ファイレクシアの塔をモダン鱗親和視点で語る(あとビッグスコア記事の反省)
本記事はMtGのカード画像を引用しています。
はじめに
祝! モダホラ3発売!(日本はおま国で外国より実質1週間遅れなのマジ許さねぇ)
ということで、先日ついにモダホラ3が本発売となりました。
スタン環境を経由せず、モダン以下の環境にカードを追加すると銘打ったセットだけあり、そのカードパワーはハイレベルです。
世間的にはナドゥとかネクロとかラル&赤メダルとかがブイブイしていますね。ナドゥは強すぎて禁止秒読みと思われているのか市場価格が下落傾向になるのが味わい深いです。
果たして6/24の禁止改定でどうなってしまうのか。諭吉をブッパしてスリッパ《手甲》を買った人はどうなってしまうのか。こちらも目が離せません。
今回の記事は、そんなモダホラ3と鱗親和に関する記事です。
こいつ鱗親和のnoteしか書かねェな
本題~これからの鱗親和を支えるかもしれないヤツ~
《ファイレクシアの塔》
そんなモダホラ3、鱗親和は《ウルザの物語》や《アガサの魂の大釜》、《一つの指輪》級の強烈な新規カード…を獲得できませんでした。
足回りを補助するボルトランドやら、地味に嬉しいヘイトアーティファクトは獲得できたものの、滅茶苦茶強力な新規カードは得られなかったとう印象です。
一方、レガシー世界からのモダン参戦カードから、鱗親和はトンデモ土地を貰えました。
《ファイレクシアの塔》
確定アンタップインでありつつ無色マナを生成可能であり、さらにはクリーチャーをサクる事で黒黒の2マナを生成可能という、伝説の土地です。
鱗親和は無色タッチ緑のアーティファクト、+1/+1カウンター、生贄シナジーデッキであり、その相性の良さは壮絶。伝説の土地なので枚数は要調整ですが、相性の良さは最上級です。
何より、生贄処理がマナ能力なので、基本的に真髄の針系の"マナ能力でない限り~"の起動効果封じが通用しないのが便利ですね。今まで《電結の荒廃者》に針を刺されたせいで接合が出来ない場面は何度もありました。
地味に土地なので《古きものの活性》から探しに行く事も可能です。
間違いなく、《ファイレクシアの塔》は歴代最強のサクり台だと思います。
土地枠でサクり台が欲しいなら舌打ちしつつ《ファイレクシアの核》を1枚刺しする事もあった鱗親和ですが、これからはそんな弱いサクり台を使わずとも、起動にマナ不要で、むしろ2マナジャンプして、クリーチャーをサクれる様になったワケです。
で、ここからが本題。
そんな《ファイレクシアの塔》を獲得した鱗親和において、個人的に評価が上がったカードが何枚かあります。
今回の記事では、そんなモダホラ3後の鱗親和において、今までは二番手三番手に甘んじていたけれども、これからはワンチャンあるんじゃない?? というカードを紹介します。
《搭載歩行機械》
搭載歩行機械。あるいは、メカゴジラ
黎明期~今日に至るまでの鱗親和を支えたナイスクリーチャーですが、最近はデッキ内のスロットがカツカツであり、かつ、《孤独》《力線の束縛》《孤独》等の追放除去に弱いのもあり、枚数が2枚程度に減少傾向にありました。
しかしそんな《搭載歩行機械》、こと生贄処理になる側としては一級品です。《継ぎ接ぎ自動機械》や《歩行バリスタ》をサクるのは嫌だとしても、《搭載歩行機械》なら雑にサクっても構わないでしょう。
なんなら、本体をサクった後、さらに出てきた飛行機械トークンで次のターンもその次のターンも2マナを出し続けられるではありませんか。
例えば、《搭載歩行機械》をサクってマナ加速をして《一つの指輪》を唱え、そこから発生する膨大なドローについても置き土産の飛行機械トークンをサクる事で次から次へと叩きつけられる可能性があります。これは、結構凄い事だと思います。
そんな《搭載歩行機械》、これからはやや評価がプラスされて、枚数が3枚程度に戻るのではないか…? と、思っています。
《四肢切断》
モダン環境屈指の強カードであり、多くの大型クリーチャーを一撃で葬れるナイスカードです。主に、アウフやダウスィーといった致命的ヘイトクリーチャーやら、ヨーグモスやウルザの様なデッキのキーカードを除去する事を想定しています。
ファイマナを有しているので色を問わず実質1マナ呪文として唱える事が出来ましたが、その代償として4点のライフを支払う必要があり、鱗親和的にはサイドに1~2枚採用が限界でした。
が、これからは《ファイレクシアの塔》のおかげでライフを支払わずとも唱えられる可能性があります。
依然として枚数は要調整&デッキ構築時は基本的に1マナ4ライフを払うつもりで採用するカードだと思いますが、それでも、このカードをライフ損失無く打てる可能性が出たというのは嬉しい事ですね。
《石の脳》
コンボデッキが苦手な人用のサイドカードです。
私はコンボデッキが苦手で、独創力コンボやアミュレットタイタンにいつも泣かされているので、その度にこのカードの存在が脳裏をちらついていました。
設置2マナ+起動2マナで合計4マナ必要、かつソーサリータイミング限定と言う事で後手では間に合わない事もありましたが、それでも基本4ターン目以降始動のコンボ(ヨーグモス、独創力など)相手ならば結構刺さります。
そんな石の脳の弱点は設置後、相手にターンを回した際、そのターンを無事に過ごせるかでした。設置して次ターン起動したいのに、ターンが帰ってくる前に《虹色の終焉》や《耐え抜くもの、母聖樹》、《活性の力》等で除去されてしまうのです。
そこで《ファイレクシアの塔》です。
従来の鱗親和では中々難しかったマナ加速土地が入った事により、1~2ターン目にクリーチャー設置から3ターン目に一気に4マナを生成して《石の脳》を設置から即起動! で相手のコンボ対策が間に合う可能性が出てきました。
今流行り過ぎて禁止秒読みな気がするのナドゥデッキ等も、もしかすると、手甲かナドゥの片方を消し飛ばす事でギリギリ立ち向かえるかもしれません。無理かもしれません。
と言う事で、これからのコンボデッキを根こそぎ倒せる可能性を感じているカードでした。
《スクレルヴの巣》
時々スタンに追加される《苦花》リメイクカードの一種ですね。
良くてパイニアレベルのカードな気もしますが、継続的にアーティファクト・クリーチャー・トークンをマナ不要で製造し続けられる唯一の置物ということで候補に挙げました。
白のシングルシンボルなので鱗親和的には比較的タッチしやすく、放置していると戦場をダニが埋め尽くします。
製造されるトークンはアーティファクトなので接合の対象となり、オゾリス経由の+1/+1カウンター継承先でもあり、《ウルザの物語》の構築物トークンに貢献します。
更に堕落効果によって支払ったライフを取り返せる可能性があるのも中々良さげです。今回追加されたボルトランドの中に+2/+2格闘をするカードがあるので、ダニが絆魂を得たおかげでライフレースをひっくり返せる瞬間があるかもしれません。
今までは《電結の荒廃者》の餌を定期的に供給する面白装置…程度の認識でしたが、《ファイレクシアの塔》の登場により、2マナ生成用の生贄を供給するという新たな役目を獲得しました。
緑白カラーで鱗親和を組むならサイドに1仕込むと結構良い動きをする気もします&これからは《ファイレクシアの塔》とのシナジーにより、旧来よりも二段階くらい強く使える気がする というカードでした。
《夢を引き裂く者、アショク》
正気か!?!??!?!?!と思われそうなカードですが、私は正気です。
このカード、叩きつけた瞬間に一部の相手が詰むタイプのカードなので、常に採用を検討していました。フェッチランドを使うタイプの多色デッキは轟沈しますし、墓地利用デッキも撃沈します。
ついでに《召喚の調べ》や《探検の地図》や《森の占術》、《ウルザの物語》に《原始のタイタン》に…と、色々なコンボデッキがこれ一枚で消し飛びます。私は正気です。
初期忠誠値は5と大きく、-1効果は対象を自分にする事で《アガサの魂の大釜》の具を探しつつ相手の墓地を吹っ飛ばせるので墓地対と墓地利用を同時に行えるという、これまた鱗親和的には強烈な効果です。私は正気です。
鱗親和で採用する上での最大の問題点は(青/黒)(青/黒)のマナシンボルでした。
《バネ葉の太鼓》や《ミレックス》があるから(青/黒)一個なら頑張ったけど2個は無理!!!!!!!!!! というのが従来の鱗親和の考え方でした。
だが、今は違う!(ギュッ!)
私は正気です。
《ファイレクシアの塔》が黒マナを2つ一気に生成する事で、まさかのまさかで《夢を引き裂く者、アショク》の採用が真面目に検討できるようになりました。ファイ塔+適当なクリーチャーで黒黒が出る以上、アショクの降臨は秒読みです。最速2ターン目アショクです。相手はゲロ吐きます。私は正気です。
とはいえ、ファイ塔を引けなかった場合に備え、他の土地(それと、《バネ葉の太鼓》からも(青/黒)(青/黒)を出せるようにせねばなりません。
《ウルザの物語》と《墨蛾の生息地》は流石に外せないとしても、《地平線の梢》に代表されるキャノピーランド(ホライゾンランド)を青or黒系に変更し、今まではタッチ赤のために採用していた小道・ダメラン・ショックランドを青or黒系に変更する事で、デッキ内の青黒マナソースを水増ししてアショクの着地を狙える可能性はあります。《ミレックス》の設置タイミングには気を使うかもしれませんが、やってやれない事はありません。私は正気です。
元より、鱗親和は《古きものの活性》を3~4枚採用するデッキなので、土地のサーチは結構得意です。《ファイレクシアの塔》へのアクセスルートを増やせば、案外簡単にアショクは着地するやもしれません。私は正気です。
というワケで、土地基盤の工夫次第で鱗親和でもアショクの降臨が狙えると真面目に考えています。私は正気です。
なんなら、今回のモダホラ3で《力漲る腹拵え》という、裏面が緑黒の土地になる+1/+1カウンター絡み呪文が追加されました。さりげな~く、デッキの基本構造を歪める事なく、(青/黒)(青/黒)を捻出するマナベースが組める可能性が、本当にあります。
私は正気です。
とにかくこのアショクと言うカード、一部の相手を完封してデッキを機能不全にさせる性能にかけては天下一です。
涅槃創生会 会長 金平愛一郎みたいなモンです。
夢を引き裂くこのプレインズウォーカー、人を幸福にする能力は無いが対戦相手を苦しめることにおいては天才的。
分からない人は毒狼を読んでください。
あと、タフ~龍継ぐとエイハブ、あばれブン屋も読んでください。
何気にモダホラ3の新規参戦で《河童の砲手》が出た事により、青をタッチするタイプの鱗親和が結構真面目にあるのではないか? という話もあります。
《アガサの魂の大釜》で《湖に潜む者、エムリー》を追放する煮魚コンボは結構凄いと思います。
そこでもうちょっと頑張って、もうちょっとだけマナベースを弄って、ダブルシンボルを出せるようにして、このコンボ殺しの最強PWを出せないか? 頑張ってみませんか? 私は正気です。
あまりにもヨーグモスやアミュレットに勝てない様なら、真面目にアショク型鱗親和を組みます。私は正気です。
以上、涅槃創生会 会長 金平愛一郎の紹介でした。
さいごに&ビッグスコア記事の振り返り
と、そんな具合にモダホラ3より参戦の《ファイレクシアの塔》が鱗親和にもたらす影響、及び個人的な鱗親和採用検討中カードを語らせて頂きました。
《ファイレクシアの塔》は真面目に強いカードです。凄いです。歴代最強サクり台です。ありがとうモダホラ3。メルトダウンとナドゥは許さんけど。
で、ここから先は以前書いたサンダージャンクションのビッグスコア記事に対する振り返りです。
結論!
十手、割と弱かったですね!
で、ブーツめっちゃ強かった!
ウルザの物語から出てくる構築物トークン2匹が一気に襲い掛かってライフを詰める動き、めっちゃ強い!!!!!
と言う事で、十手とブーツの評価が逆だった点が反省です。
十手という名前に期待させられすぎて、+1/+1カウンターが乗るのにワクワクしすぎていた様です。
それ以外のカードは概ね予想通りでした。
タンブルワグも1枚入れると結構良い動きをしましたし、白系カードもサイドやメインに少数採用で良い感じでした。フォモーリもナイスカードで長期戦のマナフラ受けになりました。
今回のファイ塔登場で無色ランドの枠がカツカツになり、残念ながらいったんデッキから姿を消したのですが…今後、《フォモーリの宝物庫》が再びデッキに戻ってくる可能性は十分あります。
と言う感じで、ビッグスコア記事執筆時のブーツ&十手の評価は正反対でした! という、そんな振り返りです。
以上。
鱗親和にアショク、マジで強いと思うんだよな…というnoteでした。
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