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タクティカル読書記録 - 境界対策課へようこそ#2

タクティカルおはようございます。
近頃はタクティカル三寒四温なんて言いますが、タクティカル体調管理には気をつけたいものです。

このnoteは他の方の書いたタクティカルノベルを読んで感想を言うだけのnoteです。
先に読みたいよって方はこちらのリンクからどうぞ。

というわけで今回は紺色くんこと竹田天糸氏の「境界対策課へようこそ」シリーズから前回の続きを読んでいこう。
理論上は紺色くんが毎日更新を続けると僕が追いつけなくなるぞ。理論上は可能というのは不可能という意味です。

というわけでこのまま#2、四辻と、祓魔師を知ろう!を読んだ感想や考察へ移ろう。


前回紹介した通り、「境界対策課へようこそ」シリーズは広報課の祓魔師、四辻が境界対策課の業務をユーモアを交えて紹介していく話だ。

前回の記事を書いた後、「広報課は呪詛返しに遭いやすいから偽名を名乗っている説」を見かけた。
確かに、広報課職員が名前を知られて撮影中に即呪殺……などは有り得る話だろう。

さて、今回の話は境界対策課の資料室について。
序盤は定型文となった前置きから始まる。
オープニングという概念が実に動画配信らしさを引き立てていると見るのは考察しすぎだろうか。
多分作者はそこまで考えていないが。

そして「動画映えもしない場所で良いのだろうか」という地の文から新事実が発覚する。
この小説の視点主は四辻でも神視点でもなく撮影者、ないしは視聴者だということだ。
四辻の思惑を知らない人間が書いているということが分かる。
他の広報課職員かもしれないし、書記官のような特別な役回りなのかもしれない。
「この後始末書を書かされた」と書いている部分からは、おそらく職員視点なのだろうと推測できる。

気になるのは「祓魔師の方本人の力が強かったおかげで」の部分。
祓魔師の持つ加護は永久にその場に残るリソースではない。時間とともに薄れていくものであろうと思われる。
それでも綺麗に残っていると言われているのは、恐らく昔の時代は資料に修祓を施す手順や基準などがマニュアル化されていなかったのだろうと思う。
全く修祓が施されていない資料と過度に修祓が施された資料が入り乱れている時代があり、それがどこかのタイミングで問題視されて現在は規格で統一されている……というのがありそうな話だ。

「偏食家みたいな界異」は要するにSCP-2521のような情報災害系の界異を指すのだろう。
視聴者の恐怖を煽らないようにオブラートに包んだのか、それとも本人の性格なのか。

前回のしたり顔といい、今回のファイル持ち帰り未遂といい、問題行動が目立つ。
これが動画映えを意識しての行動なのか、それとも本人の性質なのかは分からない。
これからの更新で分かっていくこともあるかもしれない。

借りた傘は返しましょう。
今回はここまで。

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