、精度良く止める制御も。
大パワーなモーターを搭載すれば?って思うかもだけれど、ボディ側が供給出来る電力には限りがあるし、商品性を考慮するとモーターの為にレンズを大きくすることも難しいという現実があります。
という製品化の苦労を知っているので、本レンズのAFの軽快さに驚きました。
どうやって、このお値段でこの性能と描写を実現したのだろう?
ってのが最大のギモン。
気に入らなかったのはフードがデカいこと。
Φ106はちょっとデカいんだよね。個人的には遮光効果が下がって良いから小型フードのオプションがあると嬉しかったな。価格に反映されちゃうから、無理難題を言っている自覚はありまっせ。
そういうワガママさんには28-70mmF2.8コンポラがありますって事だと分かっているけど、ワガママは言っときたいじゃない?
ということで、F2.8の標準ズームの事を「お仕事レンズ」としてしか見れなくなってしまっていたインプレオジサンの凍て付いた心を解かすレンズでした。
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