Vol.427 6月9日 X-H2Sの「進化したんじゃねーか?」と思ったところ
レンズが試用機材から私物に変わりました。これまではXF56mmF1.2Rを使ってて、ちょっと硬いけど写りが好きでした。AFが旧世代なのと寄れないことが不満。
↑でも似たような事をグダグダ語っています。
X-T2と一緒に買ったから6年弱使ったのかな。んで買い替えしてお釣りが来るっていうコスパに斧乃木ました(敢えて)。
さて今回の写真は何となくExifを写し込んでます。
X-H2Sの絵作りが良くなったかも?!と感じた幾つかあるカットの1枚です。ACROSで撮ってますが、シャドー側のトーンが深いまま少し伸びたような印象を持ちました。
どのフィルムシミュレーションか忘れちゃったけど、カラーだとこんな感じです↓
従来機だと、というかX-H1だともっとペタッとした再現だったのよ。だからフォトショップでちょいとお直しする必要がありました。
他には深い赤の表現がより立体的になった感じがします。X-H2Sではカラークロームエフェクトを掛けているから、その効果だろうとも思うけど、カラークロームエフェクトを持つX-T4よりもやっぱり深さに奥行きが増したというか吸い込まれるような落ち方になった気がします。
だからといって写真のクオリティが大きく向上するワケではないんだけど、撮ってる本人としては楽にイメージに近いものがポンと出てくるので、大変に気分が良い。気持ち良いとか気分が良いってのも大事な性能だよね。
んで、他のシーンでも「気分が良い」写真がいくつか撮れてしまったので
と、不覚にも思ってしまいました。
実際にはお値段見て夢から覚めるのだけれどもね。
カメラに35万掛けるならレンズと旅行に充てたい人です。プロ失格な発言ですが、実際問題として、現状でX-H1で困ってないので買い替えには慎重です。もし買うならX-T30 IIが目下のターゲット。
動きモノをメインで撮ってるならH2Sを速攻で注文したね。
ただ、動体メインで果たしてフジを使ってたのか?という、そもそも論的な問題があります。従来機(X-T2以後ね)でも撮れなくはないけど、少なくとも快適じゃないし安定しないからね。そういう実力を知りつつ、方やD4Sとか1DX系のポテンシャルを知る人間がソコに予算をブッ込むか?というのは想像に難くないところ。動きモノを撮る機会が減ったこともあってフジに全面移行した経緯があります。
従来機で本当に使いやすくて結果が伴うならサーキットとか報道の現場でフジ機が幅を利かせてるからね。現場で目にすることのない少数派ってのはそういうことです。
そう言えば以前にカメラ誌での比較の企画で「ペンタじゃ動体撮れねぇ」って趣旨の評価をしたら、案の定"ペンタックスは最強だ"という派閥から「ペンタックスでもレース撮れるんだぞ」と写真付きでお叱りを頂戴したことがあります。当時は私も若かったので「サーキットでビブス付けたプレスのカメラマンで、ペンタックス使ってるヤツ居るのか?」と反射的に返事をしてしまいました。
「性能的に撮れる」のと「仕事になる」のは全くの別モノなので、そういう前提をハッキリさせないと要らぬ誤解を生むのだという教訓になった出来事です。実際ね、ペンタで撮影するのは楽しいよ。中古のレンズも豊富だし、味のあるレンズも多いし、比較的安いのにタフネスはしっかりしてるからね。お世辞抜きで楽しむのに良いシステムです。
車で言うところのモーガンみたいな、カタログ性能とか極限性能で勝負してないジャンルだね。普段使いが気持ち良いっていうヤツです。
ペンタの最近のカメラで気になってる事を言えば、AEセンサーがニコンの丸パクリっぽさあるのが気になるよね。カタログとかWebページ見ていて、システムや考え方がニコンそのもので「これってちゃんとニコンのパテントを回避してるのかな?」と思ってしまうのだけど・・・
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