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前回に引き続き、Voigtlander NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VMのインプレ記事が公開されました。
製品ページはコチラに↓


CP+2024(今年のやつね)で中の人に
「Voigtlanderブランドのレンズって個人的にスゲー気持ち良く写るのだけど、こうした収差バランスの設定って難しくない?」
って質問をぶん投げたときの返答に

現在では、どのくらいの収差バランスで、どういった描写になるのか?みたいなノウハウが確立しているのですが、こうした方向性を採るポイントとなったレンズが存在しまして。

それがNOKTON 40mmF1.4だったんです。

たしか2005年頃だったと思うのですが、開発当時に光学設計者は製品リリースすることをとても嫌がってました。
なぜなら数値性能が低い製品を出すことに躊躇いがあったから。

本当に嫌がっていました(笑)

企画者が「数値だけでは分からないことがある」と何度も説得して、試作機で撮った写真を実際に見せて納得して貰いました。

設計者は「こんな成績なのに、こんなにも良く写るのか」と驚いていました。あと、滲み(収差)部分の雰囲気の良さにも驚いていました。

コシナのSさん

って話がありました。
Sさん、お酒が何杯でもイケるお話、ありがとうございます。まだまだ肴として楽しんでおります。

ほしたらよ、当事者が近くにおったんじゃわ。

こんなにも質の良い栄養素が、トンデモナイ角度で放り込まれたのでオジサンは鼻血が出るかと思いました。

11月13日をノクトン記念日に制定しようと思います。


そうそう、試験的に暫くウォーターマーク入れます。
いままではスクリーンショットだったので入れてませんでしたけが、
普通にLrCで生成した方が容量軽かったので、今後は生成画像になります。
んで、生成ついでにウォーターマーク入れてます。

LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/2.0
公式ページに
「SCはクラシカルな色調」
と書いてあったので気になってパチリしたウチのひとつ
AWB時代にレンズ由来の色調って関係あるんかなぁ・・・
と考えてたのだけど
MC版はもう少しニュートラルに出ることが多いから
確かに影響はあるっぽいぞ
となった1枚
並べてみるとMCのが少しクールに
SCは少しウォームに見えることが多いですが
正直誤差みたいなモンです
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
このレンズのファーストショット
レビューにもかかわらず
何も考えずにモノクロで撮り始めた不埒な人間です
この一発目で
き、気持ち良い・・・
ってなりますた
↑のカットのカラー版
ちょっとだけ持ち上げてます
モノクロで意識が飛びそうになった後に同じシーンで
スタンダード設定でアレコレ撮ってみたんだけど
アダプタ込での至近端かつ開放絞りでも
別にそこまでポワポワしてないんだよね
「あれ?普通に性能高くね??」
って思った次第
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
ピント位置でどれくらいポワポワ感に差が出るのかな?
と考えつつ仕事放棄気味にパチリ
ピント位置は結構キリリとしていて
だからといって、ピント位置から外れると
一気にぽわぽわするわけでもなく
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
あまりにもMCとの差が分からないので
周辺部のフリンジ見てやろうと
そんな言い訳で精神を汚しながらパチリ
はわぁ・・・
て感じ
最近の性能がバキバキのレンズにはない
独特の「とろり感」が堪んねーぜ
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
中華レンズとかだと
遠景で滲みまくるヤツ居るから
まさかソッチ系か?!
と思ってパチリしたけど
ちゃんと写ってました
Made in japan舐めてんじゃねーぞ
って感じですね
疑って申し訳ございませんでした
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
事前に
"SC版にしかない表現が"
みたいなインプレ読んじまったもんだから
撮影中は
違いがサッパリわからねぇ・・・
今日の昼飯は蕎麦にするかラーメンにするか
あ、でも違いが分からない男だから反省して
ハンバーガーとコーラで身を清めるか
みたいなことを考えていました
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/1.4
やわらけぇ・・・
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/2.0のハズ
ヘリコイドアダプタじゃないと0.7mまでしか寄れません
40mm画角で最短0.7mってかなりスパルタンなので
余程のマゾでもない限りは
ヘリコイドアダプタでの運用をオススメします
ただのマウントアダプタと比べて高価だけど
撮影に出掛ければ
2秒くらいで差額分の元が取れますし
その後は心が潤うだけなので
実質プラスです
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/2.0かf/2.8のどちらか
テメー普通に高性能じゃねーか!!
って思った1枚
言うほどフレア出ない
Ai Nikkor35mmF1.4Sはスペック近いのに
なんであんなにじゃじゃ馬なのか・・・
って光学の素人は思いますた

ニッコール千夜一夜物語は義務教育ですね。

LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/2.0と2.8の間じゃないかな
光をちゃんと読んで撮れば
至近側でも、2024基準でチェックしても
普通にシャープでクリアな描写
って評価なんだよねぇ
全長3cm未満で175gしかないのに
こんな写って良いの?
イカサマでもやってんじゃないか??
って思いますよ

最近のレンズは
「周辺まで写ってなきゃダメ病」
に集団感染していて
失ってるものが多すぎるように思います
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/1.4と2.0の間
このレンズで撮るモノクロがあまりにも楽しくて
これ以上作例なんて撮ってられない
(T2のダイソンさんを思い浮かべながら)
という暗黒面に堕ちていたときの1枚
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
絞り全く覚えてない
気持ち良い
しか考えられなかった時
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM (掲載カット)
f/1.4
まだ正気があったころにパチリ
LUMIX S5 + NOKTON Classic 40mmF1.4 SC VM
f/1.4
違いが分からなくて
カーテンの描写でもって意地で差を見せつけてやろうとしていた時
違い?ねーよ、そんなもん
誤差誤差

SCもMCも全然かわらんし。プロでもそうそう違い出せりゃせんし。
もう語呂の良い方でも買えばよかろう?
みたいな結論にしようかとも思いましたが、
流石に乱暴過ぎるかと考え直し

「SC版の方が好事家としては特別感があるので気分がアガる」とか、
「通(ツウ)はSCを選ぶかも知れないが、私は敢えてのMC」みたいな、
気分で選べば良いように思います。

に、しました。


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